驚いて 皆が同時に 顔上げた2011年01月26日 20時06分37秒

今朝の通勤電車で下車駅に近付いて降車準備を始めていると、車掌がアナウンスで次の停車駅を言い間違えるミスがあった。
アナウンスでの言い間違えは珍しくないのだが、乗っていた電車が本数の少ない急行であった事に加えて、次の駅を乗り過ごすと6駅先まで停まらないため、戻ってくるまでに20分以上を要する重要なポイントだった。
その駅で停車駅を1つ飛ばしてアナウンスしてしまったため、乗客のほぼ全員がビクッと反応して顔を上げる姿は、音に敏感な小動物が同時の同じ方向へ目を向ける仕草を連想させて面白くかった上に妙な連帯感を覚えていた。

妙な連帯感を覚えていた原因は間違ったアナウンスを聞いた瞬間に、俺自身も「そんなわけがない」と確信していながらも、聞き耳を立てながら他の乗客と同じように顔を上げていたからだ。
俺と同じように車掌の間違えへ気付いていながら、驚いた乗客と瓜二つの反応をしてしまった人も多いと思いはずで、心境で分ければ2つのグループに分類できたのだろうが、見せた行動は似ていた事も含めて面白く思えた。
しかも、車掌が間違えを訂正した瞬間も、安堵して視線を戻すタイミングも良い感じに揃っていたので、停車までの短い時間で緩んでしまった頬を整えるのには苦労させられた。

帰りの電車でも何かハプニングがあるのではないかと期待したのだけど、面白い出来事がなかったどころか、1m以上も離れた場所まで臭うほど口臭のキツい中年の男性が乗ってきて、臭いに耐えかねて避難する場面があった。
その悪臭はもう公害と呼べるレベルに達していて、文字通りに鼻が曲がるかと思ってしまうほどの破壊力で、俺以外にも逃げた人がいるらしくて悪臭現の周辺は、眠っている座席の乗客を除いて大きな空きスペースとなっていた。
あそこまで臭いが立っているのであれば衛生的にも悪そうなので、帰宅後は念入りにのどを殺菌しようと思う。