専門書 一般書店に 置いてない2013年04月05日 23時36分36秒

書店で情報系の教本や参考書を探しへ行くことがなくなって久しい。
原因の1つはコミックであれば専門に扱う本屋へ行くため、多種多様なジャンルを扱う書店へ足を延ばす機会が減ったことにある。
一般的な書店に並ぶ情報系の書籍は全般的にレベルが低く実用性に欠けるだけでなく、場合によっては間違った解釈の下で書かれている事も少なくなくて、専門書は専門店へ行かねば入手できないのが実状だ。
そんな状況へ気付いて書店から遠退いている間に、ネット上に溢れる情報の方が洗練されてきた事もあって、尚更に専門書を探しに出掛ける動機がなくなってきた。

教本や参考書の類が劣化した原因として、乱立する資格試験が悪影響を及ぼしているように感じられる。
情報系の資格試験は本当に数が多くなっているのだけど、その大半が実用性に欠ける知識を問う問題ばかりで埋め尽くされて、物によっては「こんな資格を実用的だと勘違いしている奴は要らない」と言われる事例もある。
そういった低俗な資格をあたかも社会的に認知されているように宣伝しつつ、試験対策を宣った参考書の大半はページ数が多いだけで、実用性のない内容で埋め尽くされている。

そういった本が一般化することで、有益な情報を載せた書籍が分かり辛いとして隅へ寄せられて、簡単に理解できる初歩的な話しか書かれていなくて、実用性に欠ける本が横行しているのではないかと思える。
解説が下手くそで理解できない書籍も論外だけど、軽く呼んだだけで理解できる知識だけで力が付くはずもない。
その辺を理解しないまま、簡単に取得できる意味のない資格を並べて、得意げな顔をした人と一緒に仕事をしろと言われたら、何も知らない人よりも苦労させられそうなので断らせてもらう。

情報系に関しては国家試験も微妙な感じなので難しいけれど、それでも努力を認められる程度の難易度を誇っているから許されている印象だ。
資格の数だけ力を認めてもらえた時代は、資格試験が洗練されていたからこそであって、今は実用性のある資格を選んで取得すべき時勢だと思う。