苦労して 稼働したのに 停まるかも・・・2012年05月31日 22時31分12秒

去年の9月頃から全身全霊を捧げて、某ソーシャルゲームのモバイル版を制作する案件を請け負っていた。
正確に言うと別の会社へ途中まで制作したシステムを引き継いで、再構成しながら完成させて欲しいとの依頼だった。
その再構成するシステムは過去に類を見ない酷いコードで書かれており、学生でも書かないような煩雑さに解析するだけでも地獄を見ていた。
しかも、依頼主の意向もあって再構成の携帯を維持しなければならず、どのような構成が良いのかと試行錯誤を繰り返していた。

解析するだけでも四苦八苦、新しい構成を意識してのシステム設計で七転八倒、全体の進捗を見れば三歩進んで二歩下がる状況が繰り返されていた。
何よりも辛かった事は、1つの機能で再構成を完了させて次へ進む度に予期しない不都合が出てきて、設計を練り直さざる終えない状況が繰り返された事だ。
前日までの作業をリセットする羽目となる場面も何度かあって、精神的なダメージを蓄積させながら踏ん張っていた。

開発を開始した当初に与えられた猶予は設計という初期段階で殆ど悔い潰してしまい、連日連夜の残業ラッシュの中で魂を擦り減らしながら奮闘していた。
そんな苦労してサービスインへ漕ぎ着けたモバイル版だったけど、コンプガチャの問題や依頼主の都合も絡まって雲行きが怪しくなってきている。
苦労して汲み上げた我が子なのに、こう早々とサービス停止なんて話題が出てくると悲しいけれど、移り変わりの早い市場なので致し方ないと飲み込むしかない。

今回のシステム開発で依頼主が気に入ってくれたようで、次なる開発案件を回してもらえそうな話も出始めている。
ひとまず仕事としては成功していると言えるのだろうけど、やはり苦労して組み上げたシステムが止まってしまうのは寂しいものだ。