そこいらに 転がる話 足下へ2020年11月10日 21時58分58秒

コロナ禍と称される時世にあって足腰の弱い老人がより一層に引き籠もりがちとなり、高齢者特有の症状が悪化するなんて話はそこかしこで耳にしている。
大して珍しくもなければ驚きもしない話だけど、父方の叔母がどうやらアルツハイマー病を発症したらしいとの知らせが届いて、良くある話だと軽く流せない心境に置かれている。

聞いた所によると幻聴の類いが如実に表れているらしく、誰かに見られている気がすると恐怖感に苛まれて窓を塞いだりして引き籠もっているそうだ。
元より足の悪い人だった上にコロナ禍で更に出歩かなくなり、独り身という寂しさや不安が症状に表れているように思えてならない。
どういう経緯か不明だけど病院へ連れて行かれて、現状は入所する施設を探してもらっている所らしい。

この叔母は母親が自宅で終末医療を受けている時に、役立たずの実姉の代わって付き添ってくれていたので、恩返しの意味でも手助けしたい気持ちもあるのだけど、遠方に住んでいる事もあって難しい状況にある。
父親も味が悪いので我が家で引き取ると訳に行かないし、施設の入所金を援助する事が精一杯となりそうだ。
時折に見舞いなど行ければ良いけれど、コロナ禍である現状で頻繁に行けるとも思えないので悩ましい所だ。