潰れそうなのに2007年12月20日 21時01分47秒

最寄り駅に隣接して建っている西友がある。
外観からして寂れた雰囲気で明日に潰れていても驚きはしない、そんな印象の店だ。
だけど、俺がガキの頃からずっと同じ雰囲気のまま現在に至るまで営業しているところを見ると繁盛こそしていないけど、潰れるほど赤字でもないのだろう。

そんな西友にちょっとだけ寄り道をしてきた。
本当は商店街を通り抜けた先にあるダイエーへ行くつもりだったのだけど、目の前にあると「とりあえず、見てみるか」と思ってしまう。
まして、見たい品が膝掛けや手袋といった小物で何らしかの拘りがあるわけじゃないから安物で十分だと考えていた。
そうなると大型店より今にも潰れそうな店の方へ安そうな気がするので、思わず入ってしまったわけだな。

そんなこんなで店に入ってみると、手袋も膝掛けも程良く満足できる品が見つかった。
しかも、合計金額は 3千円程度と躊躇なく購入できる価格帯で見つかったのも良かった。

膝掛けを片手にいざ会計へ向かおうとすると、手前に見えるレジは既に閉じていて「奥にある化粧品コーナーで支払いを御願いします」なんて張り紙がしてあった。
ここでふと「化粧品コーナー」という単語に何かが引っかかった。
何かと思って手繰り寄せてみると、昨夜に購入を断念した「なめらかかと」を探してみようとのお告げだった。

確かに会計がそこしかないのなら女性客から冷たい視線を浴びせられることもないし、会計へ向かう振りをして軽く徘徊することもできる。
何より今は膝掛けという買い物があるから単品で購入するより手を出しやすいじゃないか。

そんな感じで色々と考えていたけど、行ってみれば他の客はいない上に目的の品もアッと言う間に見つかった。
会計でも驚くほど素早く袋詰めにしてくれたから、化粧品コーナーに置いてあるような商品を購入する気恥ずかしさなんて感じる暇もなかったよ。

で、終わってみれば手袋・膝掛け・なめらかかとの合計 3点を購入して店を出たわけだ。
潰れそうだと思ってみていたわりに、入ってみれば何だかんだと買っているな。
よく考えてみたら、傘とか扇子なんかもこの店で買うことが多いな。
こういう地味な売り上げを支えに生き残っているのかも知れないな。

とりあえず、これで割れた踵の応急処置ができそうだよ。