ちょいと待て オタク文化を 蔑むな2009年06月11日 21時16分01秒

つい先日、夕食の時に無音の空間が物寂しいからと適当にチャンネルを回していて辿り着いたのは政治に関する討論を行うタイプの番組だった。
その時の話題はシングルマザーへの支援をもっと充実させるべきだという主張で、俺にとって全くと興味も関心もないテーマだった。
何故ならシングルマザーというキーワードに対して、俺が持っている認識は「大した考えもなしに子供を作った連中」といった感じで、言い方が悪いが自業自得だと思ってしまう。

シングルマザーと呼ばれる女性の中に事故や病気で夫を亡くしてしまった不幸な人もいるだろうが、最近のテレビで見る片親は夫婦感の問題を理由に離婚した頃が原因となっている場合が殆どだ。
しかも、元夫に対して養育費を要求できなかったとか意味不明な事を言っている人が必死に同情を買おうとする発言をしている始末には溜め息が出てしまう。
俺は法律の専門家ではないからどんな理由があるのか知らないが、単純に考えると「養育費を受け取れなかった」のではなく「養育費を請求できない理由がある」という結論に達してしまう。

更に夫が他界した結果としてシングルマザーとなった場合であっても、国からの支援が無ければ生活が成り立たない程度の経済力しか持たないのであれば、子供を持つのが早すぎたのでないかと考えてしまう。
確かに女性が育児をしながら働きにでるのは辛いだろうが、真っ当な結婚であったなら両親を頼るといった打開策を高じれば生活を維持できるはずだという考えは浅はかなのだろうか。
そもそもに子供を産んでいる時点でそれ相応の蓄えと経済力を持っているべきなのだから、国からの特別な支援を期待するというのは少し変な話だと思ってしまう。

以上のような考えから、シングルマザーへの支援を強化するという主張に対して、俺は首を傾げがなら討論を見ていたのだけど途中から風向きが少し変な方向へと曲がっていった。
先ほどのシングルマザーを支援するべきと唱えていた女性が槍玉に挙げたのはアニメ館で、その建設費用に無駄金を使う余裕があるのなら片親家庭の支援に回すべきだとか言い出した。
この発言に対して、オタクに属する俺としては異を唱えざる終えず、一気に番組への注目度が上がった。

オタクな俺から見ても国営でアニメ文化を紹介する施設を作る必要があるのかと言われたら、役人や官僚にどれだけのオタク文化に精通した人間がいるのか疑問もあるから作らなくても良いんじゃないかと思う面はある。
しかし、世界にジャパニメーションとかいう単語が広がるほどに日本のアニメは評価されているわけで、大々的に宣伝される事に対して異論はない。
そもそも無駄だと言われたアニメ館だが、この計画を機にアニメ業界で雇用環境を改善しようとする流れが生まれたりして、確かな変化が起きている事実もある。

同じ俺等の血税を使い道なら、未だに努力のしようが残っているシングルマザーへの支援より、今まで苦しい中も頑張ってきて大きな評価を受けたアニメ業界を賞賛する施設を作る方が納得できる。
それにアニメ関係なら観光客を呼び込めるほど完成度が高ければ経済にとってプラスとなるし、新しい雇用を生むことに繋がるから景気回復の起爆剤となる可能性だってある。
それこそ税金を払うこともままならない個人へ配るより、よっぽど有意義な使い道だと主張したい。

というのが、オタク文化を馬鹿にするような発言をしたシングルマザー支援を主張する女性へ対する俺の売り言葉に買い言葉だ。
そもそも全く分野の異なる場所に使われる税金を槍玉に挙げる主張の仕方が気に食わなかった。
例えば、片親の家庭への支援のために子供の医療費の負担率を引き上げるとか同じ分野からの財源確保を論じてみろと言いたい。
はっきり言ってシングルマザーは苦しいかも知れないが、子育てをしている女性の中で分類すると、一部の限られたイレギュラーな人であり、その人達を手厚く支援してあげる必要があるのか疑問だ。
それなら子育てをしている女性を支えてあげて、結果的にシングルマザーも支援されるというので良いじゃないか。

とりあえず、シングルマザーとか名乗っている人同士でルームシェアリングをさせるとか努力から始めようよ。
だいたい 3人くらいで交代して子供を見ていれば、何とか仕事をしながら育児をすることもできるんじゃないかな。
それに子育ての苦労を分かち合える仲間がいれば心強かったりもするだろうし、相談だってできるから一石二鳥だろ。

とりあえず、オタクを馬鹿にする暇があったら努力をして見せろと言いたい今日この頃です。

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