責任の 矛先探し まだやるか2016年01月07日 23時47分12秒

今朝にTwitterを眺めていると、ゲームが子供の発育に悪影響を与えるとする研究成果が流れてきた。
この手の話は大昔から延々と続けられているのだけど、その大概がゲームやアニメでしか刺激を得られない環境の影響に着目しない。
要するにゲームやアニメに没頭する以外にやるのない環境は、発育に必要な刺激が足りない状況であろうと推測されるわけで、最後に残された興味の対象へ全ての責任を押し付けているとしか思えない。
例えば、何もなく誰も居ない空間に子供を住まわせて、唯一のゲームだけを与えて実験したとする。
この被験者となる子供に発育障害が認められた場合、ゲームを与えたが全ての原因だと論じているようなものだ。

調査の際して、ゲームを遊んでいた時間の他に家族と会話した時間や目を合わせた回数、一日の歩数といった生活やコミュニケーションに関する項目も同時に検証すべきだ。
ゲームを遊ぶ時間が増えるに従って、会話も運動量も目の合う回数も減っていくはずで、こういった関心の持てない生活にこそ問題があると考えるべきだ。

ゲームに夢中だから動かず喋らずになるのだと言い出しそうだけど、ゲームよりも関心の持てる何かがないからそうなるのであって、子供が興味の持つような会話や遊びを提供できない綾を初めとする環境が悪い。
俺の親戚にいる子供達もゲームばかり遊んでいて困ると小言を聞いたが、俺が遊び相手になっている間はゲーム機を蹴飛ばすほどに無関心だった。
もっと面白いことがあるなら、何時でもできるゲームは後回しにされるわけで、大きな興味を引く何かが提供されないから没頭するしかないのだ。

ゲームが悪影響を与えるというなら買い与えなければ済む話なのに、文句を言いながらも渡している現状は親が子の相手を面倒くさがっているからだ。
面倒臭そうな顔をされたら親への興味や関心、引いては信頼さえ持てなくなるのは当然の事である。
俺はゲームが悪い、アニメが悪いと言われている全ては親の負うべき責任だと考える。

何よりの問題は責任転嫁の矛先を探して回ろうとする性根の腐り具合にある。

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