匿名も 免罪符には ならないよ2012年05月11日 22時32分21秒

インターネットの特徴の1つである匿名性を取り違えているらしく、日常で使われない荒々しい言葉が平然と飛び交う場面も珍しくない。
最近ではインターネット上で受けた暴言が元となり、精神的傷害を負うという事例も聞かれるようになり、ここに居場所を見付けた人間としては悲しくなってくる。

俺にしても日頃の愚痴や何かを垂れ流しているわけで、決して褒められた発言ばかり並べているわけでもない。
しかし、政治に対して非難する事こそあったとしても、特定の個人へ向けた攻撃的言葉を書き殴った覚えはない。
ましてや、このブログという形式での発言は見る側に閲覧の選択権があるわけで、俺の拙い文章など気分を害してまで読む謂われなど存在しないはずだ。

インターネット上で暴言を吐く人間は口々に「日常より自由に発言できる」と言う。
これは匿名性という特性を誤解してのだと俺は理解する。

匿名性は別人へ変われる万能な鎧ではなく、小さな仮面のような脆弱な隔たりでしかない。
匿名性という仮面の下には人の顔が存在しており、投げ掛けられた言葉を受け止めるのは常に生身の人間であって、傷付きもすれば泣きも笑いもする心を持った存在がそこにいる。
匿名性により顔が見えなくても、間違えなく人と人との間で交わされるコミュニケーションなのだ。

書き込みの際に用いるアカウントや割り振られるIDは代弁者でなく、発言はあくまでも発した本人の言葉であって、アカウントやIDを変えたとしても発言の持ち主が変わない。
何処にも記録されていなくとも、誰の記憶にも残っていなくても、発言が書き込んだ本人の物である事実は未来永劫に変わることはない。
そう思って、多少なりと発言に責任を持ってほしい。いう

「ネットは自由だ」というけれど、無法であるという意味で捕らえてほしくない。
ネットの与える自由は、距離や世代・性別の作り出す隔たりからの解放を指していて、誰を傷付けても許されるわけではない。

日常だろうとネット上だろうと、被害者へなりたくないのであれば、加害者へならない努力をすべきだ。

気が付けば 寝惚け眼に 日が暮れた2012年05月12日 20時31分34秒

今日は通院日なので早めに起床するつもりだったけど、夜型の人と連絡を取りたい用事に加えて、手を付けた作業が思うように進まなくて、結果的に夜更かしをしてしまった。
GWの最終日にやらかした派手な夜更かしから慢性的な寝不足へ陥っていた事もあって、翌朝にちゃんと起きられるかどうか不安を感じながら就寝した。

朝日を感じて布団から飛び起きて時計を確認すると、予定より10分ほど早くて安堵しながら起床する。
眠気覚ましのつもりでPCの前に座ってから、普段の朝と同様にのんびりと過ごして、ふと時計を確認すると何時の間にやら30分もの時間が経過していた。
そろそろ動き始めなければ、と頭で分かっているのにキーボードを叩く手が止まらなくて、ようやっと重たい腰が椅子から離れたと思ったら、前に時計を見た時から20分が経過していた。

時間感覚の狂いから未だに寝惚けているのだと警戒しながら朝食の準備へ取り掛かり、若干に風邪っぽさを感じていた事もあって、水分補給の意味も含めてラーメンを選択した。
タイムロスを取り戻すため、調理時間の短い料理を選択しようと考えていた事もあり、他の選択肢が思い浮かばなかった。

暖かいラーメンのおかげでようやっと頭が動き始めたので、改めて時間を確認してみれば、何とか混雑の始まる前に病院へ着けそうな時刻だった。
しかし、家を出てみると強風が吹き荒れており、その上に向かい風という面白くないオプションまで付属していて、思うようにスピードが出なくて到着時刻が遅れてしまう。
病院の駐輪場は道路へはみ出しそうな勢いで自転車が並んでいて、利用者の少ない奥まったスペースへ駐輪できたけど、嫌な予感に冷や汗で背中を濡らしながら受付と向かう事となる。
待合室へ入ると座席の空きが見当たらない混雑っぷりで、診察券を提示すれば1時間半以上の待ち時間を言い渡される。

長い長い待ち時間は暇潰しに持ってきたコミックを読み切ってもなお続き、持て余した暇な時間を小児患者の遊び相手などしながら潰していた。
子供の相手をしていたと言っても、飛んだり跳ねたりしていたわけではなくて、こちらを覗いてきた所で視線を合わせたり、こちらから覗き込んだりといった具合の隠れん坊をしていただけだ。

診断は当然のように寝不足の影響が出ているらしく、良くない状態だと主治医からお叱りを受けるも、薬を増やさずに次回まで様子を見てみる事になった。
生活リズムを整えることで回復するのであれば、薬を増やさずに済む方が良いだろうとの判断なわけで、しっかりと睡眠を取るように念を押されて解放された。

Toda氏との昼食会や明日の買い物を済ませて帰宅した後、色々とやりたい事が山積しているというのに強烈な眠気に襲われてしまい、気付けば夕方という有様に終わっていた。
結果的に通院だけで一日が終わった感じで、折角の週末を無駄にした気がしてならない。

[小説:闇に舞う者] part642012年05月13日 20時48分22秒

初めての方はこちらの記事からお読み下さい。
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2010/09/20/5357805

禁術を押さえ込んだ立体魔法陣が安定状態へ入り、周囲を包み込んでいた重苦しい気配も中和されつつあった。
その状況下でもルワンばかりか、チェルニーとティティスの体を預かる魔導具達も一切気を抜かず臨戦態勢を保っている。
ゆっくりと深呼吸を繰り返しながら漆黒の球体を見据える静かな瞳は、禁術が消滅した後も油断しないだろうと確信させる雰囲気を帯びていた。
更に魔導力が回復が進むにつれて、眼差しの帯びる威圧感が増大していき、否応なしに緊張感が高まっていく。
「油断するどころか更に威圧してくるなんて、随分と疑り深い人間もいたものだ。人間など平和惚けした馬鹿ばかりと思っていたよ。」
不意に立体魔法陣の奥底から響いてきた声にも、ルワンは眉をひそめる程度の反応しか見せなかった。

魔法陣から響いてきた声は明らかに人間の喉から発せられた音ではなく、深い洞窟の奥底から響いてきたような反響音となっていた。
「その顔からすると不安が的中したと言った感じか。それなら勘が良いと褒めるべきなのかな。」
ルワンは語り続ける声を聞き流しながら、変わらないリズムで深呼吸を繰り返し、魔導力の回復に集中し続けた。
まるで聞く耳を持たない様子に飽きたのか短い沈黙が訪れ、直後に禁術の炎が粘性のある液体を思わせる質感へ変化し始める。
30秒と経たない間に液体が粘土のように固まり、人型をした魔族の形状へ生まれ変わっていく。
膝を抱える胎児の姿勢で肉体の成形を待った魔族は、完成と同時に黒一色の四肢を勢いよく伸ばし、立体魔法陣を意図も容易く破壊してみせた。

魔法陣を抜け出すと同時に周囲の瓦礫を取り込み、外皮と衣服を形作っていく。
最終的に完成した姿は右腕だけが長いなど異様な点もあれど、基本的な容姿は宿主だったヴァンに似せられていた。
瞼の裏にある空洞へ怪しい赤い光を灯した瞳をルワンへ向け、黒い煙が漏れる口を歪めて笑う。
「やぁ、どうも。ボクの名前はヴァン、奇しくも宿主と同じ名前だ。」
返事をする代わりに突撃姿勢へ入るルワンに対して、ヴァンがわざとらしく慌てた様子を演出しつつ、手の平を向けて静止する。
「止めておいた方が良いよ。僕はちゃんと見ていたから、君の魔力が枯渇している事を知っているよ。」
「そっちも未完成だろう。一点集中で核を突けば倒せる。」
「確かに倒せるかも知れないね。でも、今の状態で僕が消えると禁術が再び野放しになるけど、封じて滅する準備はあるのかい?」
攻撃して見せろと言わんばかりに両手を広げて見せながら、低く嫌みな笑い声を漏らす。
「脅威の禁術も魔界では繁殖力が強いだけの雑草さ。僕なら簡単に押さえ込める。君は生き残る権利を得る代償に、儀式へ参加する以外の選択肢を与えられていないのさ。」

次へ
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2012/05/20/6451322

夕暮れの 空に気付いて 唖然する2012年05月13日 21時11分20秒

母親の仏前へ飾る花をそろそろ交換したいと思っていたけど、昨夜は強風が吹き荒れていたので買いへ行かず、今日の昼過ぎに出直そうと考えていた。
しかし、他に作業が幾つも溜まっていて、アレもコレもと休日恒例の頭痛に悩まされながら動き回っていたら、いつの間にか日が傾いて薄暗くなり始めていた。
時間に気付いた時は中途半端に止められない作業へ着手していて、完了するまでの時間を見積もると出掛ける前に日が沈みそうで、気付いた時は既に断念せざる終えない状況だった。

溜まっていた作業というのは参加しているSNS内で作る事になったミニゲーム絡みが多くて、プログラミング作業の他にも意見交換やら何やらとやっていた、
単純に意見交換をするだけなら良いのだけど、SNSを開いていると読みたい記事がゴロゴロとしていて、気付けば脱線の嵐で大切な時間を盛大に喰われてしまった。
それだけSNSの繋がりを楽しんでいると言えるわけだが、時と場合によっては中毒性に危機感を覚える事も珍しくなくて、自制心の無さに呆れるばかりだ。

小説の方も2週も連続で休載してしまったので、今週はしっかりと更新したいと思う反面、先週に途中まで書いていた分があるので苦労しないだろうと楽観していた。
しかし、実際に手を付けてみると、余所見をしながら慌ただしく執筆していた痕跡が随所に見られて、結果的に書き直した方が早いという酷い有様で、予定よりも執筆で時間を取られてしまった。

他にもメディアへ焼き込むつもりの録画が内蔵HDDを圧迫し始めて、早急にCM抜きなどの処理を進める必要に駆られていたり、細々とした仕事に追われていた。
途中で休日恒例となりつつある頭痛にも襲われたし、寝過ごしたい訳でもないのに時間の足りない休日となっていた。

公私共 考え事が 多すぎた2012年05月14日 22時18分45秒

今週は仕事で扱っているモバイルゲームの方で行われる更新内容が厄介で、追加仕様や気の回っていなかった修正が幾つも飛んできて、忙しさの波が大きくて頭の切り替えで四苦八苦させられていた。
明後日に適用する更新するにも関わらず、今日になって難易度を調整するための仕掛けが欲しいと言われた時が大変だった。

仕掛けを施すだけなら安請け合いできる程度の難しさだったのに、そこから派生する修正の影響範囲が予想以上に広くて、テストをしていると次々に対応漏れが見つかって大変だった。
「もう大丈夫だろう」と依頼主のテスト環境へ適用して、修正完了を報告した直後に不具合を見つけた時は大慌てだった。
確認をせずに完了だと言い張ったとなれば信用に関わるため、修正して先方の目に触れるより早く超特急で修正したけど、あの瞬発力は我ながら簡単に値する勢いだった。

そんな慌ただしく作業していた時間があったかと思えば、テストの完了待ちへ入れば時間を持て余す事になる。
空いた時間はSNSを覗きに行ったり、期間限定SNSで作成したFlashゲームの拡張案を考えるなどしていた。
ゲームの拡張案は公開期間SNSが終了した現在でも、多くの人を巻き込み続けている事もあって、頑張って面白く仕上げたいと気合いを入れて考えていた。

ひとまずの方針が決まったので、時間を見つめてプログラムを作っていく予定だけど、週末は既に予定が詰まっているので、会社の空き時間を使った方が良さそうに思える。
小説の執筆環境は自宅にしか用意できないけれど、Flashの開発環境なら仕事でも作成しているので、用意するまでもなく調っているから、ファイルさえ持ち込めば問題ない。

そんなわけで明日から時間を見つけてやってみたいと思っているけど、肝心のファイルを持ち込み忘れて後悔していそうな気がしてならない。

内職の 暇が無くなり ちと悲し2012年05月15日 22時23分55秒

今日から既存作業の空き時間に進めて欲しいと新規案件を振られたため、内職へ着手する暇を失う格好となって悔しかったけど、本来のあるべき姿なので仕方ないと諦めた。
しかも、昨日の記事で予見した不安が現実になってし、自宅からファイルを持ってくるのを忘れていた事もあって、こういう運命だったのと素直に受け入れていた。

新規案件がスマートフォン向けのコンテンツ制作となっており、FlashをAndroidやiPhone用に出力する機能を使用するとの事だった。
これは内職で制作するつもりだったゲームでも使用したかった機能であり、作業時間が無くなった代わりに技術を得られたとも考えられて、不幸中の幸いだと気持ちを切り替える事にした。

今回も今までと変わりなく、俺がシステムの設計から開発を担当して雛形を作成して、デザインやアニメーションをG社長やT社員が担当する。
俺がデザインの関わってくる作業に知識や技術だけならまだしも、目の悪さなどスペック的に不向きという条件もあるので、殆ど変わりようのない作業分担となる。
システム設計に客先の意向が強く絡まってくる事もあるけれど、今回はそのパターンでないのでシステム設計から担当する。

最終的にAndroidやiPhone向けに出力すると言っても、開発段階で意識すべき項目は殆どないらしくて、今まで通りの手法が通用するのか試してみているが、何の問題もなく動いている。
これなら内職で制作している方も画面サイズさえ調整してやれば、それだけで対応できそうな感じだと喜びながら作業を進めている。

システム設計に関しては、長らくFlashから離れていた事もあって感覚を思い出せなくて、少し頭を悩ませている状態にある。
拡張性などの都合を考えると言うより、デザインがプログラムの動作へ影響しないようにするなど、Flash特有の考察点をどのように解消するかで頭を悩ませていた。

そんな感じで設計の段階で殆どの時間を使い果たしてしまい、明日の空き時間から本格的な作業を解する予定となっている。
明日は普段よりも1時間ほど早い出勤を求められている事もあって、早めに帰宅するつもりだったのに、唐突に頭痛とも似た眠気へ襲われてダウンしてしまった。
そのまま身を起こすまでに10分、夕食を何とか食べたけど、それから眠気こそなけど動けない状態が続いてしまい、2時間ほど会社で休んでからの帰宅となっている。

この調子で明日に早起きをできるのか不安で仕方ないけど、仕事の都合なので寝坊したでは済まされないと気合いを入れる予定だ。

一言が 足りない故の この悲劇2012年05月16日 22時06分58秒

今日のメンテナンスは普段より賑わうと見込まれるイベントが開始されるため、普段以上に不具合が出ないようにしたいとの意向があった。
その意気込みによりテスト項目の数の増大するという結果を生み出して、通常よりもメンテナンス時間を延長したいとの要望へと波及する。
メンテナンス時間が後ろへ延ばされるのであれば、俺は何の影響も受けないで普段通りの業務で済んだのに、開始時刻を前倒しする形での時間延長が計られた。
そして、今朝は普段よりも1時間も早く出勤するようにとの命令を受けて、寝起きから殆ど間を置かずに朝食を胃袋へ流し込んで出勤してきた。

ここから出勤するまでに一騒動があって、今でも思い返すと苛々してストレス値が増大してしまう。
自転車で移動している時に電話を受けられない事もあり、普段から携帯を鞄の中へ押し込んである。
財布や定期入れと同じポケットへ入れているので、通常であれば動かずに予定通りの場所へ収まっている。
それが今日に限って、今もどのような経路を辿ったのか分からない場所へ滑り込んでいた。
携帯が完全に予想外の場所へ行っていた上に、普段と違う生活リズムで動いていた事から自宅へ置き忘れたと思いこみ、自宅へ連絡して父親へ持ってきてくれるよう頼んだ。

携帯は分かり辛い場所にあるだけで、鞄の中にちゃんと入っているのだから、父親が探しても見つかるはずがない。
しかし、公衆電話から聞こえる声はただの一度も「見つからない」と言わない。
そのため、何故に知っているはずの事を聞いてくるのかと、違和感を覚えながらも焦りと苛立ちが先行してしまう。

父親がPSPを抱えて持ってきた瞬間まで勘違いへ気付かず、待ち時間を完全に無駄にしてしまう。
しかも、PSPを見た瞬間、最初に聞かされるべき「見つからない」という単語を状況的に知らされ、鞄を手探りで掻き回してみれば2秒で携帯の所在を掴んでいた。
たった一言を聞かせてくれたら良かっただけなのに、何故に最も重要な言葉が抜け落ちるのかと、今でも思い返すと何かを殴りたくなるほど苛立ってくる。

不幸中の幸いで、今日の不運が全て朝の通勤で消費されたらしくて。その後は平凡な日常で済んでくれた。
しかし、一人になると朝の一見を思い出してしまって、ストレス値が跳ね上がっていくので非常に良くない。
この話にしてもブログの記事へ擦るつもりは無かったのに、この怒りを抑えきれずに書き込んでしまっている。


父親が強引に外して、無理矢理に戻そうとしたPSPのアタッチメントが壊れてる。
生産が終了している愛用品なのに、本気で発狂しそうだ。

騒音で 体調崩し 動けない2012年05月17日 22時21分13秒

社員が3人しか居ない小さな会社なので、社長の自宅へ間借りして業務へ当たっている。
そのため、業務時間中に全自動洗濯機が動いている事も珍しくなくて、その駆動音の余波を受けて気分が悪くなる場合もある。
社長の所有する洗濯機はドラム式の静音設計なので、モーター類の駆動音が苦手な俺でも比較的に耐えやすいのだが、体調の悪い時にトドメを刺される格好となる時がある。

今日の体調はあまり良くなかったけど、洗濯機の駆動音で負ったダメージが元となり、行動不能へ陥るほど酷くもなかった。
ただ危険意志を抱えている程度と認識していたので、洗濯機が動き始めてからも静かに耐え続けていた。

社長にとって洗濯機を回す事は生活に必要な事であり、深夜まで仕事を続けている日も珍しくないと聞くので、耐えられる事なら黙って我慢してすべきと踏ん張っていた。
しかし、今日は通常なら1分ほどで終了する駆動音の最も辛い段階が終わらず、延々と10分ほど続く不具合が発生する。
今までに無かった事なので不意を突かれる格好となり、目を回してグロッキー状態へ陥ってしまう。

さすがにダメージを負いすぎたらしく、洗濯機の駆動音で死にかけている事へ気付かれてしまう。
社長が慌てた様子で洗濯機を止めへ行ってくれたけど、停止ボタンを押してから騒音が止むまで1分ほど掛かっていた。
今までの経験から考えても明らかに騒音が厳しくなっており、何らかの故障ではないかと疑いも感じなくもないけど、社長も機械に詳しい方だからと余計な手出しをせず、黙って気分の悪さと戦っていた。

風邪気味で 怒りの沸点 低めです2012年05月18日 23時36分19秒

今日は午前中こそ平穏に過ぎていったけど、昼食の弁当を受け取りへ行こうかと思い始めた頃になって、何の予兆もなく発生した突然の雷鳴に驚かされた。
急いで弁当を受け取りへ行こうと席を立つも、玄関先へ出た時点で既に降り始めていた。
幸いにして本降りとなる前に戻ってこられたと安堵していたら、そこから更に2段階も雨足が強まったため、本当に危うい所だったと冷や汗が流した。

社長の飼い犬のユウ君は雨に濡れたりすると体臭がきつくなる上に、臆病な性格のために犬小屋へ押し込んだとしても、小屋の中で暴れて怪我をする心配もある。
そのため家の中へ入れたのだけど、少しでも飼い主の近くへ居たいらしくて、生活動線の上で通路を塞ぐように寝そべったりと我が侭放題で苛つかされた。
雷雨が通り過ぎて怖がる場面でなくなり、我が侭を許される特権が剥奪された後も、相変わらずの邪魔な場所へ居座り続けていた。

ユウ君が邪魔なので早々に外へ出してたい所だけど、濡れている場所に平気で寝転がってしまうため、折角に雨除けで室内へ入れた意味がなくなる恐れがあった。
そのため、路面が乾くまで室内へ置いておく事にしたのだけど、午後に得意先の来社という珍しい予定が入っていたから困ってしまう。

来客中にユウ君が大人しくいるなら良いけど、利口に待機している可能性など期待するだけ損だと分かっている。
野外も屋内も置き場所に困るという駄犬の処遇は、2階の寝室へ閉じ込めておくという形で決定して、無事に客先を向かい入れての打ち合わせが始まった。

打ち合わせの方は「電話でも良かったのでは?」と思えるような簡素な内容となっており、何故に足を伸ばしてこられたのかと疑問を感じていた。
2階の寝室へ閉じ込められたユウ君は来客の気配に気付くと、遊び相手が来たとでも勘違いした感じで、部屋からの脱出を試みてドアを引っ掻いたりしていた。
その愚行を止めさせようと叱りに行ったりしたけど、10分と大人しくしていなくて3回目に拳を握り締めて、4回目が有ったら気絶させていたかも知れない勢いでストレスを感じていた。

来客が帰る頃になると、強風も手伝って路面が乾き始めていたので、ユウ君を外へ放りだしたのだけど、地震が発生したせいで再び臆病モードが発動してしまう。
室内へ入りたいらしくて、玄関のドアノブへ足を掛けてガチャガチャとやったり、窓ガラスを叩いたりなんだりと騒がしかった。
ドアや窓の開け方を模索する前に覚える事があるというのに、無駄な事にばかり知恵を付けていく事へ呆れつつ、目に余る愚行に飼い主までも呆れ果てた様子だったので、罰として犬小屋へ投獄するに至る。
しかも、反省という言葉を知らないらしくて、ユウ君は釈放と投獄を3回も繰り返して、最終となる3回目は本気の殺意を込めて叱りつけてきたので、地震や雷の時よりも恐ろしいモノを見たように震えていた。

餌抜きで投獄しておくべきだと思うのだけど、G社長は甘やかして餌を与えてしまったので、来週前の網戸が壊されていそうな予感がしてならない。

どうしても 抑えきれずに 怒鳴ったよ2012年05月19日 20時23分34秒

昨日の風邪は夕方毎に不調のピークを抜けたと思っていたのに、今朝まで余波が及んでいるらしく、寝起き早々に頭痛や気怠さを感じたりと散々な気分で、ぶり返したのかと心配する一幕もあった。
布団から出た後も眠気が残ってしまい、作業を始めようという気力の湧かないままに、休む場所を布団の上から椅子へ変えただけといった調子で午前中を過ごしていた。

昼食は例によって大学の同窓生Toda氏との昼食会。
普段に利用している食事処が貸し切りとの事なので、第2候補であるインドカレーのお店へ行ってきた。
本場のカレーはスパイスを使って辛さを出しているため、ちょっとした薬膳料理のような効果も期待できる。
風邪による不良が朝まで残っていた時点で、体内の毒素を一気に洗い流すつもりで、最大の辛さを注文してやろうと考えていた。

昼時になってから頭痛が治まった代わりに腹の調子が悪くなってきて、刺激物に当たるスパイスを流し込んで大丈夫かと不安を感じ始めて、最大から1段階だけ辛さを抑えた。
カレーとしてはいつも通りに美味しいのだけど、前回のように体の奥底へ火が付いたような発汗もなく、普通の食事をしただけという雰囲気のまま食べ終わっていた。
注文した日替わりカレーが「カボチャとチキンのカレー」となっており、カボチャの効果でマイルドに仕上がっていた影響かも知れない。

食後に日曜の食料を調達するためにスーパーへ行ったけど、今一つ食べたい物が思い浮かばなくて、日用品だけ買い物カゴへ放り込んでレジへ向かったのだけど、大ハズレの店員へ当たってしまう。
レジに積まれた買い物カゴは2つ、客である爺さんがレジ担当のおばさんは顔見知りらしくて、お喋りをしながらバーコードを読ませていく。
作業が遅いだけなら仕方ないと許せもするけど、時折に手が止まっているから見ていて苛々としてくる。

昨日もそうだったように調子が悪い時は怒りの沸点が低くなってしまう。
そんな状態で真面目に仕事へ取り組めない店員を目の前に置かれて、理性を保ち続けられるほどに、俺は真っ当な人間ではない。
別のレジが3人目の客を処理し終わっても、まだ1つ目のカゴに商品が残っている。
明らかに空いていても後続の客が付かない事から考えて、常連はこのレジ担当の仕事が常に遅い事を知っていて、並ばない方が良いと認識しているのだろう。
そういった状況を理解すると、腹の底から怒りが沸き上がってくる。

店員が談笑しながら手の止めた瞬間、溜め込んだ怒りが言葉となって吐き出されていた。
「おい、口よりも手を動かせや」
大声を出したつもりはないけれど、やや低めの怒気を帯びた声は随分と遠くまで響いていたと思う。

俺が放った1度目の怒声に驚いて完全に動きを止める店員に対して、殆ど間を作らずに2度目の怒気を「おい」という短い言葉に乗せて撃ち放つ。
更なる追撃を掛けようと腹の底で怒りを押し固めていると、別の店員が走ってきて謝罪の言葉と同時に不真面目な店員を押しのけて、そそくさと会計を済ませていく。
不真面目な店員なら2分は掛かっただろう作業を10秒で片付けて、客の老人も空気を読んだらしく手際よく会計を済ませて、買い物カゴを持って移動を開始する。

俺の会計は商品の数も少ない事もあり、前の客である老人が2つ目の買い物カゴを移動させている間に終わっていた。
釣り銭の受け渡しと同時に2度目の謝罪があったけど、どうにも怒りが収まらなくて、気付けば「あいつのレジはいつも空いてるだろ。クビにした方が利口だぞ」と吐き捨てていた。

実際問題として、仕事へ真面目に取り組めない人物は解雇されるべきだけど、俺のような一般客が口出しすべき事でもなかったと、今更に後悔の念が湧いてきている。