雪国と 錯覚させる 冬景色2011年02月15日 21時32分41秒

昨夜は会社を出たらボタ雪が落ちてきていたので、自宅の周辺でも雪が舞っているだろうと覚悟していたが、まさか視界が悪くなるほどの吹雪になっているとは想像もしていなかった。
駅を出ると地元で見たことがないような光景が広がっており、父親の実家がある長野県へ迷い込んだのかと疑うほどの雪景色で、異常気象もここまで来たら天晴れだと苦笑する他になかった。

見た目は確かに雪国の雪化粧だったけど、踏み込んでみれば雪質は明らかに異なっていて、表層は新雪だったけど5cm下にシャーベット状の層があり、更に最下層がアイスバーンという3層構造となっていた。
雪国に比べれば積雪量は大した事がないのだが、雪の少ない地域で何もかもが中途半端すぎて、足を取られる危険性が高まるパターンがあるけど、今回の雪は映像で伝わらない危うさを寄り集めた感じだった。

危なっかしい感触を確かめながら、頭の中で考えた事は自転車での強行突破を試みるか否かだったが、陰地味という体調に、難易度の高い雪質、更に夜盲症が発動した状況で視界不良と、不安要素が山積みとなっていた。
他にも雪に慣れていないドライバーに追突される危険性も考えられ、考えるほどに不安が大きくなる状況だったので、素直にバスを使って帰宅する方法を選んだ。
しかし、バスがタイミング良く来るはずもなくて、付記が降りしきる中で10分近くも待たされる羽目となり、何度も自転車で帰った方が良いのではないかと思い直そうとしていた。
それでもバスを待ち続けた理由は、体温が奪われるのに比例して思考が霞んできて、難易度が高まる自転車のハンドルを正確に操る自信がなかったからだ。

待ちわびたバスの中は予想していた通りに乗り心地は最悪だったけれど、自転車を転がしながら歩いて帰るより早く帰宅する事ができた。
それにしても驚いた事はバス停から自宅までの道に足跡が殆どなくて、朝になって父親に聞いてみると夜18時の時点では全く積もっておらず、俺が帰宅するまでの3時間で積雪10cmを記録した事になるそうだ。

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