今一つ スッキリしない あの事件2015年07月02日 23時42分46秒

先日、新幹線で乗客の老人男性が車内にガソリンを巻いて焼身自殺した事件が起きた。
操作の中で他の乗客へ被害と及ぶ可能性を認知していたと認定され、女性1人が巻き添えで死亡しているため、自殺でなく殺人事件としての立憲を目指しているらしい。
この事を踏まえて、ガソリンを撒いて着火した男性は犯人と呼称すべき存在となった。

犯人に関する身辺に関しても幾つかの情報が流れていて、年金の支給額へ対して不満を漏らしていた事、ポリタンクを抱えてガソリンを買おうとした事が明らかになっている。
年金の支給額は24万円、月当たり12万円で生活が成り立たないと言っていたようで、額面だけ聞いていると贅沢を言っているようにか聞こえてこない。
都内で一人暮らししていたとも聞いているので、もっと家賃や物価の安い地区へ引っ越していたら良かったのではなかろうか。

生活苦に関しては遙か以前から対策を取っておくべき問題であり、そもそも破綻している年金に寄り掛かったきりの時点で呆れてしまう。
本来であれば、制度が廃止されて何も出ない状況でも不思議がなくて、現状の支給は現役世代からの搾取で成り立っている。
それなのに文句を付けられると、強制的に搾取させられている世代に生きる俺としては苛立ちを覚えるし、ましてやは殺人衝動の理由にされたら腸の煮えくり返る気分になる。

紐解けば苛立つばかりの事件ではあるけれど、問題の新幹線で乗務員を勤めていた運転手の行動には感心した。
火傷を負いながらもガソリンの火を消火した上で、安全確認から運行までこなした末に駅から救急搬送されたと聞いていて、よくぞ頑張ったと賞賛の言葉を贈りたい活躍ぶりだ。
こういう乗務員が居るのなら、新幹線はこれからも無事故で運行されると期待できる。

しかしながら、今回の事件では犯人の不審な行動を乗客の多くが目撃しながら、取り押さえるなどの行動が聞こえてこなくて、事件を未然に防げたのでないかと思えて残念だ。
一般人に危険を犯せと強要するつもりもないのだけど、自己防衛が引いては事件の抑止となる場合もあるので、他人事と客観視しているのもどうかと思ってしまう。