雨風に 翻弄された 通院日2009年01月31日 23時17分10秒

昨日から降り続いている雨は今日の昼までに上がるとの予報だったので早めに晴れてくれれば傘を使わずに済むと期待していたのだけど、目覚めと共に雨音が聞こえたので少し気重な朝となった。
とはいえ、今週は体調不良の続いた事もあって通院をサボるわけに行かないので雨の影響を考えて普段より早めに家を出ることにした。

家を出てから 1分と経過せずに早く準備を進めて正解だったと心の底から思うと同時に今日のような天気で外出せねばならない運命を呪っていた。
雨の方は降ったり止んだりを繰り返していて、家を出たタイミングはギリギリで傘を差さずとも耐えられる強さだった。
しかし、そう感じられるのは風を避けられる場所にいた時だけで家を出てから最初の突き当たりを右へ曲がった瞬間から傘が必須の状態となった。

どうやら小さくなった雨粒が風に流されて斜めに降り注いでいるため、風を避けられる位置に雨が落ちてこない状態だったらしい。
その事に気が付いたまでは良いのだけど、病院へ向かう方向は畑など開けた場所ばかりで風を避けられる建物が殆どない。
こうなると強風に乗って勢いを増した雨粒は本来の雨量以上に強く感じられてるし、濡れた皮膚からから体温が根こそぎ奪われる地獄となる。

病み上がりの体で耐えられるのか不安を感じつつ、少しでも早く目的地へ着こうと急いでいたのだが時折に襲ってくる突風が行く手を阻んでくれる。
途中で雨脚が強まってきたから傘を広げたのだけど、場所は急で長い坂の下で、タイミングが突風が吹き荒れる数秒前という場所もタイミングも最悪だった。

最初こそ横風だった突風は傘を吹き飛ばす勢いで襲ってきて、直後に上から下へ巻き上げるような方向へ変化をした。
この一瞬だけで傘の制御ができない状態となってしまって、挙げ句に帆のように風を受けて裏返り、逆さ傘の状態となってしまっていた。
傘が壊れてしまうという焦りから無理に傘を戻そうとしたところで、再び風向きが変わって横からの強風となった。
無理に裏返った傘を直そうとしていた所に横から攻撃されて、嫌な予感が背筋を走ると同時に一本の骨が在らぬ方向へ曲がってしまった。

傘が折れる瞬間をしっかりと見ていたのだけど、印象としてはハプニング映像なんかで目にする事故の瞬間と同じくらい衝撃を受けた。
普段から風を読んで傘を安定させる事に長けていて、台風の中でも傘を壊さない自信があったからショックが大きかったのだろう。
加えて、お気に入りの傘だった事もあって寂しさのような物も少し感じられた。

傘の骨が金属製だったら何とか修理できたかも知れないのだけど、軽量仕様のプラスチック製で折れた部分が毛羽立っているから難しそうだ。
形を整える事はできても強度まで復元できると思えないし、それ程に値段の高い傘でもないから諦めて新しいのを買うことにした。

とりあえず折れてしまった傘で強風地帯を突破したけれど、傘が役に立っていたと思えないほどに濡れてしまった。
幸いにして病院の中が暖かくて着干しができたし、帰りは雨が上がっていたおかげで思ったほど凍えずに済んだ。
帰り道の途中で普段から逆上せるくらい暖房が強くなっている本屋が在るのを思い出して、着干しのために立ち寄ってきた。
予想以上に早く服が乾いてホッとしたのも束の間、外へ出てみると温度差が在りすぎて立ち眩みをしそうになった。

この急激な温度変化が良くなかったらしく、店を出た直後から鼻が愚図り始めた。
昼食やら何やらも済ませて帰宅したのは15時半頃、そこから冷えた体を温めようと風呂へ入って自室へ戻ると妙な眠気が襲ってきた。
軽く仮眠を取れば済むかと思って椅子に座ったままウトウトとしていたのだけど上手く寝付けなかった。
仕方がないので布団へ入るとあっと言う間に寝付いたらしく気が付けば 3時間という時間が過ぎていた。

病気を治しに行ったはずの通院で体調を崩していたら元も子もないのに何とも言い難い心境だ。