三日月が 夜闇に栄える 寒い夜2008年11月04日 20時10分17秒

今日も寒い一日で喚起のために開けていた窓から入ってくる冷気で指先が凍ってしまうかと思ったほどだ。
とはいえ、暖房を稼働させると温風の直撃を受けるポジションに居るのでエアコンの電源を入れる気にはならず、寒いと感じながら一日を過ごしてしまった。
無理をした代償が風邪などの症状で出なければ良いのだが、コンビニへ立ち寄った時に手足がじんわりと暖められる感触があったから少し不安を感じる。
しかも、帰りに電車でマスクをせずに咳をしている輩も居たし、何とも言えない嫌な予感がする。

こんな日は暖かくして帰りたいところなのだが、会社を出たところで俺を出迎えてくれたのは冷たい風だった。
細い路地にまで入ってくる突風が狙い澄ましたように吹いたから、何やら天の神様に「無事に帰れると思うなよ」と微笑みかけられた気分だった。
そんな嫌な気配を感じたけれど、強風と晴れはセットでやってくる事が多いから嫌なことばかりではなかった。
空は晴れているのではないかと思って見上げてみると、見事な三日月が闇のど真ん中に浮かんでいて綺麗だった。

夜盲症なんて障害を抱える俺の目では富士山の山頂へ行ったとしても星を捉えることは叶わない。
そのため俺の目に映る夜空に彩ってくれる唯一の存在が月だから、少し見えただけでも気分が上向きになる。
これで月明かりの恩恵に預かれれば神の如くに崇拝するところなのだが、星を捉えられない目では月光を頼りに物を見ることはできない。
それでも緊張の糸が張りっぱなしとなる夜闇に、たった一つでも俺の害をなさず見守ってくれる存在が居てくれるのは嬉しい事だ。

それにしても、今日は霞み殆どなく月が見えている所をみると綺麗に晴れている事を意味する。
つまり、放射冷却が進んで冷え込みが厳しくなる可能性を考慮して寝る時も気を着けた方が良いだろう。
この辺の気象情報も与えてくれるとは、月はなんと親切な存在なのだろう。