情報を 発信するなら 考えよ2013年09月24日 23時35分38秒

ここ最近にテレビやラジオで感情論ばかり言っている気がして、聞いていると苛ついてくる事が多くなってきた。
一昔前なら適当な事を言っているのも聞き流せたけど、重大事項を真剣に考えていない連中が情報発信に携わっている事が許せない。
専門分野にまで知識を広げろとは言わないけれど、その問題が取り巻く環境へ関心を持つ程度の事はすべきだと考える。
俺がそうやって知識の裾野を広げてきたのだからできないはずがなく、有るのはやるかやらないかという気持ちの持ちようだけだ。

今日は原子力発電所の再可動に関する報道の中で、火力発電に大きく依存する現状で原油価格の高騰が続いた場合に、電気料金の25%値上げも有り得るとの試算に対する発言に苛立っている。
そのラジオの司会者は電気料金に関する試算は原発再可動を加速させるための脅しであると言ってのけた。
火力発電への依存率が上昇するに連れて、電気料金へ影響すると唱えている学者は以前からたくさん居たし、問題のラジオ番組の中でも値上げの可能性を報道していたのに、先の発言がさも当然のように出てくる。
こういう感情論だけで偏った情報を垂れ流すのは本当にやめてほしい。

そういえば、原発へ反対する学者の中に電気料金が値上る可能性を否定していた輩が居たはずだけど、現状を見ても同じ意見を主張し続けているのだろうか。
火力発電を効率よく運用すれば、風力や太陽光の自然エネルギーを活用する社会へ移行すれば、そんな夢物語を手の届く現実のように語っていた連中は何をしているのだろうか。
こういう場面でこそ夢を現実へ変えてみせろと言ってやりたいけど、それこそが何の利益もない不毛な感情論なので思うだけにする。

感情論なんて不毛で意味がなくて、その割に伝染しやすいから質が悪い。
だからこそ、情報発信に携わる者は感情論で語ってほしくないというのに、責任感の欠片も見えない連中がマイクやカメラの前に座っているから腹立たしい。

原油価格に関しては現状のままだと値上げを続ける可能性が高いと見ている。
日本は原油を自給自足できていないため、電力自給率に大きく影響する現状では最悪に言い値で買わざる終えない。
輸出国にしてみれば少しでも高く売りつけたいと考えるのが当然の流れであり、輸入先を変更されない範囲で値上げしてくる事は簡単に想像できる。

これは決して脅しなんて言葉で片付けられる話でなく、福島原発事故の当時から心配されていた現実である。
廃炉予定の火力発電所で効率よく発電するとか、土地もなく天災も多い日本で自然エネルギー中心にして電力を賄うなんて夢物語と違って、目の前に差し迫った現実だ。
今後の外交や電力会社の業務改善で話が変わくる可能性もあるけれど、現状のままだと脅しでは済まされない。

こんな話まで持っていけば、視聴者も少し真剣に考えるのではなかろうか。