階段の 中間だけが 真っ暗に2011年05月24日 20時23分02秒

節電への対応のため駅の構内でも照明が減らされているのだけど、大きく削られている場所もあれば、以前と変わらない本数の蛍光灯が灯っているところもあって、明暗の差が激しくて地下道を歩いていると目が疲れてしまう。
俺の場合は夜盲症なんて障害を抱えているため、他人よりも光の影響を受けやすい目を持っているのでダメージが大きくて、場合によっては明るい場所へ出てきた時に軽い痛みを感じる事さえある。

東日本大震災による福島の原発事故に加えて、無能な政府が考えなしの発言で混乱を招いている現状を理解しているの、節電として照明の数を減らす流れは歓迎する。
地下道の照明に至っては以前から明るすぎると思っていたので、節電のために光量が落とされて良かったとさえ思っている。
しかし、乗り換えの際に明暗の差に目を眩ませる場面が何度もある現状は辛くて、全体で均一に照明が減らない対応の意図が理解できなくて、憂いを感じながら日々を過ごしている。

明暗の差は何処であっても辛いのだけど、その中でも階段の下半分だけ完全に照明が消えている場所があって、真っ黒な世界へ足を踏み入れる恐怖が重たく伸し掛かってくる。
問題の階段はホームへと続く階段で利用客も多くて、後ろからは急かされ留状況の中で、前から右側通行を無視して突進してくる人への警戒もしなければならず、僅か50段を下る間に精神を大きく擦り減らしている。
しかも、階段を下りた先の地下道は平時でも眩しいと感じるほどの明るさで、暗い場所を抜けてきた目にはかなり厳しい光量となっていて、何かのいじめではないかと思ってしまうほどに辛い。

最初は急拵えの節電対応だから消灯範囲が均一でないのかと思ったけど、震災から2ヶ月が経過した現在でも変わっていない所をみると、電力供給量が安定するまで現状のまま行きそうな気がする。
電気配線の都合もあるのだと思うけれど、せめて完全に陰へ沈む場所をなくして欲しいと願うばかりだ。