【まったり空間】

風邪は朝方までに随分と良くなっていたものの気怠さが残っていて、仕方なく安静を保って過ごしていたけれど、それ以上に体調が回復することのないまま夕暮れ時を迎えていた。
気怠さの中で気力を失っていた影響もあるけれど、立ち上がると頭痛がする有様で実質的に行動不能へ陥っている状態だった。

体調が許すのであれば、部屋の収納スペースを拡張するためにスチールラックを買いへ行きたかったのに、自室から出ることさえも殆どないまま日が暮れてしまっていた。
スチールラックに関しては自転車での運搬が難しそうなので、徒歩で買いに行って持ち帰ってくる他の手段がなさそうであり、片道５kmほど歩く計画をしていただけに今朝の体調は致命的だった。
早々に諦めた事も体調の回復を遅らせたのかと考えていたが、夕食後になって体調不良の本質が失血性貧血にある事が判明する。
要するに、また切れ痔で大量に出血していた事で血が足りなくなり、行動力が著しく減退していた訳だ。

貧血の症状へ気付けなかった要因は風邪を併発していて、気怠さの原因を発熱などによる物と取り違えた事にある。
前回の貧血でも風邪の症状と混同していたので、貧血により免疫力が低下したために風邪を引きやすくなった可能性がある。
どちらにしても出血を抑えて、血液を補充する事を最優先に考えなければ、同じ事を毎週のように繰り返す羽目となりそうな予感がする。