強風に 花粉も飛んで 挫折する2011年02月19日 19時46分08秒

今日は耳鼻科の通院日となっているのに、小さな工事が行われる予定が入ってしまったため、作業が終わり次第に全速力で病院へ向かう厳しいスケジュールとなっていた。
トイレの照明用に設置されているソケットを、LED電球が使えるタイプへ交換してもらうだけの工事なので、急がずに来週へ回しても良かったのだけど、20~30分で終わるとの話なのでやってもらう事にした。

工事の日程を決める電話を受けた際、最近に花粉症患者が殺到している影響で、耳鼻科の待ち時間が80分を超えている事を忘れており、Toda氏との昼食会まで考えると時間的に厳しかった。
別段に重要な約束事があるわけでもなく、ただ単に大学の同窓生と昼食を共にする程度の些細な予定なのだが、愚痴を言ったりする精神安定剤的な役割を持っているので、できる限り中断したくなかった。
大学の同窓生という意味なら会社のG社長やT社員もそうなのだが、少しばかり趣向がずれている所があったりするので、愚痴を言い合ったりするほど親密な間柄でなかったりもする。

先週の工事では寝坊してしまった影響で、朝食を食べる暇さえも失ってしまって大変だったので、今日は眠い目を擦りながらも早々に起床して、工事が終わった後も含めて、準備を万端に整えて待ち構えていた。
大工の方は予定通りの時間にやってきて、早速に作業を始めたかと思えば、僅か10分足らずで「終わりました」と言い残して帰って行った。
聞いていた話より随分と短い作業だったので呆然としそうだったけど、早めに終わったと言っても、元々が崖っぷちのスケジュールだったので余裕が生まれるはずもなく、全速力で自転車を走らせてきた。

昨日ほど酷くないまでも強風が吹いており、春先を感じさせる日差しを肌で感じている矢先に、空から届けられた温もりを北風に根本から削ぎ落とされて、熱いと寒いが交互に訪れる奇妙な空間となっていた。
時間が経つにつれて、風の当たらない背中は汗ばむほどに暖かくなってきたけど、風が打ち付ける腹は寒さで腹がゴロゴロと鳴き始めたりと、冬と春の境界になっている気分だった。
しかも、今日は花粉も少なめと聞いていたはずなのに、マスクを忘れてしまった影響が大きかったのか、目や鼻にアレルギー症状が出てきて待合室での90分が大変だった。

耳鼻科での待ち時間が思っていた通りに長かったため、Toda氏との昼食会は30分遅れでのスタートとなったけど、開催できただけでも良しとして他愛もない会話を楽しんできた。
昼食が終わってから散髪へ行こうと思っていたのだが、強風と花粉症に心が折れてしまったので、帰り道のスーパーで買い物をしただけで帰宅してしまった。

[小説:闇に舞う者] part182011年02月20日 19時57分27秒

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背の高い木々が続く森の奥深くに、ひっそりと佇む背の低い家並みが見えてきた。
チェルニーの村を囲っている木製の柵は、高さが1mしかなくて、外部からの侵入を拒むと言うより村の境界線を示すために設けられているようだった。
遠目に見る限りでは煙が上がっている様子もなく、損壊した柵も見当たらないため、モンスターの襲撃を受けたように見えなかった。

ディーナの偵察により知り得たモンスターの情報から、警戒網の広さを推測しながら村へ近付いていく。
安全に村を観察できる範囲内で手頃な高さの木を見付けると、虚空より棍を取り出した。
村が見えてから緊張した様子で押し黙っていたチェルニーだが、ルワンが武器を召喚する様子を見てると「おお」と小さな声を上げる。
棍を取り出す姿は何度か見せていたのに、魔法の片鱗を披露する都度に見せる相変わらずの反応から、チェルニーの部族は魔術を全く知らないのだろうと知ることができた。

目指した木の所まで来てから棍を鎖鎌へ変形させると、予想していた通りにチェルニーが目を輝かせて食い付いてきた。
「すごい、消えるだけじゃなくて形も変わったりするんだ。」
興奮を隠せないと言った様子で言葉を漏らすと、鎖の部分を指で突っついたりしながら興味津々に観察していた。
「九龍棍は棍や鎖鎌を含めて9つの形状に変形する。ディーナの衣装も一緒に変化する要らん仕様は九龍棍を作った鍛冶屋の趣味だ。」
愛用の武器を解説しながら、衣装が変化すると同時に恥ずかしがって後頭部に隠れていたディーナを引っ張り出した。
先ほどまでのワンピースドレスがくの一装束へ変わっており、足先まであった長い髪も首筋の辺りで切り落とされていた。
チェルニーがディーナの変化に対して「可愛い」だの「格好いい」だのと褒め言葉を並べていくと、恥ずかしがり屋の妖精も気分が良くなった様子で、要望に合わせてポーズを取ったりしていた。

チェルニーの興味が武器から外れている隙に、ルワンは手頃な枝へ向かって鎖鎌の分銅を投げて鎖を絡み付かせていた。
「遊びは終わりにしろ。木の上から村を見るぞ。」
発言を聞いた瞬間、チェルニーの猫耳が敏感に反応したかと思えば、振り返り様にルワンの胸へ飛び付いてきた。
好奇心が滲み出して、輝いてさえ見える少女の瞳は、高い所が苦手かどうか確認するまでもなかった。
上まで連れて行ってもらえると確信して、飛び付いてきた様子に呆れながら、チェルニーを抱え直しながら鎌に足を掛けた。
鎖を掴んだ右手で体を支えながら、刃が食い込まないよう調節してやる。
体勢が安定した所で鎖を収縮させて、分銅が絡まった枝までエレベータのように上がっていき、太めの枝の上に腰掛けた。

ルワンが眼下の様子を確認している間、チェルニーも一望できる村を静かに見つめていた。
村を囲っている柵は東北の方角に破壊された箇所がある以外に、門と思しき場所が見当たらなかった。
「村の外へ出る事を禁止していたのか?」
「うん、村から出ちゃうとね、2度と戻れないの。たまに子供が面白半分に柵を乗り越えて、そのまま居なくなる事があるの。」
そう語りながら瞳を曇らせる様子から、頻繁に行方不明者が出ていたのだと推測しながら、その一方で嫌な予感がしていた。
「村の何処かに『開かずの扉』はないか?」
「う~ん、守り神が住んでいる家があって、そこは収穫祭の時にしか開かないかな?」
悩みながら答えると同時に、村の中心に当たる場所に佇む小屋を指さした。

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空腹を 感じぬままの 日が暮れる2011年02月20日 20時10分04秒

今日は昨日ほど風が強くなかったので過ごしやすいかと思ったのに、厚い雲が完全に日差しを遮っていた影響で気温が上がらず、北風の冷たさが身に染みる天気となっていた。
散髪へ行きたい以外に出掛ける用事がなかったし、昨日の通院で長い待ち時間を使って小説の下書きもしてあるため、午前中は存分に惰眠を貪ったりアニメを見たりとゆっくりとしていた。
問題と言えば、病院の待合室にあるソファーが体に合わなかったらしく、酷い腰痛に悩まされていた事くらいだった。

朝食をシリアルフードで簡単に済ませたこともあり、空腹を感じたら散髪も兼ねて出掛けて来ようと思ったのだが、のんびりと生活していた影響か14時を過ぎても腹が減ってこなかった。
この調子では空腹を感じないまま夕方を迎える気がしたので、散髪のためだけに外出する決心をするも、着替えている途中でコミックを読み始めてしまい、思い立ってから家を出るまでに30分も経過していた。

面倒臭がりで身なりに気を遣う方でもないので、カットのみ千円でやってくれる床屋を愛用しているのだけど、生憎と近所にないため隣町まで自転車を走らせてきた。
目的の床屋はデパートの一角に入っているため、駐輪スペースが足りなくて毎回のように困らされるのだけど、今日は普段よりも自転車が溢れかえっていたから驚いた。
かつて違法駐輪の数が全国ワースト10に入っていた地域なのだが、不名誉な称号を返上すべく行政が動いてから数年は減っていたのに、今日の有様は過去の異常さを彷彿とさせる酷さだった。

僅かなスペースへ自転車を押し込んでから床屋へ入ると、待ち行列に3人しか居なかったために、小説の下書きを始める暇もないままに順番が回ってきてくれた。
下書きした小説を読み返すくらいの時間が欲しかったので、微妙に残念がりながら散髪を済ませて、空腹を覚える事のないままに帰宅する事となる。
床屋で使う千円札を作るためにコンビニで肉まんを購入したので、物が入っているから少し時間をおけば空腹を感じるかと思って、本屋で時間を潰したりもしてみたけど無駄になってしまった。

あまり体力を使うような生活ではなかったから、空腹を感じなくても不思議ではないのだけど、何か体調が悪い影響だったりしないかと少しだけ不安を感じる。

愛用の 寝具が破れ 落ち着かず2011年02月21日 20時54分13秒

今日は春が近付いている事を実感できるくらいに冷え込みが緩くて、室温で比較しても昨日より5度ほど高くなっていた。
しかし、昼から吹き始めた北風の運んできた冷気が気温を一気に下げてしまい、帰宅する頃になると朝方に感じていた春の気配は完全に消え失せて、真冬の寒さに包まれて苦笑いを浮かべる気力さえ無くなっていた。
もっとも寒ければ飛び交う花粉の量が減ってくれるので、花粉症を患っている人間としては悪い事ばかりでもないのだが、気温が安定してくれない状況も良好な体調を維持する障害となってしまう。
去年のように春がなかったと言われるような天候となってしまえば、忌まわしい花粉に悩まされる事もないのだろうが、そのために花見へ出掛ける楽しみが無くなってしまうのも困りものだ。

花粉症への不安を抱えている今日この頃、かれこれ10年近く使っていたタオルケットが擦り切れてきて、色々と気を遣いながら遣い続けてきたけど、今朝になって落ち着いて寝ていられない程に損壊が広がってしまった。
タオルケットは季節物に分類されるらしくて、買い換えようにも冬場は取り扱っていないそうで、夏まで保たせたいとダメージを広げないよう気遣ってきたけど、どう頑張っても取り繕えないほどに痛んでいたので致し方がない。
さすがに気の遣いすぎにより、落ち着いて眠れないほどの慎重さが求められるレベルまで来ていたため、寝不足を加速させてまで拘る理由もないので諦める事にした。

そんなわけで新しいタオルケットが欲しいと、まだ時期が早いだろうと思いながら店を覗いてみたけど、寝具のコーナーに求める商品を見つけられないまま帰宅する羽目となり、少しだけ憂鬱な気分になっていたりする。
基本的に毛布が直に触れる感触が好きでないだけなので、頑張れば我慢できない事もないのだろうが、夏物が出回るまでの間は落ち着かない夜を過ごす羽目となりそうだ。

開発で 仕様は常に 変わるけど・・・2011年02月22日 20時35分59秒

システムを開発している中で、仕様変更が1度も発生しないままで終了するパターンは殆どなくて、何らしかの形で機能が追加になるのは常となっている。
その辺の事情も含めて見積もりを取っているので、仕様に変更が出ること事態は仕方がないと受け入れるのだけど、仕様変更が発生した経緯によっては怒りを感じてしまう事もある。

よくある仕様変更としては「前回は要らないと言ったけど、やはり必要になった」という具合に始める場合で、このパターンの場合は開発者も拡張案の1つとして捕らえて、設計の段階で猶予しておくので大きな問題とはならない。
上記の類似パターンとしては「開発費を掛けずに完成させてほしいので、現時点では要らない」と言っていた機能なのに、いつの間にか必須項目へ昇格しているパターンがある。
時間や費用に拘束されている中での追加となるので辛くなるけど、先方に連絡不行き届きが原因である場合に限って、開発期限の延長を飲み込ませる材料となるので、悪い事ばかりでもなく何とか受け入れられる。

腹立たしいと感じる代表例は「これを参考にしてほしい」という感じで要望を出すタイプのクライアントで、参考として提示されたシステムにない機能を要求してくるパターンだ。
その中でも「ちゃんと参考サイトを見てもらわないと困る」と怒り出すクライアントは最悪で、参考サイトの持つ機能を丁寧に説明した上で納得してもらわねばならず、手間による時間の浪費に精神力まで削られるから質が悪い。
上記のパターンは仕様変更を言い出すタイミングも大概に悪くて、システムが完成した直後の最終確認をお願いしたら、返信で「何か違う」とか言い出す事があって、今更に何を言っているのかと頭を抱える羽目となる。

今日に相手をしていたクライアントが適当な参考サイトを提示するタイプで、完成したと思った時点から10項目ほど追加されて、午後から取り掛かる予定だった作業が手付かずに終わってしまい、途中で発狂してそうになっていた。
しかも、送られてきたメールの中に「参考サイトをちゃんと見てもらわないと困る」なんて1文があって、思わず「お前がな!」と叫びたくなってしまった。

興味さえ 持てない程に 下らない2011年02月23日 20時46分38秒

ブログのネタが見つからない時の回避策として、政治の話題を引っ張り出してみるのだけど、政権与党が入れ替わったにも関わらず下らない話題しか聞こえてこなくて、芸能情報と同じくらいに興味が無くなってきている。
最近のニュースに至っては与党が枯れた老人政治家1人に振り回されて、野党が揚げ足を取りながら野次を飛ばす光景なんて、政権が入れ替わる前に散々に見飽きた光景で呆れるばかりだ。
下らない事件に貴重な時間を浪費する傾向は民主党も自民党も変わらず、不況の中で国民が求めている政治が行われる気配がないまま、負担ばかり強いられる法案がいつの間にか可決されていく。

政治関連の報道を見ていて心に残った言葉なんて「民主党は国民に約束した事をやらず、言っていない事ばかり進めている」くらいだろうか。
政権交代が噂された選挙戦を眺めている時から、現実味のない人気集めとしか思えないマニフェストだと思っていたけど、ここまで酷い事になるとは予想を遙かに超えてたい。
不況の情勢を大きく変える起爆剤として期待したのだろうが、結果を見ているから言える事だが、与党を経験した事もない政党の戯れ言を信じるなんて、あまりにもリスクの大きすぎる暴挙に思えてきた。

俺は小泉政権が残した最大の功績を、国民に政治へ関心を持たせた事だと思っている。
政権交代によって薄れ始めていた関心が少しだけ戻ってきたけど、いつの間にか政権が入れ替わったても何も変わった気がしなくて、むしろ悪い方へ進んでいる気がする。
当然のように政治への興味が薄れる一方で、ニュースを見ていても呆れた言葉しか出てこない。
せめて、老人1人の処遇で統制を失うような脆さで政党なんて名乗らないもらいたい。

学生が 勉強するは 当たり前2011年02月24日 20時14分00秒

勉強は学生がするもの。その考えがいけないんだと思う。だから多くの大人は、学校でたら学ばない。古い考えにしがみついて変わろうとしない。この国がなかなか元気にならない理由は、そこにあるんじゃないのか。

上記は「今日もブログのネタが思い浮かばない」と悩みながら、電車の中を見回した際に見つけたSoftBankの広告からのコピーなのだが、何気なく読んでみて腹立たしい事この上なかった。
SoftBankという企業は元から好きでなかったけれど、今回の広告を目にした事で更に嫌いなってきており、願わくはウィルコムに吸収されて消滅してほしいとさえ思う。

日本が元気にならない理由を考える時、俺なら冒頭のような文章を書いてみせる社会人が存在しているからだと思う。
何故なら問題にしている文章を書いた人間は、学生時代に勉強をしてこなかったか、社会人になって汗水を流しながら働いた経験がないと思われるからだ。
それというのも「勉強は学生がするもの」を古い考えと書いているが、正しくは「学生は勉強するもの」であって、示すべき意味から間違っている事にも気付かない様子が伺える。
つまり、書いている本人が「大人になれば勉強をしなくて良い」と馬鹿げた考えを、常識として世間一般で囁かれていると妄想していると推測される。

更に「多くの大人は、学校でたら学ばない」という話しも大きな間違えで、大人となって責任のある仕事へ就くようになると、のんきに机へ向かって勉強なんて言っている暇が無くなり、したくても出来なくなってしまう。
もちろん社会人へなった後も休日はあるけれど、学生ほどゆとりがなくて次の1週間を乗り切るための休養に終わったり、家事や家族サービスに追われて勉強に充てる時間が作れなかったりする。
こういった生活を送っている人間からすれば、冒頭の文章を書いた人物は心臓が潰れるような責任を背負った経験がなく、叱られない程度に手を抜いた仕事しかしないような、酷く程度の低い人間なのだと想像する。

そもそもに「学生は勉強するもの」という発想について言えば、子供を学校へ通わせるのにも、親は教育費という負担を強いられる事になる。
つまり、親に負担を掛けてまで学校へ通わせてもらっている身分で、ろくに勉強もしないで遊び歩いて許されるはずがない。
どうしても学生という肩書きのまま遊びたいのであれば、自分の力で生活費を工面しながら授業料を支払った上で自由にすべきだ。
学生よりも以前に親のすねをかじっている時点で、子供は親の期待に応える義務を背負っていると思うべきだ。
もちろん義務教育の期間なら遊びも勉強の内だと言えるけど、高校や大学へ進学するのであれば、学生は自分の身分を考えるべきだと思う。

春を越え 額に汗が 滲み出す2011年02月25日 20時33分40秒

今日は最高気温が4月上旬並みの20度という予報となっており、昼食の弁当を受け取りへ出た時の日差しは、暖かいを通り越して暑いとさえ感じられるほどに強烈だった。
20度という数値から体感温度を想像できなかった事もあり、念のためにコートを羽織って出掛けた影響もあるが、去年のように春を飛び越して夏が来てしまいそうな予感さえしていた。
明日は風向きが変わってきた風が吹くため、最高気温は最近の平均値である10度に留まるらしく、夏を予感させる強烈な日差しは今日だけで落ち着いてくれるようだ。

明日に肌寒さを感じる程度まで気温が下がるらしいので、今日の夕暮れから一気に冷え込む可能性を考えて、暑いと思いながらも防寒具を持ってきたけど邪魔になってしまった。
確かに夕暮れから気温が下がっているけど、防寒のフル装備が必要なほど冷え込んではいなくて、元より暑がりな俺は軽く額に汗を滲ませていたりもする。
今日が金曜日で趣味の買い物をする関係で、不要な防寒具があっても鞄の中に押し込める余裕がなくて、羽織っておく以外の手段がないために本気で汗を滲ませている。

夏場となれば脱水症状を頻繁に起こすほどの汗っかきだけに、汗が垂れることへの抵抗感は殆どないのだけど、本格的に北風が入ってきている気がしないので油断が出来ない。
例えば、電車を降りると北風の影響で急激に冷え込んでいたりすると、汗が一気に冷やされて体温を根刮ぎに奪っていく危険性がある。
ここ数日は愛用していたタオルケットが寿命を迎えた影響で、布団の中が落ち着かなくて寝不足が悪化している事もあり、下手に体を冷やすと簡単に風邪を引きそうな気がする。

肌荒れで 瞼が擦れ ヒリヒリと・・・2011年02月26日 19時24分58秒

昨日の最高気温が4月上旬並みに暖かかった影響で花粉が飛んでいたようで、仕事を終えた帰り道から目に若干の痒みが出ていたけれど、職業病とも言える眼精疲労と区別が付かない程度だった。
鼻の症状も肌寒さが残っている週初めから投薬を開始しており、花粉を吸い込まないようマスクを常に着けていた事もあり、今のところ花粉症と思われる症状は出ていなかった。
そのために花粉症が始まっている自覚が薄いまま生活していたのだが、今朝になって目の周りがヒリヒリとする痛みがあって、何事かと驚きながら診察してみると瞼が赤くなって少し腫れていた。

目に何か症状が出ている場合、時期的にも花粉症が真っ先に疑われるため、花粉を洗い落とそうと洗面所へと向かっている途中で、無意識に目を擦ろうとした左手が瞼へ触れた瞬間に鋭い痛みが走った。
痛み方に擦り傷へ触れた時のような鋭さがあった事もあり、眠気が一気に吹き飛んでいき、すぐに肌荒れを起こした人差し指がヤスリのように瞼を傷付けたのだと分かった。
思い起こしてみれば昨夜に布団へ入った後、欠伸で出てきた涙を拭おうとした時も触れた指先が痛くて、肌荒れのケアが必要かも知れないと感じていた記憶がある。

左手薬指の第一関節に硬質化した箇所があり、、肌荒れと乾燥まで加わってタオルまでも引っ掛かるほど重傷となっているのだが、そこが目を擦る際に使い場所というから困ってしまう。
瞼に現れた今回の痛みに関して言えば、主たる原因は花粉症による目の痒みが出始めた事ではなく、目を擦る場所にできた重度の肌荒れにあると考えるべきだろう。
原因よりも今後の対策の方が問題なのだが、肌荒れに気を遣うような人種でないため、何から始めたらよいのかも分からなくて、何の準備もしないまま夜を迎えてしまっている。

入浴時にヤスリのような状態を緩和できるよう工夫してみるけど、ハンドクリームさえも用意していない状態で、何処まで効果があるのか全く未知数であり、明日の朝に目の痛みが酷くなっていそうで恐ろしい。

[小説:闇に舞う者] part192011年02月27日 20時56分09秒

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チェルニーが指さした小屋を確認すると、ルワンから指示を聞くまでもなくディーナが偵察のために飛び立った。
「あそこは祭壇の他に何もないよ?」
「少し嫌な予感がするから調べるが、何もないならそれでいい。」
チェルニーの疑問に答えると同時に、人差し指だけを立てた右手を口元に当てる仕草で静かにしているように促した。
村の中を注意深く見回してみると、所々に人の身の丈を超える大きさの蜘蛛が動き回っている様子が見て取れた。
モンスターの個体数はおよそ20体、時折に立ち位置を変えていても、村から出て行く気配は感じられなかった。
獲物を探しているというより、目的を見失ったまま待ち惚けをしている感じで、警戒網の隙間を走り抜ける事も簡単に思われた。
他にも破壊された家屋が見当たらないなど、攻撃性を感じさせない低レベルさが見て取れて、隠れ続けて難を逃れた村人が居る可能性さえ残されていた。
恐らくは動く動物を発見したら生け捕りにして連れ去るといった単純な命令しか与えられていないのだろう。
今も村に居座っているモンスターにしても、獲物を捕まえられずに、帰還する命令が実行されずに残っているだけと推測された。

ルワンがモンスターの観察を終えた頃にタイミング良くディーナが戻ってきて、差し出された手の平へ舞い降りる。
チェルニーから送られた出迎えの言葉に笑顔を返すと、足場となっているルワンの手に額を押し当て、情報を譲り渡す姿勢に入る。
ディーナから情報を伝達されるに従って、ルワンの眉間にしわが寄り始めた。
「念のために聞くが、お前の村に緑色の髪を後ろで束ねている女は居るか?」
「いないよ。」
チェルニーが首を振りながら答えると、ルワンは最初から答えが分かっていた様子で溜め息を漏らした。
「あの小屋にな、女が居るんだ。それも暢気にも本を読んでいやがる。」
「外にモンスターが居るのに?」
「そうだ。しかも、埃の積もり方から見て、扉から入ってきたとは考えにくい。」
混乱した様子を見せながら、チェルニーは自分なりの答えを考えようと努めていたので、ルワンは少し様子を伺っていた。
「もしかして、お兄ちゃんが探してる人?」
「恐らく正解だろう。服装やら容姿も聞いていた通りだ。」
「早く見付かって良かったんじゃないの?」
探していた人が見付かったにも関わらず、ルワンが渋い表情を浮かべているチェルニーは首を傾げていた。
「見付かった事は良しとしても、タイミングが悪い。連れ帰る方を優先すれば、お前の村は放置になる。逆に救出を優先すれば、迷子を巻き込む事になる。」
聞きながら表情を曇らせたチェルニーの頭に、ルワンが手を置いたかと思えば、優しく撫でるでもなく押し潰してきた。
「心配するな。」
押し潰していた力を緩めて、やや乱暴に頭をなで回してやると、少女が頬を膨らませながら見上げてきた。
「受けた依頼は最後までやるさ。それに聞いた話の通りなら、迷子の方も自分から首を突っ込んでくるはずだ。」

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