違和感の 原因探し 乗り回す2011年06月18日 20時07分28秒

昨日の16時過ぎに注文していた自転車が届いたとの連絡が入っていたので、今日の午前中に喜び勇んで引き取りへ行ってきた。
午前中に引き取りへ行くと伝えておいたので、入店した時点で頼んでおいたカスタマイズも済んでいて、必要書類へ署名するだけの簡単な手続きを終わらせれば、新しい通勤用自転車の納車が完了となった。

新しい自転車の漕ぎ出しはシティサイクルと思えない軽さだったけど、ペダリングが軽快な割に速度が出なくて、最も重いギアから更に上がある気がして、何度もグリップシフトへ無駄な負荷を掛けていた。
ここまで軽くペダルの回せるのであれば、ギア比率をもう少し大きくしてくれても良かった気もするけど、通勤用を銘打つ自転車に速度重視な仕様を求めても仕方がないので、俺の感覚が狂っているとして片付けた。

漕ぎ出しの軽さで驚いた次にベアリングの滑らかさで、僅かな下り坂で殆ど減速することなく進んでくれて、カタログに載っていた「疲れにくさ」を実感させてもらった。
ベアリングが滑らかで減速しにくいければ、自転車の推進力を生み出すペダリングが少なくて済むため、結果的に体力を使わずに走り続けられるわけだ。
先に述べた通りペダリングも軽い上にベアリングも滑らかと来れば、どうしてもスポーツタイプを連想してしまうだけに、ギア比率の低さが悔やまれるとスピード狂の戯れ言が漏れてしまう。

感動の先には幾つもの違和感が待っていた。
最初の違和感はカーブの際に車体の傾きが小さくて、今までの感覚でバランスを取ろうとしたら気持ち悪い浮遊感を覚えて、慣れるまでの間はカーブへ差し掛かると緊張していた。
安全性の面から自転車が曲がる時に必要な傾きの程度を抑えるべく、重心を低くするといった改良が施されているらしく、その工夫から派生する様々な感覚のずれが違和感となって現れていた。
気が付いてしまえば補正が効く程度の違和感なので問題ないけど、何も知らされずに乗り始めると整備不良を疑って、購入して早々に突き返す事態になるのでは心配してしまった。

殆どの違和感は改良点から派生する感覚の誤差が原因と判明したが、どうにも腑に落ちない問題点としてブレーキの握りにくさが残っていた。
ブレーキに上手く指が掛けられなくて、緊急時の対応に遅れが生じてしまいそうな状態になっていて、グリップの握り方を間違えているのかと試行錯誤を繰り返した。
俺の指が平均よりも短いせいかも知れないとか考えながら、原因を探っていると左右でも握りやすさに違いがある事に気付いて、観察してみるとブレーキユニットの設置角度が僅かに異なっていた。

新しい自転車はグリップの形状も丸ではなく、手の平がフィットするよう平たくになっていて握りやすいのだが、安定する理想的な手首の角度が定められる格好となる。
以前のように丸いグリップであれば、ブレーキを握りやすさで手首の角度が決まっていたところ、グリップによって定位置が確定されたために、ブレーキユニットの設置角度の狂いが握りにくさとして現れたわけだ。
状況を理解した所で自転車屋へ取って返して、ハンドルグリップとブレーキユニットの位置調整をしてもらってきた。

まだまだ乗り始めたばかりなので、他にも問題点が出てくる可能性も十分にあるけれど、今は慣れれば何とかなると思っているので、また10年くらいの長い付き合いをしたいと思っている。