久々に 執筆してみて 驚いた2009年10月31日 20時43分46秒

今日の昼頃に母親の親友だった方が送ってくれたミカンの詰まった段ボールの宅配便が届いた。
我が家の場合、リンゴやミカンといった季節の果物が段ボールで届けられて、食べきれず処理に困ってしまう事が多かった経験から、果物を買ってくるという習慣が殆どなかった。
最近は父親が定年した事に加えて、親戚にも母親が他界して消費が落ちたから段ボールで送り付けられるとと食べ切れないと、少し遠慮してもらっていた事情もあって、段ボールに詰まったミカンを見るのは数年ぶりだった。

最も大量に果物が届けられていた時期は玄関前にリンゴやミカンの詰まった段ボールが 3箱くらい積み上がっていて、果物は食べるというより処理する対象として捕らえられていた。
だから、今でも果物を買ってきてまで食べたいと思わなくて、在れば食べるといった程度だったし、近年の甘さばかり追求した品種改良が俺の舌に合わない事もあって、好き好んで手を出す事は少なくなっていた。
今回のミカンも会社へ持って行ったりして消費する事を考えながら、今日と明日で食べられそうな量として 8個のミカンを抱えて自室へ戻った。

持ち込んだミカンをキーボードの横に積み上げてからPCを起動して、小説の執筆活動を始めるためワープロソフトを久しぶりに立ち上げて、千秋にプロットを書き起こしたネタを形にする作業へ取り掛かった。
その作業のお供に持ってきたミカンを食べてたら、久しぶりだったせいか美味しく感じられて、次から次へと手を伸ばしていたら10分と待たずに 8個のミカンを平らげてしまった。
ミカンを食べる手が順調に進んでいた裏側で、本題であるはずの小説の方は書き出しで詰まってしまって、お供のミカンが無くなっても殆ど白紙の状態だった。

ミカンを食べ終わってから執筆活動の方へ集中したのだけど、長らく筆を置いていたブランクが大きいらしくて只でさえ足りない文書力が絶望的なレベルまで落ち込んでしまったらしい。
正直なところ「書き出してしまえば何とかなる」なんて考えていたのだが、涙が出るほど残酷な原質を前にして己の甘さを思い知らされて、軽く心が折れそうになりながらも必死に画面と向かい合っていた。
途中で最初から納得できる文を書くことを諦めて、ある程度まで書き上げてから整形していく方向へ切り替えたけれど、それでも原稿用紙 1枚分を書き上げて力尽きてしまった。

ひとまず書き出す事ができたから明日以降に期待したいと思うけれど、あまりの筆の重たさから今年中に書き上がるのかどうか不安になってきてしまう。
何より小説だけを書いていられない事情もあって、本人の希望としては今週中に 8割ほどを一気に書き上げてしまうつもりだったから、苦笑ばかりが浮かんでくる。

昨日もそうだったように、今日も何もかもが上手く行かない日のようだ。
振り返ってみれば、雑誌を買い行ったはずの本屋でついでに立ち読みをしていたら本題を忘れて帰ってくるとか馬鹿をやらかした上に、買い忘れた事を思い出したのが自宅の前だった愚かさだ。
仕方なく数分前に通った道を再び買いへ走ってきたけれど、その道中で何やら嫌な予感がすると思っていたのが、見事に的中してしまったらしい。

そういう日もあるさと受け流す事は簡単だけど、何か集中力や注意力と言った大切な物が欠落しているような気がしてならない。
全く困った物だと呆れつつ、今日も日が暮れていく。