血の味と 痛みと疼き 混ざり合う2009年02月27日 22時29分40秒

今日は朝のニュースでこの冬一番の寒さが関東地方に訪れて、所によっては雪が降るだろうとの天気予報が流れていた。
つい先日に夏日が到来してすっかり冬の終わりを感じていた今日この頃になって雪なんて言葉を聞くことになるとは思いもしなかった。
そんな雪が降るほどの寒さと言われた今日も、俺は夏用の生地が薄いスーツを着込んで出勤してきた。

予報通りに昼頃から雨粒が凍り始めてみぞれへ変わったけれど雪と呼べるほど綺麗な結晶に成れず、ボタボタと音と立てて地面に落ちては水へと変わっていっていた。
雨が凍り始める頃に床の温度が一気に下がって、足下から冷たくなっていくのを感じたけれど作業中ということもあって放置していたのだけど、病み上がりの体には少し酷だったらしい。
暫くするとクシャミが酷くなって何度も乱発していた瞬間に鼻の奥から強い血の臭いが漂ってきたから驚いた。

鼻の奥から血の臭いなんて鼻血以外に考えられないのだが、どうやら出血場所が喉に近い場所らしく鼻から垂れてくる事はなかった。
しかし、鼻で呼吸をしようとすると傷口に空気が染みて、その刺激がクシャミを誘発して傷口を広げるという悪循環を始めたから随分と苦労させられている。
外へ出ている時が特に冷気で身が縮こまって自然と鼻で呼吸をしてしまう場面が多発して、痛みと疼きと血の味を同時に味合わされた。

血の味は別に嫌いじゃないけれど、痛いのと痒いのが同時にくるというのは勘弁して欲しかった。
傷口を広げないようにするため、クシャミを我慢する必要があるのだけど痛みと痒みという相対する感触を同時に堪えるのは微妙に難しくかった。