玄関の 鍵が壊れて 入れない2011年06月21日 20時38分42秒

今日の昼、弁当を受け取りに行って会社へ戻ってくると鍵が開かなかった。
鍵を持ち忘れて外へ出てしまって閉め出された訳でも、悪戯の被害に遭ったわけでもなくて、鍵を使って解錠を試みて手応えが全くなくて嫌な予感しかしなかった。
外から何度となく鍵穴を回している音を察して、内側からも解錠を試みてくれたけれど失敗に終わってしまい、玄関が開かずの扉と化すと洒落にならない状況が発生してしまった。

普通の家庭なら窓から出入りするという臨時対応が取れるのだけど、会社として間借りしているG社長の自宅は中国人である故か知らないが、妙に防犯意識が高くて全ての窓に格子が掛けられている。
幸いにしてリビングの窓はベランダの手摺りを流用していたため、高さ1m50cmを乗り越えた先に人が通れる隙間があったので、アスレチック気分でよじ登って強引ながら室内へ入れた。
日差しの暑さと柵を乗り越えるのに体を動かした影響で汗が引き出してきて、脱水症状を起こしたりしないかと心配しながら過ごす羽目となった。

昼食を食べ終わってから壊れたと思われる鍵の修理に参加したけど、素人の手に余る状況である可能性が非常に高くて、何処から手を出して良いのかさえも分からない状態だった。
G社長の家庭では大工仕事を中国へ帰っている父親が担っており、今回はインターネット経由のテレビ電話で指示を出していたけど、言葉の端を拾ってみると俺よりも素人と思われる発言が聞こえてきた。
G社長の言葉を借りれば、中国人は守銭奴で多少の不便を堪えてでも安い方を選ぶそうで、普段の大工仕事をG社長の父親が担っているのも、工務店へ依頼すると高くなるという発想から、技術もなく手を付けているだけらしい。

とりあえず玄関が開かないと何模できないので、ドアノブを解体する手順をG社長が父親に聞いたのだけど、鍵を回しても解錠できない状況を説明するまでに10分以上も掛かった。
横で切いていると鍵穴が錆び付いて回らないのだと思いこんでいたり、外からなら開くのではないかと言い出したりと、人の話を聞いていないとしか思えない発言が飛んでいて哀れみさえ感じた。
旧式のドアノブを外す手順を必死になって説明してくれたけど、その構造はピッキングを可能にするため廃止されていると伝えても、そんなはずはないからやってみろの一点張りだった。
途中でG社長も呆れて投げ出したので、大工仕事ができそうにない母親が変わって指示を聞いていたけど、1時間ほど経ったところで諦めたらしくて業者を呼ぶことになった。

鍵屋は意外と早く到着してくれて作業を開始して、さすがと拍手したくなるような手際でドアノブを解体したけど、ドアノブだけでなく錠前も壊れているらしく解錠できなくて悪戦苦闘していた。
最終的に電動ドリルを持ち出してシリンダーを強制的に排除して、久しぶりに玄関が開け放たれた時は軽く感動すら覚えたよ。
玄関から出られるようになって最初の仕事は、吠え続けていたG社長の飼い犬ユウ君を黙らせることで、過去最大級の怒鳴り声で高まっていた興奮を一瞬で冷めさせてやった。

結局のところドアノブも錠前も部品が外れていたて、素人が頑張って解体したところで何模できそうにもない壊れ方だったようだ。
ひとまず玄関が開かずの扉と化す珍事は、俺とG社長が被害を被っただけで収束してくれたので良かった。
鍵が壊れる原因はドアに体当たりしていた時期のユウ君と思っていて、色々な物を壊したり、騒音で周囲に迷惑を掛けたりする行動を見ていると、我が家の疫病神こと実姉に似ている気がして、呆れを通り越して怒りを感じた。

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