湯たんぽで 指先焼いて 飛び起きる2011年01月18日 20時29分31秒

昨夜は残業の影響で疫病神がリビングを占拠した後に帰宅する羽目となり、帰宅から就寝までの生活リズムが色々と狂ってしまって、湯たんぽを火傷の危険が感じられるほど熱くしてしまった。
リビングへ行ければ中の水を入れ替えるなりできたのだが、就寝予定時刻を大きく過ぎても疫病神が居座ったため、熱すぎる湯たんぽを抱えて布団へ入る羽目となってしまった。
リビングが解放される時を待っている間に指先が凍えてしまい、湯たんぽで暖まるまで眠れそうになく、火傷しない程度に温もりを得る微妙なバランスの中での就寝となり、睡眠不足を心配しながら目を閉じていた。

湯たんぽへの注意を払いながら就寝してから1時間後、意識が薄れていく感覚に安堵していると、右足の親指から鋭い痛みを感じたのだれど、夢へ片足を突っ込んでいたので反応が遅れてしまった。
意識が浮上するよりも遙かに速いペースで痛みが増大していき、痛覚に焚きつけられて思考が回り出したような状態だった。
思考力の回復と痛みの増大により、親指に感じている感覚が「強烈な熱さ」であると認識した瞬間、背筋にゾッとする悪寒を感じると同時に右足を折り曲げていた。

状況としては右足の親指だけが湯たんぽに接触しており、指先だけが低温火傷の一歩手前まで熱せられて、痛みと誤認するほどの熱さを感じていたわけだ。
幸いにして重傷かする前に湯たんぽから逃がしたので事なきを得たが、熱せられた指先は神経に響くほどの熱を帯びているらしく、足を動かしてから暫くの間は痛み続けてくれた。
おかげで値惚けて診断を誤っただけで、実は低温火傷を負っているのではないかと心配して、何度も指先を確認しては疑心暗鬼になっては不安を感じてしまい、再び寝付けなくて寝不足を加速させてしまった。

完全無傷とは行かなかったらしくて、記事を買くために昨夜のことを思い出していたら、低温やけどの危険に晒された右足の親指に違和感が出てきている。
怪我と呼べるほどの重傷でないはずだけど、こんな事なら湯たんぽを持たずに布団へ入れば良かったと後悔している。

メリットの 考え方が ズレている2011年01月19日 21時09分52秒

就職するも試用期間の終了と共に解雇された新卒者が、被害者としてインタビューを受けている映像に対する文句を書いたけど、今日も若者に対して甘すぎる報道を見てしまい、少し苛々としながら出勤する羽目となった。
今回は海外留学の経験が就職に際してメリットと成らないばかりか、年々に前倒しされる就職活動に出遅れてしまうとして、デメリットと感じる学生が増えて留学生が減っているという話題だった。
例によって、海外留学が就職活動のメリットと企業側が感じ始めた原因は、留学経験を持ちながら全く英語が話せない阿呆が大量にいたりと、学生として海外へ行きながら遊び呆けていた先人達の悪影響だろう。

故に海外留学が就職の役に立たないという状況は、現在の新卒者ではなくて過去の不出来な卒業生の影響とも言えるので、海外留学に魅力を感じない事は致し方ない。
しかし、海外留学は就職活動で有利になるとか浮ついた考えで参加すべきではなく、1つのステータスとして留学する連中は何も得ないまま帰国するはずで、結局は経験を活かせない不出来な先輩の仲間入りするだけだろう。
最終的に何かを得たり、認められたりする人間は目的を持って取り組んだ連中だけであって、肩書きだけで雇ってもらおうとする奴等が見向きもされないなんて当然だ。
俺の目から見ると、海外留学と就職活動を結びつける発想そのものがナンセンスに思える。

就職難は確かに大変なのだろうけど、景気以前に就労を希望する人間としての自覚や意識を問題視すべきだと思う。

久々に スーツを着込んで 打ち合わせ2011年01月20日 21時42分48秒

今日は堅い社風の客先へ出向いての打ち合わせが予定されており、久しぶりにスーツを着込んでの出勤となっている。
去年の中頃から出勤時の服装をカジュアルに切り替えている事もあり、着替えを面倒に感じていたはずなのに、Yシャツの袖を通した時点で懐かしさを覚えるほどに馴染んできて、何の違和感も覚えることなく着込んでいた。

体温が無駄に高いこともあって寒さへの耐性が強いので、スーツは基本的に夏用か春夏用しか持っていないため、普段のカジュアルと比べて頼りない生地に不安を感じながら家を出てきた。
さすがに朝日が昇ってから間もない朝は冷気が肌に刺さって辛かったけど、打ち合わせへ向かうために会社を出た昼頃になると、気温も上がって日差しの温もりも感じられたので凍えずに済んだ。

しかし、G社長も一緒に来るものと勘違いをしていて、出発時刻になって「今回は君一人だ」と言われて混乱していたので、暖かさに心を落ち着けている暇もなかった。
何度も足を運んでいる客先だったから冷静さを取り戻せたけど、コミュニケーション能力に不安があるだけに心細さを感じたり、地下鉄の出口を間違えて大慌てした体験を思い出してしまい、緊張した面持ちで電車に乗っていた。

打ち合わせの方は大きなトラブルもなく終わってくれたけど、幾つか仕様の追加への対応のため、会社へ戻ってからデータベースの更新を始めたけれど、情報量が多すぎてフリーズしたりとトラブルが続いて大変だった。
中断すると何処までやったのか分からなくなる恐れもあったため、中途半端に放置できなくて残業をせざる終えなくなってしまった。
今日は普段よりも冷えるスーツで出社している事もあり、早めに帰宅しようと思っていたはずなのに、日中の暖かさが完全に消え去ってから会社を出る羽目となってしまった。

暖房の 危機が悪くて 風邪気味に・・・2011年01月21日 20時25分15秒

今日は俺が出勤する前に停電があった影響なのか、午前中はエアコンが正常に稼働してくれなくて、暖房の殆ど聞いていない室内での作業となった。
外と対して温度の変わらないトイレから帰ってきた時でもなければ、暖房の効果を実感できないような寒さは、出社するまで良好だった体調を傾けるのに十分な破壊力を持っていた。
昨日の帰り道は北風が強かった事に加えて、普段よりも生地の薄いスーツで出勤していたため、無自覚ながら体の芯まで凍えながらの帰宅となっていたことも、少なからず影響していると思われた。

会社へ向かう道中も北風が強くて、途中のコンビニで体を温めていこうか迷ったほどの寒さで、会社へ到着して部屋へ入れば出迎えてくるはずの温もりがなくて、ホッとするべき場面が戸惑いの一色に染まっていた。
エアコンが動いていないのかと思えば、電源ランプはしっかりと点っていたので暖かくのを待っていたけど、温風の吹き出す気配がないまま時間ばかりが過ぎていった。
徐々に風邪の症状が出始めたところでG社長も不審に思い始めて、エアコンのリモコンを弄くり回したり、エアコン本体の電源ボタンを押してみたり、色々と試してくれた。

一度に色々とやっていたので何が良かったのか分からないけれど、エアコンから温風を吐き出されて、これで部屋が暖かくなってくれるだろうと安堵する事ができた。
エアコンが正常に動き始めた後になって気が付いたのだが、出社した時から光っていた電源ランプが赤色から橙色へ変わっており、赤いランプは何らかのエラーを知らせていたのかも知れない。

室内の温度は徐々に上がっていく様子を肌で感じていたのだが、それ以上の速度で体調が崩れているらしくて、強まる寒気の影響で体感温度は全く変わらなくて、昼休みが終わる頃から強烈な眠気に襲われた。
ちょうど薬を飲んだ影響も重なっていたので、20分ほど机へ突っ伏して眠ったおかげで少しは楽になったけれど、体調不良の影響で思考が壊れてしまい、T社員から「何を言っているんだ」と言われてしまう場面もあった。

今もあまり調子が良くないけど、週末を寝込んだまま過ごしてしまうような事態は避けられそうな雰囲気だが、3連休を体調不良に食い潰された記憶も新しいので、油断しないよう気を付けたい。

効率の 悪さが目立つ 眠たい日2011年01月22日 19時51分35秒

ここ最近に夜更かしが癖になってきた影響を受けて、通院の予定が入っているにも関わらず遅くまで寝てしまい、普段よりも待ち時間が長くなりそうだと覚悟しながら病院へ向かっていた。
それでも病院での待ち時間は小説の下書きをする時間とするので、少しくらい延長されたところで困らないのだが、今日は何か嫌な予感がしてならなかった。
病院へ到着してみると待合室が満員状態となっており、ザッと見回した印象でも軽く1時間は待たされそうな雰囲気で、混雑する時間に来てしまったと嘆きながら、空いていた黒人男性の隣へ座らせてもらった。

座席へ着くと同時に携帯を取り出して小説の執筆を始めたのだけど、書き出しが思い浮かばなくて苦戦していると、暖房と知恵熱で逆上せたのか眠気が沸いてきてしまった。
眠気を感じ始めた直後に思い付いた書き出しと、そこからの数行を書き留めた所で再び行き詰まってしまい、睡魔と戦いながらでは分が悪いので一眠りしてから再開する事になった。
しかし、目を閉じていても夢に爪先が浸かるか否かの半端な眠りしか得られず、頭をスッキリさせるために仮眠を試みたはずなのに、全くの逆効果で思考が霞んでしまう有様だった。

有り余る時間を有効活用できないまま呆然と時を過ごしながら、午前の受付が終わる間際に続々と人が入ってくる光景を眺めていた。
駆け込みで受付をしていく姿なんて珍しくないのだけど、今日はやたらと初診の患者が多い事が気になった。
初診の人が3人目を数えた頃になって、今年は花粉の量が多くなると予報が出ていた事を思い出して、花粉症で動き出した人が多いのだと理解して眺めると、駆け込みの患者も普段より数段に多い気がしてきた。

嫌な予感を感じて待合室を眺めてみると、待合室へ入った時に見た覚えのある人が大半を占めており、背筋に冷たい汗を感じながら時計を見てみれば、普段なら診察を終えている時刻を過ぎていた。
待合室が混雑と待ち時間の長さから外出する患者が多かったらしく、入室してきたばかりの人が診察室へ呼ばれる様子を頻発していた。
状況を把握した上で逆算してみると、どうもToda氏との昼食会へ間に合わない可能性が濃厚だったので、集合時間を30分遅らせてもらえるようメールを出したけど、それでも5分ほど遅刻する羽目となってしまった。

結局のところ、長すぎる待ち時間の殆どを呆然と過ごしてしまって、小説の下書きもろくにできなかったし、診察が終わると同時に猛ダッシュする羽目となったりと散々な気分だ。
しかも、病院の帰りに寄り道してスリッパとマッチを買う予定だったのに、時間が足りなくてToda氏との約束を終えてから引き返したりと、効率の悪さが目立っていた。
そういえば、スリッパを選んでいる時に見ず知らずの御婦人から相談されて、直前に試し履きをしていた品について5分ほど解説していたけど、注文を出した本人を連れてきた方が良いという結論で落ち着いていた。
感謝の言葉をもらったが、実質的に何もしていないのと同じだったので、少し申し訳ない気分を感じたりもした。

使い方 少し変えたら 化けました2011年01月23日 20時05分56秒

PSPが立った!
購入までの事情に紆余曲折があったPSPのアタッチメントを手に入れて、期待度を割り増しされた状態で試してみると、使用感が微妙でガッカリした話を記事にした。
実はその記事を投稿した直後に1つの思い付きがあって、新しく購入してきたグリップアタッチメントはしっかりと稼働中で、使用感に慣れてきた事もあり、リズムゲームの成績が上がり始めている。

そもそも微妙な使用感との評価を下した原因は、グリップを握ると短い俺の指では届きにくいボタンが出てしまい、リズムゲームをプレイするのに不便を感じてしまった事に起因する。
それならば「グリップを握らなければ問題が解決する」なんて馬鹿げた事を考えた瞬間、件のアタッチメントを知る切っ掛けとなった記事の中に「PSPが立った!と思わず言いたくなるような」という表現を思い出した、
例えば、机の上に立たせた上でプレイしたらどうなるのかと、記事を投稿した直後に思い付いて試してみると、PSPを持つ事に慣れていると違和感があるけれど、慣れてくると意外なほど馴染んできた。

連打をする際にボタンを上から押し込む体勢が得意なタイプなら、前回の記事で紹介した「グリップアタッチメント for PSP」はお勧めかも知れない。
俺も指を立てた方が連打をしやすくて、長々と連打をし続ける場面ではPSPを膝の上に置いたり、キーボードに立て掛けたりして安定させながら必死にプレイしていた。
しかし、膝の上に乗せると画面が遠くて見えづらく、キーボードへ立て掛けると安定させるのに片手を占有されてしまったり、デメリットがたくさんあって随分と苦労させられた。
それに対して、グリップアタッチメントを装着させた上で立たせたると、安定感の良さは言うまでもなく、画面に程良く傾斜が付いているので見やすい。
机の上に寝かせている様な安定感と、キーボードに立て掛けた時の見やすさを両立するような立ち姿で、使用感に若干の癖があるけれど慣れるまでに時間は掛からなかった。

そんなわけで使い始めて1週間の現状では、使い方を変えた影響もあって評価は満点で、残る問題点は自分自身の腕と言った具合になっている。

[小説:闇に舞う者] part142011年01月23日 21時39分44秒

初めての方はこちらの記事からお読み下さい。
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2010/09/20/5357805

ルワンは複雑な思いを抱えながら、穏やかな木漏れ日の降り注ぐ森を歩き続けていた。
「戦いの中にのみ生きる者」という宿命を背負わされて、常に何かの騒動へ巻き込まれ続けてきた少年にとって、穏やかな風景は何処か居心地が悪く感じられた。
今回は人探しというミッションへ就いているので、探し人の安全を考えるならば、戦火の気配が感じられない状況は歓迎すべきであった。
しかし、ルワンの背負う宿命は時に歴史を捻じ曲げる程の影響力を持っているため、この先も穏やかな展開が続くとは思えなかった。
次に災厄が巻き起こる事を前提として考えるのであれば、焼け野原から物語が始まってくれた方が展開が読みやすく、突発的な襲撃なども少なく安全だったかも知れない。
穏やかさな風景を素直に安全と結び付けられない自分は、人探しというミッションに向いていない人種だと再認識しながら、心の中で何度目かも分からない溜め息を漏らした。

先の展開が読めないまま、森の中を歩いていると、木漏れ日の中に不釣り合いな黒い気配を捉えた。
次なる展開へ対する期待から緩んでしまった口元を正しながら、気配のした方へと真っ直ぐに向かっていった。
問題の気配は最初に見付けた場所から距離がある上に弱々しくて、普段なら見落としていた可能性もあるほど微かにしか感じ取れなかった。
それでも1度でも見付けてしまえば、白紙に着いたシミのような感じで、意識さえ逸らさなければ見失う事はなかった。

穏やかな風景に1点だけ不釣り合いな気配を帯びていた主は、老木の洞の中へ隠れた小柄な少女であった。
意識を失っている所に何かが取り憑かれたらしく、獣のような呻り声を上げながら、塗料を流し込んだような赤一色の瞳で睨み付けてきた。
ルワンが老木の前に屈み込んで、少女を洞の中から引きずり出そうと手を伸ばすと、小柄な体は弾丸のような勢いで飛び出し、目を狙って爪を突き出してきた。
ルワンは突発的な攻撃に怯むこともなく、軽く体を傾けて爪を避けると、飛び込んできた小さな体を捕まえて、素早く地面に押し付けて身動きを封じた。
馬乗りの体勢から相手の両手を足で押さえると、両手で顔の位置を固定すると同時に、瞼が閉じない指を添える。
体勢が整ってから目を閉じると、小さな敵を相手に練った僅かな魔導力を目に集中させていく。
瞼の隙間から漏れた魔導力の輝きに怯えて、藻掻きだした少女の目を真っ直ぐに見つめながら、ルワンはゆっくりと開眼していった。
強い魔導力によって威圧感の増した強烈な視線は、少女に取り憑いていた何かを一瞬で払い落とし、瞳を染めていた塗料の様な赤が抜け落ち、呻り声は寝息へと変わっていった。

ディーナを呼び出して残された足跡の追跡を任せると、ルワンは傷の手当てを施しながら目覚めるのを待っていた。
少女の外見年齢は8歳くらいで、栗色の髪を肩口まで伸ばしていた。
何より特徴的な容姿は人間と同じ耳を持ちながら、頭の天辺に猫と思われる動物の耳が生えている事だった。
統計的に見て、4つ耳の種族は特殊な容姿に加えて、希な潜在能力を秘めている確率が高いため、魔術の生け贄や奴隷として乱獲の対象とされる場合が多い。
そういった事情から考えて、保護された少女が隠れ里に住まう種族の一員である事は間違えなかった。
展開の先行きがきな臭くなってきた事に対して、ルワンは「俺らしくなってきた」と不謹慎と思いながらも、笑みを浮かべていた。

次へ
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2011/01/30/5656257

今年初 降り出す雨は 間が悪い2011年01月24日 20時03分32秒

今年に入ってから1共雨が降っていなくて空気の乾燥が気になっていたが、昨日辺りから雲が出始めて降雨を予感させる空模様になっていた。
昼に弁当を受け取るため外出したには雨の匂いを全く感じられなくて、今日も雨が降らないまま終わるのかと呆れながら、冷たい北風に若干の違和感を覚えたけれど、正体を掴むだけの余裕を与えてくれない寒さだった。

定時を迎えて夕食も食べ終わって「さて、帰ろうか」と立ち上がり、帰り支度を始めた直後に外から雨音が聞こえてきた。
それもゲリラ豪雨を想像させるような突発的な降り始めで、大粒の雨であると容易に想像できるほど雨音は大きくて、G社長は慌てながら外へ出していた飼い犬を室内へ引き込んでいた。

ここ最近に感想気味な空気を心配していたから雨が降る事に異論はないが、よりにもよって帰り支度を始めた途端に降り出すというタイミングには、不満を言わずにいられなかった。
鞄の中に折り畳み傘を常備しているので突然の雨でも帰宅できるのだが、大きな傘ではないために大粒の雨だと防ぎきれない可能性が高かった。
帰宅直前に降り始めた雨は常備してある傘で凌げるレベルではなく、多少に濡れる事を覚悟の上で強行突破するか否かで悩んだけど、ちょいと早めに帰宅したい事情もあったので飛び出してきた。
雨の中へ飛び出すかで悩んでいる間に雨の第一陣が過ぎ去ったらしく、心配するほど濡れずに駅まで来る事ができたけれど、傘を片付ける際に手を濡れしてしまって、電車の到着を待っている間に指先が凍えてしまった。

降り始めの勢いこそ驚かされたけれど、降水量はそれほど伸びないままやんでしまいそうで、寒い想いをさせられた割に空気の乾燥はそれほど改善されそうにない。
それどころか雨粒が小さくなると雪に姿を変える可能性もあって、自宅最寄り駅へ到着したら白い物が舞っていたとかありそうで、運気の無さが発揮されやしないかと心配になってきた。

馬鹿犬の 澄まし顔など お見通し2011年01月25日 20時26分50秒

日曜に買ってきたスリッパを会社で使っているのだけど、G社長の飼い犬であるユウ君が異様な興味を示しているそうで、俺が居なくなると玩具にしようとするらしい。
G社長が守ってくれているので損傷こそ無いけれど、余所に注意を払っていられないほど忙しくなった場合を考えると、買ってきたばかりのスリッパを破壊されるのも時間の問題に思えた。

昨夜に注意されたにも関わらず、ユウ君のスリッパへの興味が尽きることはなかった様子で、日が暮れる直前のおやつを買いへ出掛けて帰ってくると、玄関先まで音が漏れるほど部屋の中が騒がしかった。
鍵を開けている最中も物音へ耳を傾けてみると、特徴のある足音からユウ君が暴れている様子が目に浮かぶようで、慣れてくると飛び上がって何かを奪おうとしている場面まで推定できた。
そんな物音も俺が鍵を開けた時点で静かになり、室内へ入るとユウ君が「大人しくしていました」と澄ました顔で出迎えてくれたが、G社長は席を離れて俺の机まで来ているし、スリッパも動かされた痕跡がハッキリと残っていた。

念のためにG社長へ確認してみると、俺が戻ってくる直前までしつこく新品のスリッパへ執着していたそうで、注意しても言うことを聞かずに奮闘していたとの事だった。
それでも俺が戻ってきた気配を感じ取った瞬間に、世界の終わりを見たかのように大人しく座り込んで、先ほどの澄ました顔を整え始めたと言うのだから狡賢さだけは天下一品だ。
室内にユウ君が入れられている事から、昨夜と同じような愚行が繰り返されるだろうと、買い物へ出掛ける時点で予想していたというより、注意する機会として狙っていたくらいだった。

新品のスリッパを再び玩具にしようとした事実を確認した所で、スリッパの片方を拾い上げると大きく振りかぶって、ややオーバーアクション気味にユウ君の頭へ向かって振り下ろした。
現時点では掠める程度に留めたけれど、次に同じ事を繰り返せば叩きつけると視線と立ち振る舞いで警告しつつ、手の平で大きな音を立てながら凶器であると威嚇しておいた。
叱られている時のユウ君は隠したつもりの悪戯がバレた時点で、既に世界の終わりを目撃したような表情だったので、威嚇がどれほど身に染みたのか判断できなかったけれど、少なからず効果が出てくれたら幸いだ。

ひとまず新品のスリッパを台無しにされる事だけは避けたいので、二度と俺の所有物を玩具にしようなど考えないようになってほしいものだ。

驚いて 皆が同時に 顔上げた2011年01月26日 20時06分37秒

今朝の通勤電車で下車駅に近付いて降車準備を始めていると、車掌がアナウンスで次の停車駅を言い間違えるミスがあった。
アナウンスでの言い間違えは珍しくないのだが、乗っていた電車が本数の少ない急行であった事に加えて、次の駅を乗り過ごすと6駅先まで停まらないため、戻ってくるまでに20分以上を要する重要なポイントだった。
その駅で停車駅を1つ飛ばしてアナウンスしてしまったため、乗客のほぼ全員がビクッと反応して顔を上げる姿は、音に敏感な小動物が同時の同じ方向へ目を向ける仕草を連想させて面白くかった上に妙な連帯感を覚えていた。

妙な連帯感を覚えていた原因は間違ったアナウンスを聞いた瞬間に、俺自身も「そんなわけがない」と確信していながらも、聞き耳を立てながら他の乗客と同じように顔を上げていたからだ。
俺と同じように車掌の間違えへ気付いていながら、驚いた乗客と瓜二つの反応をしてしまった人も多いと思いはずで、心境で分ければ2つのグループに分類できたのだろうが、見せた行動は似ていた事も含めて面白く思えた。
しかも、車掌が間違えを訂正した瞬間も、安堵して視線を戻すタイミングも良い感じに揃っていたので、停車までの短い時間で緩んでしまった頬を整えるのには苦労させられた。

帰りの電車でも何かハプニングがあるのではないかと期待したのだけど、面白い出来事がなかったどころか、1m以上も離れた場所まで臭うほど口臭のキツい中年の男性が乗ってきて、臭いに耐えかねて避難する場面があった。
その悪臭はもう公害と呼べるレベルに達していて、文字通りに鼻が曲がるかと思ってしまうほどの破壊力で、俺以外にも逃げた人がいるらしくて悪臭現の周辺は、眠っている座席の乗客を除いて大きな空きスペースとなっていた。
あそこまで臭いが立っているのであれば衛生的にも悪そうなので、帰宅後は念入りにのどを殺菌しようと思う。