後始末 あれよあれよと 間延びする2009年06月04日 20時55分18秒

昨日の朝に警察へ遺失物として届けられた財布を回収しに行ってきて、昼からは利用停止にしていたキャッシュカードを使えるようにしたりと後始末を始めていた。
最初にメインバンクのキャッシュカードの利用停止の解除手続きをしてもらって、給料を引き落として、クレジットカードの引き落とし口座へ現金を移そうと考えての順序だった。
窓口のあるコーナーへ向かうと、いつも通り案内係の女性が「本日はどういった御用件でしょうか」と来てくれた。
普段と違った事は近付いてきた女性が 2人もいて、片方はベテランの年期の感じさせる女性、もう 1人は目を爛々と輝かせていた新人であろう若いあんなん係だった。

本来なら作業を効率的に進めるため好みを無視してベテランを選択するところなのだけど、新人と思われる女性があまりにも強く瞳を輝かせていたから目を離すことができなかった。
そのため空回りしそうな勢いを背負った若い女性に案内をしてもらう事になってしまったのだが、それほどに複雑な書類があるとも思えないので新人研修の手伝いをするような気持ちで用件を伝えた。
俺の言葉を聞いている時の若い案内係さんは何処かの軍隊かとツッコミを入れたくなる程の直立姿勢で、今にも敬礼をし始めそうな雰囲気が何とも言えず可笑しかった。

更に俺のような紛失したキャッシュカードが戻ってきたパターンは初めての対応だったらしく、用件を把握した時点から持ってくるべき書類を思い出そうとしてか視線が左斜め上へ流れていった。
その変化の分かりやすさに初々しさを感じながら、手続きに必要な銀行印と身分証明書を持参しているかの確認を聞いていた。
本当のことをいうと、気合いが空回りしたのか声が裏返りそうになっていたから殆ど聞き取れていなかったのだけど、言わんとする事を想定して聞けば理解することはできた。

書類への記入が終わって窓口が空くのを待つようになった所で案内係さんと別れたのだけど 5分にも満たない時間で随分と体力を座れた気がする。
普段から疲れを溜め込んでいる影響もあって、待ち時間はウトウトとしっぱなしで、本人確認のためにされた質問で生まれた年の干支を聞かれたのだけど、寝ぼけた挙げ句に星座と勘違いしてカニと答えてしまった。
大惚けをかましている俺に対して、窓口の女性が思わず口に出した「はぁ?」という言葉はナイフのように突き刺さってくれて、軽く涙が出そうなダメージを受けた。

そんなこんなで睡魔と戦いながら手続きが終わるのを待っていたのだけど、何やらキャッシュカードの利用停止を解除できるのは口座を作った支店のみなのだけど、回線が混んでいて連絡が取れないとか言われてしまった。
できれば、即日に使いたいとは思ったけれど仕事中をほったらかしで来ているので贅沢を言えず、翌日からの利用再開という形でお願いをしてきた。

大きな肩透かしを食らったダメージを引きずって、今度はゆうちょ銀行のキャッシュカードを使えるようにしようと思ったのだけど、こちらは通帳がないと手続きができないそうで思い切り門前払いを食らってしまった。
何というか予定通りに行かないなんて毎度の事だけど、こうも立て続けにやられると少し落ち込みそうになってしまう。

そういう星の下の生まれたのだから仕方がないが何とも疲れる 1時間だった。