短期ゆえ 受ける余裕が ありませぬ2009年06月18日 21時21分27秒

昨日に新しい案件の話が舞い込んできたため、今日の午後から詳しい話を聞くために客先へ出向いてきた。
今回の案件はそれ程に難しい要望があるわけではなくて、データの登録と簡単な検索が行えれば良いというシンプルな内容だった。
しかし、開発の難易度より以前にスピードを要求されるという大きな問題が立ちふさがってくれて、最初に提示された 1週間という数字を聞いた時は血の気が引く思いだった。

簡単なシステムであっても 2週間は掛かるのが常であり、更にクライアントからのレスポンスが悪かったり要求が増えたりといった要因が追加されて間延びする場合が殆どだ。
しかも、現状は間延びを繰り返す案件を抱えてしまって首が回らない状況だから 1つの案件に集中できない事もあって 1週間で納品というスケジュールはどう頑張ったとしても不可能だった。
その旨を依頼主に伝えると頭を抱えられてしまったのだが、できない物をできると言ってしまって納期を破る方がよっぽど問題なので仕方がない。

何故に納期を 1週間というショートスパンで開発を要求されるのかと聞いてみたところ、依頼主の顧客からの要望の 1つであって時間が掛かるようなら要らないと言われている案件らしい。
つまり、あまり納期が遅れるようだと案件そのものが消滅してしまう恐れがあるために 1週間で納品できないかと無茶な要求が出された訳だ。
事の経緯を聞いて、システム開発を色々な意味で誤解している人ではない事が分かって、少しホッとしたけれど現状を総合的に考えても 7月の初旬にどうにかβ版を後悔するのが精一杯だと返答して帰ってきた。

最後になって最短で完成させられるスケジュールを見積もって欲しいと言われたけれど、俺らとしては諦め気分で無茶のない標準的な見積もりを取ることにしている。
本当は頑張りたい所だけど、今日も去年 8月に納品したシステムの使用に関する質問が飛んできて「そんな古い案件を覚えてる訳がないだろ!」と叫んでいたりするから、今後に余裕ができるとはとても思えない。
無理をしてパンクしてしまっても仕方がないし、危ない橋を冒険できるほどに強くもないから顕著に進む道を選ぶ方向だ。

この御時世に仕事がある事は嬉しいことだけど、首が回らないのは困ったものだ。