空腹で 痛みが加速 苦しくて ― 2012年02月01日 21時18分44秒
昨日の深夜になって空腹と共に胃袋が痛み出て、腹痛が胃潰瘍へ発展した疑いを持ち始めた
痛みは時間に比例してきつくなっていく感じで、痛み出した時に遊んでいたネットゲームへ全く集中できず、区切りの良い所まで頑張ってから早々にログアウトして就寝した。
昨夜になって胃潰瘍と思われる症状が出ている事から、一昨日から調子の悪かった腸の方が安定しているとは思えず、昨日の昼から飲み始めた整腸剤も無駄になったのだろうと諦めていた。
しかし、今朝の便通は堅さこそ足りないけれど正常化しており、全く期待していなかった整腸剤の効果に驚いてしまった。
2日ほど便通が液状化した原因について整腸剤が効いた事実から、治療に抗生剤を必要とする食中毒のような重病でないと判明した。
場合によっては病院に行くべきかも知れないと、薄っぺらい財布を見つめてため息をもらしたばかりだったので、自然治癒で何とか持ち直せそうだと判明して心底に安堵した。
便通が正常化に近付いてくれたのだけど、このまま整腸剤を服用し続けるべきか否かについて悩まされた。
俺の場合は整腸剤を飲み過ぎると便秘へ突入してしまい、下手をすると下痢よりも怖い切れ痔を再発させる危険性があるため、色々と悩んだ末に服用の継続を中断して様子を見る事とした。
結果をいうと、昼頃から腸が動き出すと同時に痛みが走るようになり、嫌な予感に眉間へしわを寄せながらトイレへ行ってみると、便通が再び液状化していたから頭を抱えてしまった。
整腸剤に関しては服用を暫く継続するとして、当座の問題点は胃潰瘍と思われる症状の方となる。
胃潰瘍に関しては通院している暇もなければ、効いてくれそうな常備薬も無いために、何とか自然治癒だけで片付ける必要に迫られていた。
ひとまずの対策として通勤中に腹を冷やさないよう腹巻きを装備してきた。
腹巻きは寝間着の着崩れ防止のために使っていた品物で、自室以外で使った事がなかったのだけど、予想以上の効果を発揮してくれて腹を冷やさずに済んでいる。
その反面で暖める必要のない背中で熱が籠もってしまい、暑苦しさから派生する眠気が酷かったため、腹巻きを脱いでしまおうかと考える場面が幾度もあった。
その度にタイミングを計ったように胃が痛み出したため、最後まで腹巻きを装着したままで過ごしているけど、帰りの電車でも強烈な眠気へ襲われている状況にある。
こんな状態を抱えたままで自転車へ乗るわけに行かないので、何処かで眠気を覚ましてから帰宅する必要がありそうだ。
痛みは時間に比例してきつくなっていく感じで、痛み出した時に遊んでいたネットゲームへ全く集中できず、区切りの良い所まで頑張ってから早々にログアウトして就寝した。
昨夜になって胃潰瘍と思われる症状が出ている事から、一昨日から調子の悪かった腸の方が安定しているとは思えず、昨日の昼から飲み始めた整腸剤も無駄になったのだろうと諦めていた。
しかし、今朝の便通は堅さこそ足りないけれど正常化しており、全く期待していなかった整腸剤の効果に驚いてしまった。
2日ほど便通が液状化した原因について整腸剤が効いた事実から、治療に抗生剤を必要とする食中毒のような重病でないと判明した。
場合によっては病院に行くべきかも知れないと、薄っぺらい財布を見つめてため息をもらしたばかりだったので、自然治癒で何とか持ち直せそうだと判明して心底に安堵した。
便通が正常化に近付いてくれたのだけど、このまま整腸剤を服用し続けるべきか否かについて悩まされた。
俺の場合は整腸剤を飲み過ぎると便秘へ突入してしまい、下手をすると下痢よりも怖い切れ痔を再発させる危険性があるため、色々と悩んだ末に服用の継続を中断して様子を見る事とした。
結果をいうと、昼頃から腸が動き出すと同時に痛みが走るようになり、嫌な予感に眉間へしわを寄せながらトイレへ行ってみると、便通が再び液状化していたから頭を抱えてしまった。
整腸剤に関しては服用を暫く継続するとして、当座の問題点は胃潰瘍と思われる症状の方となる。
胃潰瘍に関しては通院している暇もなければ、効いてくれそうな常備薬も無いために、何とか自然治癒だけで片付ける必要に迫られていた。
ひとまずの対策として通勤中に腹を冷やさないよう腹巻きを装備してきた。
腹巻きは寝間着の着崩れ防止のために使っていた品物で、自室以外で使った事がなかったのだけど、予想以上の効果を発揮してくれて腹を冷やさずに済んでいる。
その反面で暖める必要のない背中で熱が籠もってしまい、暑苦しさから派生する眠気が酷かったため、腹巻きを脱いでしまおうかと考える場面が幾度もあった。
その度にタイミングを計ったように胃が痛み出したため、最後まで腹巻きを装着したままで過ごしているけど、帰りの電車でも強烈な眠気へ襲われている状況にある。
こんな状態を抱えたままで自転車へ乗るわけに行かないので、何処かで眠気を覚ましてから帰宅する必要がありそうだ。
北風に 背中を丸め 庇う腹 ― 2012年02月02日 21時30分33秒
今週に入ってから寒さが少しずつ緩み始めたかと思っていたのに、今日は昼から冷たい北風が吹き始めたかと思えば、夜ともなれば自然と背中が丸まるような冷気に満たされていた。
こうも寒いと調子を崩している胃腸への悪影響が心配される所だけど、今朝から痛みが違和感と呼べるレベルまで落ち着いていた事もあり、今のところ大きく状態を悪化させた気配は感じられない。
会社から駅へ向かう道を耐えきって、電車へ乗り込めば寒さの影響を気にせずに済むと思っていたのに、前の電車が出て行った直後らしく寒風の吹き荒むホームで待ち惚けを強いられた。
しかも、乗り換えた先の路線でも同じような待ちを食らわされて、腹を守るため寒風を受け止めていた背中は、合計で10分ほど待ち時間に氷でも張っていそうなほど凍えていた。
都内でさえ夜風にこれ程の破壊力があるのだから、強風地帯である地元で受ける寒風の冷たさは想像するだけでもゾッとする。
この調子では胃腸の状態が悪化しなかったとしても、帰宅後にしっかりと体を温めてやらないと、風邪を引いてしまう恐れもあって気が滅入ってくる。
日中に関してもエアコンの効きが悪くて部屋が暖まらず、仕事中に凍えて痛くなるほど足の指先を冷やす場面があったりと、一日中に寒さと戦っていた気がする。
エアコンの不調はフィルターが埃で目詰まりが原因だったらしく、新しく交換する事で正常に温風が吐き出されるようになったけど、部屋が暖まる頃には終業時間を迎えていた。
そんな寒さの中でも胃腸が暴れ出さなかったのだから、随分と回復していると思っても良いのだろう。
こうも寒いと調子を崩している胃腸への悪影響が心配される所だけど、今朝から痛みが違和感と呼べるレベルまで落ち着いていた事もあり、今のところ大きく状態を悪化させた気配は感じられない。
会社から駅へ向かう道を耐えきって、電車へ乗り込めば寒さの影響を気にせずに済むと思っていたのに、前の電車が出て行った直後らしく寒風の吹き荒むホームで待ち惚けを強いられた。
しかも、乗り換えた先の路線でも同じような待ちを食らわされて、腹を守るため寒風を受け止めていた背中は、合計で10分ほど待ち時間に氷でも張っていそうなほど凍えていた。
都内でさえ夜風にこれ程の破壊力があるのだから、強風地帯である地元で受ける寒風の冷たさは想像するだけでもゾッとする。
この調子では胃腸の状態が悪化しなかったとしても、帰宅後にしっかりと体を温めてやらないと、風邪を引いてしまう恐れもあって気が滅入ってくる。
日中に関してもエアコンの効きが悪くて部屋が暖まらず、仕事中に凍えて痛くなるほど足の指先を冷やす場面があったりと、一日中に寒さと戦っていた気がする。
エアコンの不調はフィルターが埃で目詰まりが原因だったらしく、新しく交換する事で正常に温風が吐き出されるようになったけど、部屋が暖まる頃には終業時間を迎えていた。
そんな寒さの中でも胃腸が暴れ出さなかったのだから、随分と回復していると思っても良いのだろう。
哀れむも 見詰める他に 何もなし ― 2012年02月03日 23時24分16秒
今日から来週交信文の作業へ本格的に入る予定だったのだが、データベース障害が発生して緊急メンテナンスが始まった影響で、今日に貰えるはずの情報が何も届かなくて手持ち無沙汰に過ごしていた。
しかも、緊急メンテナンスから明けた1時間後に再発してしまい、先方の開発担当者が完全に沈黙する事態へと発展して、今日中に情報を得られる見込みが完全に消え去ってしまった。
この調子では来週明けから軽い修羅場へ突入する羽目となりそうで、溜め息をもらしながらの帰宅となっている。
明日中に遅れていた情報が届けられたなら、日曜に作業を進めておくといった対応もあるけど、あの調子では来週明けまでに必要な情報が送られてくるか不安になる。
無理じゃないかと感じる理由として、本番環境で発生したデータベース傷害に関して、僅かな常用から推察する限りでは、年末に俺らの社内環境で発生したトラブルに酷似していた。
俺らの開発環境で起きた障害はいつの間にやら復旧していて、故障についても復旧についても原因が分からないままで、混乱だけを残して消え去っていたので、「あの障害が出てしまったか」と哀れむ事しかできなかった。
しかも、緊急メンテナンスから明けた1時間後に再発してしまい、先方の開発担当者が完全に沈黙する事態へと発展して、今日中に情報を得られる見込みが完全に消え去ってしまった。
この調子では来週明けから軽い修羅場へ突入する羽目となりそうで、溜め息をもらしながらの帰宅となっている。
明日中に遅れていた情報が届けられたなら、日曜に作業を進めておくといった対応もあるけど、あの調子では来週明けまでに必要な情報が送られてくるか不安になる。
無理じゃないかと感じる理由として、本番環境で発生したデータベース傷害に関して、僅かな常用から推察する限りでは、年末に俺らの社内環境で発生したトラブルに酷似していた。
俺らの開発環境で起きた障害はいつの間にやら復旧していて、故障についても復旧についても原因が分からないままで、混乱だけを残して消え去っていたので、「あの障害が出てしまったか」と哀れむ事しかできなかった。
喉に傷 カレーを食べて 痛み出す ― 2012年02月04日 19時47分13秒
水曜に唾を飲み込むだけで傷口を引っ掻くような痛みを感じて、喉に魚の骨でも刺さっているのだと推測して、ご飯を多めに口へ入れて一気に飲み込んだりと、異物を取り除く努力を重ねるも成果が上がらなかった。
先週の金曜に夕食会の席で大きめの骨を飲み込んだ覚えたがあり、喉に異物が刺さっているのであれば、その正体は鰤の骨である可能性が極めて高かった。
魚の骨が喉へ刺さったとしても、唾液の消化能力によって2日もあれば溶けるはずである上に、何の異常も感じないまま4日が経過して、唐突に痛み出した状況が不可解で仕方なかった。
得体の知れない異常が起きていそうな不安もあり、嘔吐反射が起きるくらい奥に指を突っ込んで触診するまでに至った。
苦痛の先に喉の奥で腫れ物が確認されたけど、後になって考えてみれば異常が確認できたところで、処置ができるわけがないので完全に無意味な行動だった。
何らかの理由で喉の奥に腫れ物ができていると分かったので、無駄に痰を切ろうとして喉へ負担を掛けたりしないよう注意しつつ、週末に耳の持病で耳鼻科へ通院する際に検診してもらう予定でいた。
そして、今日がその通院日だった訳だけど事情を説明すると、喉の状態に異常は見当たらず、念のために鼻から挿入した小型カメラで喉の奥を見てもらうと、痛みの原因となりそうな小さな潰瘍が確認された。
どうやら魚の骨が刺さった際に大きめの傷ができてしまい、そこが化膿して潰瘍へと発展したのだろうとの診察だった。
既に回復し掛かっているので、引き続き無理に痰を切ろうとしたり、刺激物の含まれる食事を避けていれば自然と回復すると言われた。
土曜の昼食と言えば、大学の同窓生であるToda氏と一緒に近所の食事処へ行っていて、刺激物に分類されるようなメニューは滅多に出ないため、気にするような事でもないと考えていた。
しかし、その食事処が今日に限って休みとなっており、自然の流れで昼食会の第2候補であるカレー屋さんへ入店してしまった。
「食事に関しては気を遣うまでもない」と考えていただけに、どのくらいの辛さ調整にしようか選ぶ時点まで、刺激物を避けるよう注意を受けていた事情を完全に忘れていた、
インド人の経営する純粋なカレー専門店であるため、スパイスを用いないメニューが全く存在しないだけに、諦めと開き直りを混ぜた苦笑を浮かべながら、普段より辛さを抑えて「やや辛め」で注文した。
美味しいカレーを食べ終わってみれば、案の定に喉の痛みが再燃していて「やっぱりこうなるか」と笑うしかなかったが、それでも1時間もすれば回復すると思いきや、6時間が経過した現状でもまだ痛かったりする。
ここまで長引くと想像していなかっただけに、我ながら馬鹿をやりすぎたと後悔しながら、明日こそは喉を労った食生活をしようと思う。
先週の金曜に夕食会の席で大きめの骨を飲み込んだ覚えたがあり、喉に異物が刺さっているのであれば、その正体は鰤の骨である可能性が極めて高かった。
魚の骨が喉へ刺さったとしても、唾液の消化能力によって2日もあれば溶けるはずである上に、何の異常も感じないまま4日が経過して、唐突に痛み出した状況が不可解で仕方なかった。
得体の知れない異常が起きていそうな不安もあり、嘔吐反射が起きるくらい奥に指を突っ込んで触診するまでに至った。
苦痛の先に喉の奥で腫れ物が確認されたけど、後になって考えてみれば異常が確認できたところで、処置ができるわけがないので完全に無意味な行動だった。
何らかの理由で喉の奥に腫れ物ができていると分かったので、無駄に痰を切ろうとして喉へ負担を掛けたりしないよう注意しつつ、週末に耳の持病で耳鼻科へ通院する際に検診してもらう予定でいた。
そして、今日がその通院日だった訳だけど事情を説明すると、喉の状態に異常は見当たらず、念のために鼻から挿入した小型カメラで喉の奥を見てもらうと、痛みの原因となりそうな小さな潰瘍が確認された。
どうやら魚の骨が刺さった際に大きめの傷ができてしまい、そこが化膿して潰瘍へと発展したのだろうとの診察だった。
既に回復し掛かっているので、引き続き無理に痰を切ろうとしたり、刺激物の含まれる食事を避けていれば自然と回復すると言われた。
土曜の昼食と言えば、大学の同窓生であるToda氏と一緒に近所の食事処へ行っていて、刺激物に分類されるようなメニューは滅多に出ないため、気にするような事でもないと考えていた。
しかし、その食事処が今日に限って休みとなっており、自然の流れで昼食会の第2候補であるカレー屋さんへ入店してしまった。
「食事に関しては気を遣うまでもない」と考えていただけに、どのくらいの辛さ調整にしようか選ぶ時点まで、刺激物を避けるよう注意を受けていた事情を完全に忘れていた、
インド人の経営する純粋なカレー専門店であるため、スパイスを用いないメニューが全く存在しないだけに、諦めと開き直りを混ぜた苦笑を浮かべながら、普段より辛さを抑えて「やや辛め」で注文した。
美味しいカレーを食べ終わってみれば、案の定に喉の痛みが再燃していて「やっぱりこうなるか」と笑うしかなかったが、それでも1時間もすれば回復すると思いきや、6時間が経過した現状でもまだ痛かったりする。
ここまで長引くと想像していなかっただけに、我ながら馬鹿をやりすぎたと後悔しながら、明日こそは喉を労った食生活をしようと思う。
[小説:闇に舞う者] part56 ― 2012年02月05日 20時24分35秒
初めての方はこちらの記事からお読み下さい。
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2010/09/20/5357805
ハルベルトの刃は先程まで攻撃を阻んでいた1cmの壁をあっさりと突き破り、ヴァンの右目へと食い込んだ。
その手応えを感じ取ると同時にルワンが「爆ぜろ」と叫ぶと、闘気で赤く染まった矛先が爆音を伴った閃光に包まれる。
爆発の衝撃でヴァンの体は大きく後ろへ弾き飛ばされて瓦礫の山へ沈む。
その様子を目で追いながらハルベルトを床へ突き刺し、腰の左側に括り付けられたケースから2本のナイフを取り出す。
取り出されたナイフは淡い青色を帯びた金属製で、柄と刀身が一体化した形状のスローイングナイフだった。
柄には細々とした文様が彫り込まれているのに対して、刀身は装飾が一切なく磨かれた鏡のような光沢を帯びていた。
ルワンが手にしたナイフへ魔導力を込めると、柄の文様から光の滴が溢れ出し、空中に2つの魔法陣が浮かび上がる。
魔法陣の展開と同時にナイフの刀身は水面のように変化し続ける闘気で染められていた。
指の中でナイフを器用に回転させながら、展開された魔法陣をなぞるように斬り付けていくと、刃の振れた箇所から輝きを強めていく。
ヴァンが瓦礫に落下する音が響く頃になると、魔法陣が全て強い輝きに塗り替えられた。
魔法陣の中心へナイフを沈めると、輝きが刀身へ吸い上げられていき、2本の魔導力を帯びたナイフが完成する。
それらのナイフを重ねて構え、2本同時にヴァンへ向かって投げ付ける。
ルワンの手から放たれると同時に刀身から炎が吹き出し、身の丈ほどの巨大な槍を形作りながら突進していく。
着弾すると巨大な爆炎を吹き上げ、瓦礫の山は一瞬で炎の海へその姿を変えていた。
スローイングナイフによる爆撃の後も手を止めず、今度は腰の右側にあるケースから同じ材質のカードを取り出して、再び魔法陣を展開させる。
カードから展開された魔法陣はナイフの時と比べて3倍ほど大きさでも、両手の指で別々の場所へ魔導力を注入したため、完成までの所要時間は変わらなかった。
完成した魔法陣の中心へ拳を突き付けた所で、ルワンの動きがようやっと静止する。
「魔法はリスクを背負いほど強くなる。故に、相手の攻撃を都合良く無力化する魔法が強いはずない。」
ルワンが吹き上がる炎へ沈むヴァンに投げ掛けられた言葉の音が消える直前、その背後に黒い人影が出現する。
背後を確認する事もせず、ルワンが魔法陣の中で握られた拳を開くと、足下の陰に立体的な歪みが生じる。
歪みはそのまま大きく口を広げた龍と化して、背後に出現した人影の正体であるヴァンへ食らい付いて天井へと上っていく。
「この魔法は敵が陰に乗っていないと当たらない上に、発動中は地面から足を離せない。リスクを背負っている分だけ強い。」
ヴァンを咥えた漆黒の龍は天井を溶かしながら丸まり、繭のような球体へと姿を変えていく。
「しかも、お前を守っていた防壁も消えているから、さぞかし熱いだろ。」
ルワンが口の端を吊り上げて笑みを浮かべると、漆黒の繭へ亀裂が入ったかと思えば、一瞬の内に砕け散り霧散する。
砕けた繭の中から現れたヴァンの姿は全身の至る所が砕けて、重油のような黒い液体を垂れ流していた。
肩を上下に揺らしながらの荒い呼吸を繰り返しており、消耗している様子は火を見るより明らかであった。
「何故に防壁が効かないのか、答えは簡単だ。お前が恐怖し、怒りを覚えた事で魔法が切れたのさ。」
ゆっくりと降りてくるヴァンを見据えながら、床へ突き刺していたハルベルトを引き抜く。
「俺の攻撃を防ぐほどの防壁は盲信に支えられていた。誰にも傷つけられないと疑わずに信じつける無知、そのリスクのみに魔法は支えられていた。」
床へ足を付いたヴァンへハルベルトの切っ先を向け、魔導力を斧の刀身へと集中させていく。
その様子を見詰めるヴァンの目には恐怖の色で染まり、先程まで余裕ぶった態度は見る影もなかった。
「誰の攻撃も届かないと信じているならば、恐怖も怒りも、まして攻勢に転じる必要などない。しかし、お前は恐怖し、怒りに震え、牙を剥いた。だから、魔法が切れたのさ。」
次へ
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2012/02/12/6332129
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ハルベルトの刃は先程まで攻撃を阻んでいた1cmの壁をあっさりと突き破り、ヴァンの右目へと食い込んだ。
その手応えを感じ取ると同時にルワンが「爆ぜろ」と叫ぶと、闘気で赤く染まった矛先が爆音を伴った閃光に包まれる。
爆発の衝撃でヴァンの体は大きく後ろへ弾き飛ばされて瓦礫の山へ沈む。
その様子を目で追いながらハルベルトを床へ突き刺し、腰の左側に括り付けられたケースから2本のナイフを取り出す。
取り出されたナイフは淡い青色を帯びた金属製で、柄と刀身が一体化した形状のスローイングナイフだった。
柄には細々とした文様が彫り込まれているのに対して、刀身は装飾が一切なく磨かれた鏡のような光沢を帯びていた。
ルワンが手にしたナイフへ魔導力を込めると、柄の文様から光の滴が溢れ出し、空中に2つの魔法陣が浮かび上がる。
魔法陣の展開と同時にナイフの刀身は水面のように変化し続ける闘気で染められていた。
指の中でナイフを器用に回転させながら、展開された魔法陣をなぞるように斬り付けていくと、刃の振れた箇所から輝きを強めていく。
ヴァンが瓦礫に落下する音が響く頃になると、魔法陣が全て強い輝きに塗り替えられた。
魔法陣の中心へナイフを沈めると、輝きが刀身へ吸い上げられていき、2本の魔導力を帯びたナイフが完成する。
それらのナイフを重ねて構え、2本同時にヴァンへ向かって投げ付ける。
ルワンの手から放たれると同時に刀身から炎が吹き出し、身の丈ほどの巨大な槍を形作りながら突進していく。
着弾すると巨大な爆炎を吹き上げ、瓦礫の山は一瞬で炎の海へその姿を変えていた。
スローイングナイフによる爆撃の後も手を止めず、今度は腰の右側にあるケースから同じ材質のカードを取り出して、再び魔法陣を展開させる。
カードから展開された魔法陣はナイフの時と比べて3倍ほど大きさでも、両手の指で別々の場所へ魔導力を注入したため、完成までの所要時間は変わらなかった。
完成した魔法陣の中心へ拳を突き付けた所で、ルワンの動きがようやっと静止する。
「魔法はリスクを背負いほど強くなる。故に、相手の攻撃を都合良く無力化する魔法が強いはずない。」
ルワンが吹き上がる炎へ沈むヴァンに投げ掛けられた言葉の音が消える直前、その背後に黒い人影が出現する。
背後を確認する事もせず、ルワンが魔法陣の中で握られた拳を開くと、足下の陰に立体的な歪みが生じる。
歪みはそのまま大きく口を広げた龍と化して、背後に出現した人影の正体であるヴァンへ食らい付いて天井へと上っていく。
「この魔法は敵が陰に乗っていないと当たらない上に、発動中は地面から足を離せない。リスクを背負っている分だけ強い。」
ヴァンを咥えた漆黒の龍は天井を溶かしながら丸まり、繭のような球体へと姿を変えていく。
「しかも、お前を守っていた防壁も消えているから、さぞかし熱いだろ。」
ルワンが口の端を吊り上げて笑みを浮かべると、漆黒の繭へ亀裂が入ったかと思えば、一瞬の内に砕け散り霧散する。
砕けた繭の中から現れたヴァンの姿は全身の至る所が砕けて、重油のような黒い液体を垂れ流していた。
肩を上下に揺らしながらの荒い呼吸を繰り返しており、消耗している様子は火を見るより明らかであった。
「何故に防壁が効かないのか、答えは簡単だ。お前が恐怖し、怒りを覚えた事で魔法が切れたのさ。」
ゆっくりと降りてくるヴァンを見据えながら、床へ突き刺していたハルベルトを引き抜く。
「俺の攻撃を防ぐほどの防壁は盲信に支えられていた。誰にも傷つけられないと疑わずに信じつける無知、そのリスクのみに魔法は支えられていた。」
床へ足を付いたヴァンへハルベルトの切っ先を向け、魔導力を斧の刀身へと集中させていく。
その様子を見詰めるヴァンの目には恐怖の色で染まり、先程まで余裕ぶった態度は見る影もなかった。
「誰の攻撃も届かないと信じているならば、恐怖も怒りも、まして攻勢に転じる必要などない。しかし、お前は恐怖し、怒りに震え、牙を剥いた。だから、魔法が切れたのさ。」
次へ
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ロフトから 身を乗り出して 作業する ― 2012年02月05日 20時42分50秒
俺の部屋は天井裏を潰してロフトにしているため、天井が高い上に屋根と同じ角度の傾斜が付いている。
その天井に取り付けられた蛍光灯が切れてしまい、交換しなければならない状況に入ってから2週間ほど経過した現在、スイッチを入れてから1分と持たずに消灯される状況となっている。
蛍光灯の買い置きも用意されているので、手が届きさえすれば問題なく明かりを取り戻せるのだけど、問題は脚立を使っても全く高さが足りない天井に設置されている事だ。
天井の照明まで4mほどの高さがあるのに対して、自宅には1mの脚立しかなく、俺の身長を足しても2m近く足りない計算となる。
そのため、丸椅子を並べた上にテーブルを乗せて、その上へ更にテーブルを置いて土台を作って、そこから脚立を設置して作業する羽目となると思われた。
高さに対する恐怖心は殆どないのだが、サーカスの出し物の如く積み上げた足場の上となれば、安全面への不安は簡単に拭い去れるものでもなくて、不便を感じながら先延ばしにしてきた。
さすがに不便も限界へと達してきたので、今日こそは天井の蛍光灯を交換しようと意気込んで起床し、ロフトの上では目と鼻の先にある照明を眺めていた。
ロフトから身を乗り出せば蛍光灯の傘くらい外せそうなので、不安定な場所での作業を少しでも減らしておこうと思い、やや無理な体勢のまま作業を開始した。
取り外した傘が手から滑り落ちる場面を想像すると、足を滑らせてロフトから3m下へ落下するイメージが連想されて、もしもの時はプラスチックのカバーを見捨てようと心に決めての作業となる。
取り落とす事もカバーを外す作業が無事に完了して、安堵の溜め息を吐きながら照明器具へ目を向けると、蛍光灯へ電力供給を行っているプラグが手前にきていた。
「もしや」と思いながら手を伸ばしてみると、命綱が欲しくなるようなアクロバティックな体勢ながらプラグを外せたし、手前2つの固定金具も難なく取り外せた。
今は亡き母親が見たら危ないと怒り出しそうだけど、椅子の上にテーブルを積み上げるより安全そうなので、そのまま作業を続行しようと考えたのだけど、見てみると寿命を迎えている蛍光灯は1本だけに見えた。
天井の照明器具は蛍光灯が1本でも切れていると、他が生きていても消える仕様となっているので焦っていたけど、読書に使う証明でもないので多少に暗くなっても大した問題ではない。
そんなわけで駄目になっている1本だけ取り外して処置を完了させて、やってみると意外なほど簡単に片付いたと安堵した。
その天井に取り付けられた蛍光灯が切れてしまい、交換しなければならない状況に入ってから2週間ほど経過した現在、スイッチを入れてから1分と持たずに消灯される状況となっている。
蛍光灯の買い置きも用意されているので、手が届きさえすれば問題なく明かりを取り戻せるのだけど、問題は脚立を使っても全く高さが足りない天井に設置されている事だ。
天井の照明まで4mほどの高さがあるのに対して、自宅には1mの脚立しかなく、俺の身長を足しても2m近く足りない計算となる。
そのため、丸椅子を並べた上にテーブルを乗せて、その上へ更にテーブルを置いて土台を作って、そこから脚立を設置して作業する羽目となると思われた。
高さに対する恐怖心は殆どないのだが、サーカスの出し物の如く積み上げた足場の上となれば、安全面への不安は簡単に拭い去れるものでもなくて、不便を感じながら先延ばしにしてきた。
さすがに不便も限界へと達してきたので、今日こそは天井の蛍光灯を交換しようと意気込んで起床し、ロフトの上では目と鼻の先にある照明を眺めていた。
ロフトから身を乗り出せば蛍光灯の傘くらい外せそうなので、不安定な場所での作業を少しでも減らしておこうと思い、やや無理な体勢のまま作業を開始した。
取り外した傘が手から滑り落ちる場面を想像すると、足を滑らせてロフトから3m下へ落下するイメージが連想されて、もしもの時はプラスチックのカバーを見捨てようと心に決めての作業となる。
取り落とす事もカバーを外す作業が無事に完了して、安堵の溜め息を吐きながら照明器具へ目を向けると、蛍光灯へ電力供給を行っているプラグが手前にきていた。
「もしや」と思いながら手を伸ばしてみると、命綱が欲しくなるようなアクロバティックな体勢ながらプラグを外せたし、手前2つの固定金具も難なく取り外せた。
今は亡き母親が見たら危ないと怒り出しそうだけど、椅子の上にテーブルを積み上げるより安全そうなので、そのまま作業を続行しようと考えたのだけど、見てみると寿命を迎えている蛍光灯は1本だけに見えた。
天井の照明器具は蛍光灯が1本でも切れていると、他が生きていても消える仕様となっているので焦っていたけど、読書に使う証明でもないので多少に暗くなっても大した問題ではない。
そんなわけで駄目になっている1本だけ取り外して処置を完了させて、やってみると意外なほど簡単に片付いたと安堵した。
今朝もまだ 資料が未完 意味不明 ― 2012年02月06日 21時33分47秒
先週にデータベース障害が発生した影響を受けて、先方から提供されるはずの開発し量が届かない状況が今朝も続いていた。
資料不足で停滞している開発案件はリリース予定が明後日となっており、本来のスケジュールで言えば、今日にでも先方の確認テストが始まっているはずだった。
しかし、トラブルの影響で大幅に作業が遅延してしまい、今朝の時点でも開発に必要なし量が届いておらず、当然ながら作業は殆ど進んでいない有様だった。
今日の朝一番に簡単な資料が届いていたけど、荒削りという表現さえも生ぬるく感じられるレベルの煩雑さで、必死に解析を試みようと努力しても全く用量が掴めなかった。
しかも、今日は妙に暖房の吐き出す温風が気持ち悪くて、逆上せた状態へ陥って集中力を削がれたりと散々な状態で、難解さと不快感で苛立ちを最高潮にまで高めていた。
理解できずに作業が滞っている状況へ痺れを切らせて、昼食前に問い合わせを掛けてみると、伝達から漏れていた情報が次々と出てきたから頭を抱えていた。
欠損していた情報が補完された事で何とか理解できたけれど、先方の伝達ミスから午前中を完全に無駄遣いした気分で非常に面白くない。
その上に提供された開発資料には肝心要の部分が欠落しており、問い合わせてみれば「仕様を確定している最中なので、もう少し待って欲しい」との返信が届いた。
重ねて言うが、明後日にリリースが予定されているため、今日の時点で構想を練っているなど有り得ない状況と言える。
現状を冷静な目で見ている人間としては、無理をせずにリリース予定を延期して欲しい所だけど、何やら強引に押し切ってきそうな予感がしてならない。
資料不足で停滞している開発案件はリリース予定が明後日となっており、本来のスケジュールで言えば、今日にでも先方の確認テストが始まっているはずだった。
しかし、トラブルの影響で大幅に作業が遅延してしまい、今朝の時点でも開発に必要なし量が届いておらず、当然ながら作業は殆ど進んでいない有様だった。
今日の朝一番に簡単な資料が届いていたけど、荒削りという表現さえも生ぬるく感じられるレベルの煩雑さで、必死に解析を試みようと努力しても全く用量が掴めなかった。
しかも、今日は妙に暖房の吐き出す温風が気持ち悪くて、逆上せた状態へ陥って集中力を削がれたりと散々な状態で、難解さと不快感で苛立ちを最高潮にまで高めていた。
理解できずに作業が滞っている状況へ痺れを切らせて、昼食前に問い合わせを掛けてみると、伝達から漏れていた情報が次々と出てきたから頭を抱えていた。
欠損していた情報が補完された事で何とか理解できたけれど、先方の伝達ミスから午前中を完全に無駄遣いした気分で非常に面白くない。
その上に提供された開発資料には肝心要の部分が欠落しており、問い合わせてみれば「仕様を確定している最中なので、もう少し待って欲しい」との返信が届いた。
重ねて言うが、明後日にリリースが予定されているため、今日の時点で構想を練っているなど有り得ない状況と言える。
現状を冷静な目で見ている人間としては、無理をせずにリリース予定を延期して欲しい所だけど、何やら強引に押し切ってきそうな予感がしてならない。
本当に あれで良いのか まだ疑問 ― 2012年02月07日 22時43分44秒
アップデートを明日に控えているというのに、今朝になっても開発資料の完成品は届いていなかった。
仕方なくピースの揃わないパズルを解くような想定を積み上げて、「本当にこれでいいのか?」と多くの疑問を抱えたまま、推理が正しければ動くはずという曖昧な状態ながら完成する。
求められるまま仕様が違うと言われるのだろうと思いつつ、確証のない状態で先方のテスト環境へ適用して、修正依頼が飛んでくるまで待機しながら、別件の不具合修正へ当たっていた。
しかし、どれだけ待っても何の音沙汰もないまま時間だけが経過して、ついには定時を迎えるまでに至ってしまい、かなり面倒な事態へ発展しそうだと覚悟を固めた。
夕食の弁当も食べ終わった定時から1時間が経過した頃に、このまま待ち続けるよりも帰宅してしまって、自宅から深夜まで作業できる状態で待機する方が良さそうに思えてきた。
そんな話をG社長としている所に、先方から明日のアップデート項目の確認が飛んできて、何やら順序が狂っていると感じながら内容を確認していくと、全く聞き覚えのない更新が含まれていたから驚いた。
嫌な予感に急かされながら「聞き覚えのない項目がある」と返信すると、「あ~、直前に決まったので連絡し忘れました」とか言い出した。
このタイミングで新規に作業が増えるなど想定できるはずもなく、軽く頭を抱えて1分ほど現実逃避をしてから、修羅の如くに手を動かして30分弱で完成させる荒技をやってのけた。
社内テストもそこそこに先方のテスト環境へ適用して、完了した旨を伝えようとチャットを覗いてみると、「対応可能かどうか検討して下さい」のメッセージが追記されていた。
その文言へ対して「対応が完了致しました」とレスを付けて、自分が少し格好いい事をしたような錯覚に捕らわれる。
最大の懸念だった揃わないパズルを解くような作業の方は、意外な事に1つの修正依頼も発生しないまま、先方から「教派も宇内丈夫そうなので、帰っても大丈夫」と言われて、いつの間にかテストを通過したらしいと知る事になる。
終電近くまでの残業を覚悟していただけに拍子抜けした気分だけど、帰って良いと言われた後まで残業するはずがなく、そそくさと帰り支度をまとめて会社を出てきた。
修羅場の予想が外れて嬉しいはずなのに、何か裏がありそうな予感の方が強く印象付いている影響で、どうにもこうにも落ち着かない気分での帰宅となっている。
仕方なくピースの揃わないパズルを解くような想定を積み上げて、「本当にこれでいいのか?」と多くの疑問を抱えたまま、推理が正しければ動くはずという曖昧な状態ながら完成する。
求められるまま仕様が違うと言われるのだろうと思いつつ、確証のない状態で先方のテスト環境へ適用して、修正依頼が飛んでくるまで待機しながら、別件の不具合修正へ当たっていた。
しかし、どれだけ待っても何の音沙汰もないまま時間だけが経過して、ついには定時を迎えるまでに至ってしまい、かなり面倒な事態へ発展しそうだと覚悟を固めた。
夕食の弁当も食べ終わった定時から1時間が経過した頃に、このまま待ち続けるよりも帰宅してしまって、自宅から深夜まで作業できる状態で待機する方が良さそうに思えてきた。
そんな話をG社長としている所に、先方から明日のアップデート項目の確認が飛んできて、何やら順序が狂っていると感じながら内容を確認していくと、全く聞き覚えのない更新が含まれていたから驚いた。
嫌な予感に急かされながら「聞き覚えのない項目がある」と返信すると、「あ~、直前に決まったので連絡し忘れました」とか言い出した。
このタイミングで新規に作業が増えるなど想定できるはずもなく、軽く頭を抱えて1分ほど現実逃避をしてから、修羅の如くに手を動かして30分弱で完成させる荒技をやってのけた。
社内テストもそこそこに先方のテスト環境へ適用して、完了した旨を伝えようとチャットを覗いてみると、「対応可能かどうか検討して下さい」のメッセージが追記されていた。
その文言へ対して「対応が完了致しました」とレスを付けて、自分が少し格好いい事をしたような錯覚に捕らわれる。
最大の懸念だった揃わないパズルを解くような作業の方は、意外な事に1つの修正依頼も発生しないまま、先方から「教派も宇内丈夫そうなので、帰っても大丈夫」と言われて、いつの間にかテストを通過したらしいと知る事になる。
終電近くまでの残業を覚悟していただけに拍子抜けした気分だけど、帰って良いと言われた後まで残業するはずがなく、そそくさと帰り支度をまとめて会社を出てきた。
修羅場の予想が外れて嬉しいはずなのに、何か裏がありそうな予感の方が強く印象付いている影響で、どうにもこうにも落ち着かない気分での帰宅となっている。
やはり来た 仕様違いで やり直し ― 2012年02月08日 23時03分35秒
開発し量が届かずに欠けたパズルを解くような作業をしていた案件は、先方のデータづくりが間に合わないという理由で延期されたので、午前中はのんびりと縮小版アップデートを眺めていた。
縮小アップデート版の方は不具合修正がメインとなり、影響範囲も狭さから考えてもトラブルが発生する可能性が極めて低くて、落ち着いて眺めていられたので良かった。
傍観者の気分でアップデート明けを見守ってから、延期となった追加機能に関する微調整など雑用的な作業をしていると、先方から「Bパターンの報酬は何処で受け取るのか」との問い合わせが掛かる。
延期となった機能では通常のA報酬と、特定の条件を満たした際に1度だけ発生するB補修が存在する。
俺の認識では発生するタイミングが異なるだけで、同じルートから報酬を受け取るものと考えていただけに、先方から届いた質問の意図が理解できずに混乱してしまった。
話を掘り返して色々と聞いていくと、「B報酬を1回しか受け取れない」という仕様を組み込むために、先方の開発者が妙なデータ構成でシステムを組んだ影響を受けて、面倒な手順を踏まざる終えない状況にあると判明した。
どのくらい面倒かと言えば、それまで3画面で構成されていた箇所が12画面も必要となり、作業を進めながら「面倒くせぇ」と唸った回数は軽く10回を越えている。
B報酬の仕様に関する誤認識が発覚したタイミングは、またしても定時の間際という時間帯だったため、残業が確定となる状況にはもう泣くしかなかった。
そもそも昨日に通達された「テストOK」が何だったのかと、呆れるやら悲しいやらで軽く心が折れそうだった。
午前中から風邪っぽい症状と気怠さを感じていた上に、出社した時点から空腹感を覚えて腹の虫が鳴き止まなかった。
どういうわけか知らないけれど、真冬にも関わらず雪見大福が無性に食べたい気分で、腹の虫が鳴く度に「雪見大福が食べたい」と小言を漏らしていた。
そしたら、G社長が自分のデザートを買いへ行ったついでに雪見大福を買ってきてくれて。感謝しながら食した後は不思議と体調が回復しており、何とか残業も乗り切れたけれど、現状は体力が尽き果てたらしく猛烈に眠い。
縮小アップデート版の方は不具合修正がメインとなり、影響範囲も狭さから考えてもトラブルが発生する可能性が極めて低くて、落ち着いて眺めていられたので良かった。
傍観者の気分でアップデート明けを見守ってから、延期となった追加機能に関する微調整など雑用的な作業をしていると、先方から「Bパターンの報酬は何処で受け取るのか」との問い合わせが掛かる。
延期となった機能では通常のA報酬と、特定の条件を満たした際に1度だけ発生するB補修が存在する。
俺の認識では発生するタイミングが異なるだけで、同じルートから報酬を受け取るものと考えていただけに、先方から届いた質問の意図が理解できずに混乱してしまった。
話を掘り返して色々と聞いていくと、「B報酬を1回しか受け取れない」という仕様を組み込むために、先方の開発者が妙なデータ構成でシステムを組んだ影響を受けて、面倒な手順を踏まざる終えない状況にあると判明した。
どのくらい面倒かと言えば、それまで3画面で構成されていた箇所が12画面も必要となり、作業を進めながら「面倒くせぇ」と唸った回数は軽く10回を越えている。
B報酬の仕様に関する誤認識が発覚したタイミングは、またしても定時の間際という時間帯だったため、残業が確定となる状況にはもう泣くしかなかった。
そもそも昨日に通達された「テストOK」が何だったのかと、呆れるやら悲しいやらで軽く心が折れそうだった。
午前中から風邪っぽい症状と気怠さを感じていた上に、出社した時点から空腹感を覚えて腹の虫が鳴き止まなかった。
どういうわけか知らないけれど、真冬にも関わらず雪見大福が無性に食べたい気分で、腹の虫が鳴く度に「雪見大福が食べたい」と小言を漏らしていた。
そしたら、G社長が自分のデザートを買いへ行ったついでに雪見大福を買ってきてくれて。感謝しながら食した後は不思議と体調が回復しており、何とか残業も乗り切れたけれど、現状は体力が尽き果てたらしく猛烈に眠い。
この耳は 聞ける音楽 限られる ― 2012年02月09日 21時22分53秒
俺の耳は幼少期に重度の中耳炎を患ってしまい、鼓膜を溶けて膿が外へ出ていなければ、水没した三半規管が腐っていたかも知れない状態へ陥った事がある。
その後遺症なのか分からないけれど、未だに大音量や閉所で反響した音に耐性がなくて、カラオケボックスに入れなかったりする。
さらに音への耐性とは別に音域に対する聴力が偏っていて、人の声が聞き取りづらくて、物音の方が強調されて耳に入るという特性を生み出している。
日常生活においては夜盲症なんて障害も抱えているため、視力の代わりに聴力を使って周囲の動体の情報を得ているので、物音が良く聞こえる仕様を便利とさえ感じる。
むしろ、夜盲症をカバーするために物音への感度を高めるようと、体が弱まった聴力を偏らせたのでないかとさえ考えてしまう。
そんな聴力の偏りに関しては基本的に不便する部分が少ないのだけど、唯一の問題点として音楽を聴いていても、ボーカルが聞き取れなかったり、声として認識できなかったりする。
特にアイドルとか呼ばれる連中の歌は声量が足りていない上に、ただでさえ過剰な電子音が俺の耳では強調されてしまうため、ボーカルが存在しないように聞こえて仕方なかった。
しかも、電子音の類が耳への刺激となるために、音楽と全く縁のない生活を延々と続けていた。
音声合成の技術を使って架空のキャラクターを歌わせるボーカロイドの登場により、俺が暮らしていた音楽のない世界に変化が起こり始める。
ボーカロイドの音域も聞き取りづらい周波数なのだが、聞き馴染んだ音であればチューニングを合わせたラジオのように、さほど苦労せずとも耳へ届くようになる。
つまり、ボーカロイドの声にチューニングを合わせてやれば、俺でも音楽を人並みに楽しめるという発見が切っ掛けとなり、代表格である初音ミクを愛して止まない人間へ成長する。
今ではリズムゲームに才能がないと知りながら、初音ミクの名前だけでPSPゲームを購入する一面まで抱えている。
そんなこんなで、俺は初音ミクが好きなわけだけど、今回の札幌雪祭りで雪像が倒壊した事故に関しては呆れるばかりだ。
こんど3DSで発売されるリズムゲームの宣伝も兼ねて、頭の大きなデフォルメされたスタイルで雪像が作られており、重心が取れているのか怪しい部分がある。
その上での倒壊だから目も当てられないわけで、本来の出番と異なるイベントで批判に晒される事がどうにも許せない。
その後遺症なのか分からないけれど、未だに大音量や閉所で反響した音に耐性がなくて、カラオケボックスに入れなかったりする。
さらに音への耐性とは別に音域に対する聴力が偏っていて、人の声が聞き取りづらくて、物音の方が強調されて耳に入るという特性を生み出している。
日常生活においては夜盲症なんて障害も抱えているため、視力の代わりに聴力を使って周囲の動体の情報を得ているので、物音が良く聞こえる仕様を便利とさえ感じる。
むしろ、夜盲症をカバーするために物音への感度を高めるようと、体が弱まった聴力を偏らせたのでないかとさえ考えてしまう。
そんな聴力の偏りに関しては基本的に不便する部分が少ないのだけど、唯一の問題点として音楽を聴いていても、ボーカルが聞き取れなかったり、声として認識できなかったりする。
特にアイドルとか呼ばれる連中の歌は声量が足りていない上に、ただでさえ過剰な電子音が俺の耳では強調されてしまうため、ボーカルが存在しないように聞こえて仕方なかった。
しかも、電子音の類が耳への刺激となるために、音楽と全く縁のない生活を延々と続けていた。
音声合成の技術を使って架空のキャラクターを歌わせるボーカロイドの登場により、俺が暮らしていた音楽のない世界に変化が起こり始める。
ボーカロイドの音域も聞き取りづらい周波数なのだが、聞き馴染んだ音であればチューニングを合わせたラジオのように、さほど苦労せずとも耳へ届くようになる。
つまり、ボーカロイドの声にチューニングを合わせてやれば、俺でも音楽を人並みに楽しめるという発見が切っ掛けとなり、代表格である初音ミクを愛して止まない人間へ成長する。
今ではリズムゲームに才能がないと知りながら、初音ミクの名前だけでPSPゲームを購入する一面まで抱えている。
そんなこんなで、俺は初音ミクが好きなわけだけど、今回の札幌雪祭りで雪像が倒壊した事故に関しては呆れるばかりだ。
こんど3DSで発売されるリズムゲームの宣伝も兼ねて、頭の大きなデフォルメされたスタイルで雪像が作られており、重心が取れているのか怪しい部分がある。
その上での倒壊だから目も当てられないわけで、本来の出番と異なるイベントで批判に晒される事がどうにも許せない。
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