寒空を 裂いて走って 紙一重2008年11月09日 21時21分13秒

今日は寒いので自然と引き籠もりモードになってしまって、気が付けば日が傾き始めるような時間になっていた。
そのまま部屋の中で一日を過ごしても良いかと思ったのだけど、少し小腹が空いてきたので近所のコンビニへ行ってこようと思った。

外へ出るための支度をしている途中で読み終わっていない雑誌があるのを思い出して、ついでに立ち読みをしてくる事にした。
そんなことを考えながら外へ出ると、扉の向こうは真冬の気配を感じさせる冷え切った風が流れていて覚悟はしていたにも関わらず驚いてしまった。

こんな寒い空の下に長くいると風邪がぶり返してくる危険性があるから、早々にコンビニへ駆け込んでしまおう、そう思った矢先にフッと頭の中を 1つのイメージが流れていった。
そのイメージは自室のPCの上に放置されたカードサイズの封筒で、ズボンの修繕を依頼した際に渡された引換券が入っている。
受け取りは金曜日以降となっていて、本来なら昨日の内に受け取りに行っているはずだったのを完全に忘れていた。

というわけで、寒空の下に長居は無用と思っていたはずなのに、気が付けば片道 2km程の道程をフルスピードで突っ走っていた。
ちなみにコンビニだけで済んでいれば片道100m程度なので、移動距離にして20倍の延長となった事になる。
フルスピードで走った理由は距離が大して長くない事に加えて、ノンビリとしていたら体の芯まで冷えてしまいそうな予感があったためだ。
全力でペダルを踏み込めば自然と体も温まるし、日が傾く前に自宅へ帰りたいという思いが強くあった。

信号もない通り慣れた川沿いの道を選んだ事もあって、ママチャリなのに頑張って時速25km/hほどの速度で走っていた。
その途中で少年野球のユニホームを纏った一団が車道に大きくはみ出しながら歩いてる姿が見えた。
先ほども述べた通り、ここは川沿いで信号もないとあって自動車もスピードを出して走るから車道へ出ていると非常に危険だったりする。
もちろん彼等を避けようとすれば必然的に俺が車道へ出なければならないわけで、少年よりも俺の方が危険に晒される事になる。

と言うところまで考えが及んでいないから車道にはみ出しているのだと思うが「無知もまた罪」という言葉があるので今回は遠慮せずに行かせてもらった。
もちろん団子になって歩いている少年達に突っ込んでいった訳ではなく、紙一重で交わしていっただけだ。
ちなみに擦れ違った時の俺と少年達の隙間は20cm程度で俺が通過した際に風圧を感じた事と思われる。

少年達を回避してから 1秒後、後ろから「怖い」を連呼している声が聞こえてきた。
もちろん高速の自転車が紙一重で通過していった事に対する避難なのだろうが、こっちは隙間 5cmで通過する自信さえあるから危ないとは全く思わない。
そもそも目の前まで突っ込んでいって急カーブで脅したりしなかっただけでも感謝して然るべき所だと言いたいくらいだ。

とか何とか言いながら無事にフルスピードを保ったままで修繕の終わったズボンを受け取って、これまた全速力で帰宅してきた。
予定外の外出となったけれど、久しぶりに風を切って走ったから気持ちが良かった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「このブログはどんな空間でしょう?
 ひらがな4文字でお答え下さい。」

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2008/11/09/3900070/tb