初日の出 リベンジ果たし 感無量2011年01月01日 11時29分48秒

ネットゲーム上で年越しを迎えて、そのまま深夜1時までお喋りをしていたので寝起きを心配したのだが、眠りが浅くて夜中に何度も目を覚ましていたので、殆ど徹夜と変わらない状況での起床となった。
早朝5時にロフトを下りると同時にストーブの前に座り込み、撮影予定地へ向かうまでのエネルギーと眠気覚ましを兼ねたカフェオレを飲みながら、安売りされていた野菜のケーキを胃袋へと収めた。

一通りの準備が整ったところで時計を見てみると、出発予定の5時30分となっており、気合いを入れて玄関を開けると予想通りの冷たい風に身震いをしてしまう。
殆ど防寒具を持っていない事もあり、Tシャツを重ね着している以外は普段と変わらない服装であるため、日の出前の寒さが身に染みると泣き言を言いながら、ブルゾンの襟を立てながら自転車へと向かった。

初日の出ツアーの新たな仲間として加わったLED懐中電灯は、予想を遙かに超える活躍を見せてくれて、去年に道を見失ってしまった難所も何の問題もなく通過できた。
難所のみならず、全行程において夜盲症から派生する重圧を軽減してくれたので、精神力の消耗から体力を削られる事もなくて本当に頼もしい相棒だと感涙するばかりだった。
もっとも高速道路のインターチェンジの前や国道の交差点など、立地的に危険を伴う箇所があったし、例年に比べて交通量が多かったりともしたので、精神的に辛い場所がなかったわけでもない。

精神的に落ち着いていた影響なのか、例年の初日の出ツアーでは例のなかった尿意が襲ってきた時はかなり焦った。
時計を見てみれば、日の出まで30分以上も時間があり、寒風の吹き荒む橋の上で我慢し続けられると思えず、何処かで用を足さなければと悩んでいた。
限界の2文字が差し迫ってくる中で前方へ目を向けると、見慣れたコンビニの看板が見えたから驚いた。
こんな辺境にコンビニがあると全く知らなかった事もあり、何かの幻覚でも見ているのではないかと心配したが、近付いても消えたり遠ざかったりする事もなく、入店する事ができたのでトイレを貸してもらった。

大きな危機を乗り越えて再び自転車を走らせると、物の数分で撮影予定地まで辿り着けた。
到着時刻は6時30分、日の出の20分ほど前の到着となってホッとすると同時に、待ち時間の長さにゾッとしながら撮影スポットを探していた。

例年だと土手で撮影しているのだが、今回は少し通り過ぎてしまった事もあって、橋の上から初日の出を見ることにした。
撮影スポットを定めて準備万端の姿勢に入ると、駐停車禁止である橋の上にずらりと並んだ車列が邪魔くさく感じられた。
毎年のように見ている光景ではあるけれど、さすがに土手から遠くの景色として眺めるのと、背後に存在するのでは感じ方が全く違ってきてしまう。
寒さに耐えながら自転車を走らせて、今も冷たい風を全身に受けている人間としては、暖かい車内で安穏と過ごしている連中が憎たらしくて仕方がない。

そんな事を思っていると、後方よりパトカーがやってきて早々に立ち去るように警告するも車列が動く気配は全くなかった。
年始早々に交通違反とは大した身分だと呆れながら眺めていると、最後尾の車両から取り締まりを始めたらしく、徐々に車列が取り崩され始めると、何とも言えない爽快感を覚えていた。

交通整理を他人事として眺めていた俺の後ろを、「せっかく来たのに・・・」とか「後10分くらい大丈夫だ」なんて言いながらも、渋々と車へ戻っていく連中がいた。
早朝から片道1時間も掛けて自転車を走らせてきた人間を前に、車でのんびりとやってきた奴が「せっかく」とか言っている姿は、ちょっとムッとした。
ちなみに、車列が崩され始めた時点から日の出まで20分ほど掛かっており、正確な日の出時刻も調べずに来ている連中が何を言うのかと呆れてたりもした。

そんなこんなで辺りが静かになったところで、無事に初日の出を拝むことができた。
ってことで、その時の写真がこちらになりまる。

2011年 初日の出
●フルサイズ【2848*2136: 344KB】
ってことで、無事にリベンジを果たして初日の出を撮影できました。
完全に顔を出していないのだけど、この時は再び襲ってきた強烈な尿意を堪えるのに必死だったし、トラックが通ったりすると橋が揺れたりと悪条件が重なってしまい、あまり良い写真が撮れませんでした。
その事実は残念で仕方がないのですが、肉眼では完全な日の出を拝めていたので満足しています。

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