冒険へ 挑めるほどに 良くも無し2009年04月18日 21時42分30秒

このところ眠りが浅くて困っていて休日に寝溜めをしておこうと考えていたのに、平日と変わらない時間に目を覚ましてしまった。
どうしようかと悩んだのだけど相変わらず眠った気がしないため、トイレへ行った後に二度寝できる事を祈りつつ布団へと戻っていった。
布団へ戻ったけれど普段通りに目覚めてしまった事から想像していた通り、意識していないと仕事の事などを考えてしまって全く眠れる気がしなかった。

自分が色々と考えてしまっている事に気が付いてから意識的に何も考えないよう心掛けていると、フッと意識が途切れた気がして布団へ戻ってから 2時間が経過していた。
思ったよりもスムーズに二度寝ができた事はよいのだけど、眠ったという感覚は殆どなくて、何のために布団にいたのか分からなかった。
しかも、目覚めの気分は最初よりもずっと悪くて、特に体中が錆び付いたような不快感が 3倍くらいに強くなっている始末だ。

二度寝から目覚めた直後は本当に体が重たくて、ロフトから降りる気力は愚か体を起こすだけでも随分と苦労させられた。
重たい体を必死に布団から引き剥がして、身を起こしてカーテンを明けると差し込んできた日の光が何とも心地よくて、気持ちよさから強引に体を動かしていこうとする意思が薄くなってしまった。
布団から上半身だけを起こした状態で日光浴をしていると、太陽光発電で充電でもしたか少しだけ体が動くようになっていた。

日光浴のおかげでどうにかロフトから降りる事に成功したものの依然として体に付いた錆は半分ほど残っていて、体調が良いとはとても言えるような状態ではなかった。
できれば、今週もサイクリングへ出掛けたいと思っていたので、強引に体を動かして朝食を流し込んで身支度をしようと考えたのだけど、少しばかり不安があって迷いから部屋の中を右往左往としていた。

不安というのは今回のサイクリングで行こうと予定していた秩父の山奥にある羊山公園までの道程への心配だ。
羊山公園は名前こそ聞いたことがあるが行ったことがないから詳細こそ知らないが秩父方面にある。
秩父と言えば、去年の5月4日に目指した奥武蔵と同じ方向でなので、どうしても体力の限界を越えてしまって路肩で座り込んだ苦い経験が頭に浮かんでしまう。

嫌な予感が頭の中をグルグルと渦巻いて気分が悪いので少しだけでもスッキリさせようと、自宅から羊山公園までのルート検索を行ってみた。
出てきた数字は片道55km、場所は去年5月4日の地獄を経験したサイクリングでの折り返しポイントである正丸トンネルを抜けて、更に10kmほど走った地点にある。
つまり、あの路肩へ座り込むほど辛かった時よりも距離がある上に追加分の道程は漏れなく山道というから愕然としてしまう。

万全な体調であったとしても厳しい道程を錆び付いた体で挑戦するにはそれなりの休憩時間を挟みながら余裕を持って攻める必要がある。
しかし、それ程に過酷な道程だと知った時点で休みなしを殆ど入れずに走っても日が落ちる前に帰ってこられるか分からない時刻だった。
ここまで悪条件が揃ってくると冒険というより自殺行為に近く感じられてきて、今日のサイクリングは無理だという判決を下す事になった。

そんなこんなでサイクリングは諦めたのだけど、直後に髪の毛が随分と伸びている事が気になってきたので散髪へ出掛ける事にした。
ついでに少し立ち読みをしたりして、サイクリングを予定したとは思えないほど緩い生活の休日となってしまった。