元旦に 創作意欲 湧いてます2012年01月01日 20時08分39秒

新年、明けましておめでとうございます。
1日1記事を目標に続けてきたブログですが、何だかんだで5年目になるそうで振り返ってみれば長続きしているものだと感心する反面、愚痴などの駄文が目立つ自己満足な記事の多さに呆れております。
こんなブログではありますが、余程のことがない限りは続けていこうと思うので、今後とも宜しくお願い致します。

元旦の記事と言えば、初日の出を撮影してきた写真で飾りたかったのだけど、今年は仕事納めの日に朝帰りを強いられた影響で体調を崩しているに、天気も日の出を拝めなさそうな雰囲気と条件が非常に悪かった。
俺の場合は移動手段が自転車しかないため、日の出スポットまで昼間でも片道30分ほど掛かるのに、夜盲症の影響で行動力が低下する関係もあって1時間も前から行動する必要がある。
つまり、行きと帰りを合わせて最低2時間は最低気温の空の下に居なければならず、体調を崩している状況では野垂れ死んでも何の不思議もないわけで、生命の危険を冒してまで逃散する気力は絞り出せなかった。

昨夜は初詣へ行こうとか考えていたはずなのに、突発的にFlashでゲームを作りたい衝動に駆られてしまい、リユースPCを作ってからインストールもしていなかった開発環境を整えて、思い付くままにプログラミングを始めた。
例によって、面白くしようという案よりも「作りたい」という気持ちの方が先行していて、ゲームと呼べる形になるのかさえ不明な状況だけど、時間はあるので色々と試してみようと思う。

そんな調子で動き始めているので、今週は小説の連載を休む事になりそうな気がする。
早々と挫折するような事があれば、ゲームの代わりに小説の執筆を頑張るけど、今のところFlashのプログラミングの方へ集中したいと思っているので、連載の方は延期の方向で勘弁してほしい。

今年は珍しく新年早々に創作意欲が湧いたりと、良い感じの年明けとなっているけど、元旦から地震に襲われたりと不穏な気配も漂っていたりと、つかみ所のない幕開けとなった2012年を楽しんでいこう。

寝ていても 回復しない この不調・・・2012年01月02日 20時07分05秒

仕事納めの日に朝帰りを強いられて以降、日付変更線を跨ぐ頃に眠気を感じ始めて布団へ入り、そのまま朝9時過ぎまで眠り続けるという不眠症とは縁遠い生活リズムが定着している。
眠りの深さも問題ないし、徹夜の影響で崩れた体調もすぐに回復するかと思ったけど、悪化こそしないまでも改善されている様子も全く見られなくて不安を感じ始めている。

今日になって気付いたのだけど、徹夜中に異様な寒さを感じる原因となった血圧の低下が未だに続いているらしい。
おかげで普段なら暑いと感じるはずの室温20度でも手先が冷たかったり、寝起きの悪い上に眠気が抜けなくて無気力気味だったりと、どうにも気分がスッキリとしないまま時間だけ過ぎていく。
このままでは仕事始めの日まで不調が続いてしまいそうで、体を動かしてみようかと考え始めた日に限って突風が吹いており、この体調で外出したら野垂れ死にそうだと自室へ引き籠もってしまった。

昨日に引き続いてFlashゲームを作っていたけど、昨日は快調に回っていた頭も、今日になると50%まで出力が下がっていた。
しかも、熱を入れべき場所を間違えて集中してしまい、振り返ってみると時間を無駄にした気がしてならない。
衝突判定が面倒くさくて手を出したくない気持ちもあって、拘るべきでない部分に目を向けたのだと思うけど、ゲームを作る上で必要不可欠な処理から逃げてどうするのかと、自分の愚かさに呆れるばかりだ。

明日中に仮公開ができる程度まで仕上げたいと思うけど、どうなる事やら・・・

たくさんの バグに囲まれ 涙目さ2012年01月03日 22時16分18秒

正月休みを利用してFlashゲームの制作に勤しんでいる今日この頃、体調の方は相変わらず低血圧モードが続いていて良くないのだけど、作業の方へ集中していると不調を忘れられるから楽に感じる。
もっとも集中し過ぎて手先が冷たくなっている事に気付かず、何かの拍子に集中力が途切れた瞬間に強烈なダメージを受けるので、一概に良いとも言い切れない辺りが悩ましいところだ。

進捗の方は概ねに良好なのだけど、衝突判定の所で随分とバグを出してしまって涙目になっている。
つい先程までに粗方のバグは退治し終わったはずだけど、テストと修正に随分と時間を取られて仮公開の準備ができていないため、明日に延期と言う流れになってしまった。
朝にちゃんと起きられたら昼までに仮公開まで持って行けると思うけど、未だに低血圧モードから脱していない事を考えると、明日も寝起きが割るそうな予感がしてならない。

今回に悩まされたバグは座標計算のミスが原因となっていて、特定の条件下でプレイヤーキャラ(といっても、ただの円なのだが・・・)が瞬間移動するといった具合だ。
特定の条件下でしか発生しないのだけど、適当に動かしているだけでも狙ってみると頻発するため、必死になってパターンの洗い出したり、原因と修正方法を模索したりと、下手をすると仕事より頭を使っていそうな気さえする。
趣味と割り切って作業している事もあり、次々と発見される不具合にくじける事もなくモチベーションを保てている。
ブログの方でミニゲームを制作中と宣言している事もあって、責任感のような物を背負いながら作業へ取り組めている。

煮詰まった頭をさますため昼過ぎに出掛けてきたけど、低血圧モードの悪影響は予想以上に厳しくて、通勤に使っている駅の方まで行ってきたのだけど、異様な寒さから呼吸が細くなるなどの症状が見られた。
本来ならコートを脱いでも平気なくらいに暖かいのだけど、心臓の周りだけは暑いと感じていて、その他の手足や頭や腹は震えるほどの寒いを訴えていた。
そんな調子で駅前まで買い物へ出掛けて、キッチンカーペットを購入してきたのだけど、年末に利用限度額まで使ったクレジットカードが未だに開放されておらず、危うく厳禁が足りないなんて恥を晒すところだった。

ミニゲーム 無事に完成 いざ公開2012年01月04日 18時56分49秒

正月休みを利用して作成していたミニゲームを何とか公開できるレベルまで仕上げられた。
ということで、早速にリンクを貼っておこう。

空飛ぶ盗賊さん ver.1.00
http://www.ne.jp/asahi/crimson/luwan/thief/100.html
ブログの左上にある「FlashGame」のカテゴリにも追加してあるので、次回はそちらから行くと楽かと思います。

寝起きが良ければ昼頃に公開できるかも知れないと言っていたのに、座標計算ミスから派生する不具合が取り切れていなくて、どうにも収拾が付かない気がしたので作り直したりと、あれこれとやっている間に時間が過ぎてしまっていた。
更に操作説明をFlashに埋め込もうとしたら予想の3倍くらい手間が掛かって、気付けば夕暮れを過ぎているという有様には呆れるしかなかった。
ゲームバランスを整えるためのテストに力を入れたかったけど、今から手を出すと仕上がらない危険性を感じたので、調整も中途半端なままに苦笑しながら公開してしまった。

Ver 1.00の状態ではブロックの配置を乱数に任せているため、時折に突破不可能なブロックが登場したりするけど、その辺は後日に調整していく予定なので、それまで運が悪かったと諦めてください。
ちなみに、今後の予定としてはブロックの配置にロジックを入れて調整する他に、ブロックを擦り抜けられるモードの追加などを検討している。

今日はもうミニゲームを公開できただけで満足していて、安堵というか肩の荷が下りた気分に浸りながら、明日から始まる仕事への不安を忘れようとしている。
体調の方が治りきっていない辺りが特に怖いのだけど、なるようになるさと開き直るしかないわけで、忘れ物をしないように今の内から準備をしていこうか。

初日から 残業したり 忙しい2012年01月05日 23時28分13秒

今日から仕事始めなのだけど体調が思わしくない事もあって、G社長から病院へ寄ってから来てもよいと言われていたけど、正月休み明けの病院は酷く混雑するので、午前半休で済むはずがないので府庁を押して出勤してきた。
不調の主因たる低血圧は回復の兆候が見え始めているけれど、依然として確固たる脅威として君臨し続けている状況の中で、朝帰りをした仕事納めの帰り道を思い出して不安を抱えながらの家を出てきた。

玄関を開けた時に襲ってきた寒さは予想より遙かに緩く感じられたけど、言わば余熱で保っている状態だったらしくて、駅まで残り1kmを切った辺りから急激に冷気が突き刺さってきた。
その寒さは骨身に凍みる痛みを発するだけなら良かったけど、2度ほど視界が白く濁って意識が飛びそうになったりと、命へ関わりそうな危うい症状まで引き起こしてくれた。
今日は何とか意識を引き戻せたので大事へ至らずに乗り切れたけど、やはり油断をしていると怪我をする程度で済まないだろうと思い知らされた。

出勤してからは仕事始めと思えない勢いで作業が舞い込んできて、とても病院へ行っている余裕があったと思えなくて、無理にでも出勤してきて良かったと言いながら仕事へ取り掛かった。
仕事の内容は概ね順調だったのだけど、再現性の低い不具合が発生して原因が掴めずに、頭を抱える場面もあったりと仕事納めの日に経験した地獄を思い起こしていた。
幸いにして、2時間の残業だけで帰れるようになったけど、仕事始めとは思えない慌ただしさの中で過ごしてきて、休み明けとは思えない足取りの重たい帰り道となっている。

正月休みに作成したミニゲームを会社のメンツに診せたところ、T社員から「操作説明を読んでも良く分からない」とか「難しすぎる」なんて感想を頂戴したので、色々とショックを受けながら改善策を考えている。
G社長からはマップがランダム過ぎる点とか指摘されて、まだ未来がありそうな言葉をもらえたので安堵しつつ、4日作業の急拵えでは限界があると痛感しながら、ひとまず遊んでもらえた事へ満足しながら別れてきた。
正直な話をすると、T社員の言葉にモチベーションを下げられたけど、G社長のおかげで何とか持ち直して、結果的にプラスマイナス0といった感じになっている。

ちょいと待て 凍死してまで やらないぞ2012年01月06日 22時25分11秒

今日も相変わらず修正以来への対応へ追われていたのだけど、客先が定時を過ぎてから本日の修正を次回のメンテナンスを待たず、即日に更新すると言い出した影響で帰りづらい雰囲気となってしまう。
しかも、テスト環境では起きなかった不具合が本番環境で発生してしまい、帰れそうな状況となったかに見えても不安があるとして、G社長からは寄り道をせず帰るように指示された。

G社長の言っている「寄り道」とは言葉通りの行為を指していなくて、未だ治りきらない低血圧の影響で寒さに耐えきれず、コンビニで体を温めていた行為を言っているらしかった。
この解釈が正しければ「凍死する危険を犯してでも早く帰れ」という発言となるわけで、元来は高血圧な俺が低血圧モードへ陥った原因は、残業で徹夜の朝帰りを強制された事にあるので苛ついた。
会社が社長の自宅へ間借りする格好となっているため、G社長に至っては常に仕事へ縛られる格好となるので、万が一に備えて早めに帰宅しろと言われたら逆らわないけど、命を危険に晒してまで帰宅を急ぐつもりはない。

定時を過ぎてから本番緩急へのアップデートなどせずに、昼から実行してくれたら定時まで数時間を掛けて見守れるわけで、客先の対応に関しても色々と不満を感じずにいられない。
メンテを待たずして即日アップデートするという話も、定時を過ぎてから聞かされて寝耳に水だったわけで、俺が定時に速攻で帰宅している可能性とか考えてほしかった。
仕事納めの日に強制された朝帰りにしても、昼は目立った仕事もないからとのんびりしていたので、指示が昼から飛んできていれば状況を一変させられた可能性があって、あのときの状況を思い返すと苛々してくる。

俺としては自分の短いだろう時間を捧げてまで金銭が欲しくないので、こんな状況が変わらず延々と続いてしまうようだと、今後の生き方を考え直した方が良いかも知れないとさえ思えてくる。
G社長の事だから「寒さに絶えきれず避難した」という部分を聞き漏らして、コンビニで長々と立ち読みをしていたと誤認しての発言だろうけど、分かっていても色々と邪推してしまうほど精神的に疲れた。
せめて、アップデートするにしても定期メンテナンスと同様に、朝10時から始めて欲しいと願いながら帰り道を急いでいる。

主治医から 漏れた言葉は 「どうしよう」2012年01月07日 20時04分36秒

去年7月に耳の状態が安定してきたので、新しい薬へ切り替える準備として長年に続けてきた投薬を一時中断して、血中に回っている成分を抜いておく意味も含めて、耳鼻科への通院が半年ほど止めていた。
耳の状態が悪化し始めた去年10月から通院するべきだったけど、仕事の方が忙しくて休日が取れなかった事もあって、2ヶ月以上も放置する格好となってしまった。
今週こそはしっかりと通院しようと思っていたのに、寝起きから失敗した上に強風と体力低下で自転車が思うように進まず、受付終了時刻の間際に診察券を出すなど慌ただしかった。

以前は喉や鼻にもアレルギー症状が出ていたのだけど、今回は特に異常が見付からなかったらしく、久々に見る主治医の顔は穏やかな印象を受けていた。
しかし、耳の診察が始まった瞬間から明らかに雰囲気が変わってきて、嫌な予感が的中してしまったのだと悟りながら言葉を待っていると、外耳炎と中耳炎を併発していると言い渡された。
そして、その直後に主治医が両手で顔を覆いながら「ああ、どうしようかな」と言葉を漏らして悩み出したため、患者である俺は苦笑しながら次の言葉を待つしかなかった。

治療に関する話は「また長期戦になります」との発言から始まり、まずは2週間分として3種類の錠剤と2種類の点耳薬が処方されて、いきなり5つも投薬されることになった。
しかも、点耳薬2種と錠剤1種は抗生物質となっていて、一度に3種類もの抗生剤を使うという未だ経験のない状況に戸惑いながら、数ヶ月も放置し続けた代償の大きさを思い知らされた。
薬の重たさは代金にもしっかりと表れていて、去年は4週間分で1,100円だったのに対して、今回は2週間分で1,980と約4倍まで吹っ飛んでいる。

外耳炎と中耳炎を併発していると告知された影響もあってか、今日は一段と耳の痛みが強烈に出ているように思えて、偽薬効果の逆パターンが発動している感じで疲れてしまった。
本当だったらFlashゲームの拡張へ着手したかったのだけど、投薬が始まるに先立って、徹夜のダメージから発生した血圧低下などの諸症状を改善したくて、体調改善のために時間を割いていた。

ここ数日の様子から意識が霞む程度まで体を動かすと、血圧の下限値が少しずつ正常値へ近付く傾向があったので、自転車で走り回りながら体が冷えてきた所で店へ入り、暖を取りながら店内を物色して回っていた。
幾つか購入を検討していた商品もあったので楽しめたけど、冷え切った財布を恨めしく見つめる事しかできなかったし、何より地元ではモック展示しかなくて参考にならなかったりと、全般的に残念な感じが付きまとっていた。
そんな行動も無駄では無かったらしく、息も絶え絶えに帰宅して以降は体調が改善された印象があったので安堵している。

少しずつ 活動的に 行きますよ2012年01月08日 19時42分35秒

徹夜した影響で陥っている低血圧モードは、少し無理してでも体を動かした方が回復しやすい傾向が見られているので、今日も昼過ぎの最も暖かい時間に凍えないよう気遣いながら外出してきた。
気温も高めで日差しも降り注いでいたのだけど、昨日の突風から絶え間なく吹き続けるタイプの風に変わっていて、常時に体温を奪われていく恐怖から頻繁に休憩を挟んでいたので、自転車を連続して走らせる時間は5分にも満たなかった。
その代わりに細々と動き続けようと思っていたのだけど、途中で背筋から嫌な感触が伝わってきたため、無理しすぎて倒れては元も子もないからと早々に帰宅する羽目となる。

昨夜にちょいと通販をしなければならない事情ができたのだけど、去年12月に冷蔵庫を新調したために、クレジットカードが限度額超過で使用禁止となってしまい、未だに支払日が来ていない影響で使えない状態が続いている。
そのため、初めてのコンビニ決算へ挑戦する羽目となったのだけど、最初に説明を読んだ時点では注文番号と支払い番号が別々に発行されると理解できなくて、手順に関われている番号と桁数が合わないと混乱ししまった。
支払い方法の説明文とは別の場所で、注文番号と支払い番号は別であると明記された箇所を見付けて落ち着くも、何故にまとめて通知しないのかと呆れたり、新しい方式は覚える行為が面倒くさいと溜め息を吐いていた。

コンビニで支払いを行う際も、レジに併設されたディスプレイが明後日の方向を向いていた上に、タッチパネルになっていると知らなかったため、何処で入力するのか分からなくて醜態を晒してしまった。
店員にしても「そちらに番号をお願いします」としか言わなかったし、本気で何処に入力端末があるのか分からなくて、せめて「タッチパネルから」と一言があれば、恥を掻かずに済んだはずと嫌な気分で店を出てきた。

そんな調子で気分も機嫌も悪い状態で帰宅して、小説の執筆へ取り掛かったのだけど、日が暮れて辺りが暗くなった頃から頭痛を伴う眠気に襲われて、もう少しで今週分が書き上がる所で失速してしまった。
今日中に公開したいと思って頑張っていたから残念だけど、明日も休日で時間があるので無理せずにやっていこうと思う。

小説に関してはちょいと過去の設定を振り返ろうとした際に、標準機能の「次へ」「前へ」がカテゴリに依存しない事が判明して、読みづらそうに見えたので、各話の末尾に次の話へリンクを配置しておいた。
公開されている53回分に対して、1つずつ手作業でリンクを貼っていく作業は地味に面倒くさかったけど、何度もやり直す仕事でもないので頑張っておいた。
もっとも便利に使ってくれる人がいるのか不明なのだが・・・

[小説:闇に舞う者] part542012年01月09日 18時22分31秒

初めての方はこちらの記事からお読み下さい。
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2010/09/20/5357805

手駒をことごとく潰されたにも関わらず、ヴァンは余裕の笑みを浮かべながらルワンと対峙している。
その笑みに焦りの色が混じっているらしく、先程までの大仰な身振りは形を潜めていた。
一方で魔草の魔力に当てられて、感情を暴走させていたティティスとチェルニーは冷静さを取り戻しつつあった。
魔草が消滅した事に加えて、一段と輝きを増してルワンの闘気が彼女等を蝕んでいた魔力を払い落としたためだ。
ルワンの闘気が火花を散らす音のみ響く短い静寂の空間に、ヴァンから漏れた笑い声が少しずつ音量を上げていく。
「本当に君を見ていると飽きないね。苦戦していたかと思えば、手品みたいにあっさりと消してみる。ちょっとしたエンターテイナーのようじゃないか。」
ルワンはヴァンの言葉を耳に入れながら目を閉じると、怒りを内側へ押し込むように深くて長い呼吸を繰り返した。
「話に聞いた通りに何をしでかすか全く読めない。実の恐ろしい存在だとは思う。だけどね、僕には絶対に勝てないよ。」
ヴァンが笑みを歪めて見下した視線を投げ掛けた瞬間、ルワンの携えたハルベルトの矛先が小さな光る。

矛先の破裂音がヴァンの耳へ届くよりも早くルワンが距離を詰め、刃を正面へ向けないまま柄を打ち込んでいた。
移動に用いた加速度を利用した最速の攻撃は衝突音すらも立てず、ヴァンの胸へ突き刺さるまで1cmという所で止まっていた。
「ここは僕の屋敷だ。僕のために存在する世界だ。この敷地内で僕を傷付ける事はできない仕様になっているのさ。」
目と鼻の先にあるルワンの顔を見下ろしながら、両手を広げたポーズでヴァンが高らかに宣言する。
「だから、君は僕に勝てない。」
ルワンはヴァンの言葉に小さく溜め息を漏らしてから、後ろへ半歩下がりながら、ハルベルトを頭上高く振り上げる。
斧の形状をした刃は濃厚な闘気によって深紅に染め上げられ、頭上から降り注ぐ輝きはルワンの影を四方へ散らした。
闘気の充填が済んだハルベルトを一切の躊躇を挟まずに振り下ろす。
先の攻撃で押し返された1cmの壁をあっさりと突き破ると、深紅の刃から吹き出した闘気が閃光と化してヴァンを吹き飛ばした。
大広間を振るわせる爆音と衝突音が響き渡る中で、ルワンは砂煙の向こうに埋もれたヴァンを睨み続けた。

砂煙が晴れるより前に人影が浮かび上がってきた。
「折角の衣装が台無しじゃないか。敷地内に長く滞在するほど効果が高まると聞いたけど、まだ不十分なのか。君は本当に人間離れしているね。」
砂煙から抜け出したヴァンは衣装を全て消し飛ばされて、黄緑色の金属質な鱗に覆われた肌を晒していた。
左肩から斜めに亀裂が走っているが、既に出血が止まっているらしく、痛がっている素振りもない事から考えて、ダメージを負っていないと判断された。
首から上だけが人らしい肌を保っている状態で、どちらかと言えば爬虫類の体に人間の頭をすげ替えた感じの見た目となっていた。
「もっとも人間を超えた存在である僕にとって、服なんて無くても困らないのだけどね。」
明らかに人間でない体を自慢げに見せびらかす態度を取りながら、ゆっくりとルワンの方へ近付いていく。
「違うな。お前は人間を超えたのではなく、人間である事から逃げたに過ぎない。」
ルワンは動揺した素振りを微塵も見せず静かに言い放ちながら、心中では舌打ちをしていた。
ヴァンが魔族を取り込んでいる事は予想の範囲内にだったので、別段に慌てるような話でもない。
予想外だった点は防御力の高さにあって、今の一撃で大したダメージが通っていない事が舌打ちの理由であった。

魔族の鱗による防御力に加えて、ヴァンの言動から察するに侵入者の攻撃を無力化する呪いが存在すると推測される。
不特定多数の相手へ一方的に制限を掛ける魔法は大した効力を発揮しないはずである。
魔法の基本はハイリスク・ハイリターンであるため、リスクを冒さず相手の攻撃力を奪う魔法に力を持つはずがないからだ。
しかし、魔法は魔導力によって妄想を現実に投影する物であり、思い込みの強さもまた力となる。
ヴァンの場合、魔族の堅い鱗を持っている上に無知で理屈を知らないため、言葉を鵜呑みにして信じ切っていると思われた。
この無知が故の思い込みは自己暗示と比較にならない強さがあり、相手が自分に不利な理屈を信じる頭を持っていない場合、力で現実を知らしめるしか手段がない。
ヴァンに関しては力で分からせるしかないタイプと推測されるため、舌打ちの1つもしたくなる。

次へ
http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2012/01/15/6293158

「そら、急げ」 ランチメニューを 食べるため2012年01月09日 19時54分36秒

今日は朝9時頃に起床して、昨日に中断した小説を書き上げて、その後にFlashゲームの改修へ取り掛かる予定だったのに、寝起きに失敗して10時過ぎまで布団の中で過ごしてしまった。
徹夜の影響で陥っている低血圧モードは回復する傾向になっても、体を動かしている時に正常値へ戻りやすいだけで、寝起きの血圧は低めのままなのかも知れない。

目覚めた直後に血圧を測ってみたい所だけど、現状は指の感触で血圧を判断している状態なので、寝惚け眼ではただでさえ曖昧な測定に大きな誤差が混じりそうだし、何より寝起きで血圧の事を思い出せる気がしない。
寝起きに血圧チェックを滞りなく行えるようになれば、その時点で本来の血圧へ戻ってきたと判断しても良さそうに思える。

そんな調子で寝起きに失敗してしまい、寝惚け眼を擦りながら薬を服用するために朝食を食べてから自室へ戻ると、携帯の着信ランプが点灯して発信者を確認するとToda氏の名前が見えた。
履歴を確認した所で土曜の昼食会での記憶が蘇ってきて、Toda氏が今日の昼食にカレー屋へ行きたいと言い出して、付き合ってやる話になっていた事を思い出した。
連休最終日の今日は水曜に控えたアップデートへ向けて、休日に作業をする可能性が有った事から当日に予定を決めると言っておいたので、この着信が何を意味しているのか容易く想像できた。

そんなわけで昼食の予定を決めようとToda氏と連絡を取ったのだけど、朝食が遅かった事もあって14時頃を希望して、仕事の呼び出しもないからと体を動かす為に散髪へ出掛けようとした。
しかし、大雑把な予定が決まった所でG社長から連絡が入って、2点ほど修正をお願いされてしまう。
大した内容でもなかったので早々と終わらせたけど、床屋の混雑具合によっては遅刻しそうな時間になっていたので、昼食後に床屋へ行く予定に切り替える事にした。

特に影響しないと思いながら予定変更をToda氏に通達すると、彼も床屋へ行こうかどうしようかと言い出した。
俺は1千円のカットだけしてくれる駅に良くある床屋へ行くのだけど、片道5kmほど自転車で走る必要があるため、Toda氏が付いてくると言い出すケースは非常に希だった。
俺は通勤で毎日4kmほど走っているので苦としないけど、Toda氏は自宅から会社まで1kmもないので基本的に体力がなくて、片道5kmは楽な距離とは言えない。
それ故に珍しい提案もあるものだと感心しながら、即席で待ち合わせ場所を決めて、連れ立って散髪へ向かった。

Toda氏を気遣ってのスローペースで走行した影響で、俺だけなら片道15分と掛からない道程が1時間ほど掛かったらしく、2人の散髪が終わると14時半を過ぎていた。
この時点になって、Toda氏からカレー屋のランチが15時までという事実が知らされて、ランチメニューが頼める時間までに到着できるよう頑張ろうという流れになる。
行きはToda氏のペースに合わせていたのに対して、帰りは俺がペースメーカーの役割を担いながら引っ張るように走って、目標だった15時ジャストに入店という結果を残す。

スタートした直後にToda氏の背中を押しながら加速して、俺のペースで走らせようと頑張ってみたのだけど、低血圧モードに陥るほど弱った心臓には負担が大きすぎたらしく、1度の加速で息が上がってしまう有様だった。
しかも、Toda氏の口から「怖い」なんて発言が漏れたので、本人に頑張ってもらう他にないと言いながら、勘だけでペース配分をしながら走行していった。

入店した時に店員から「特別だよ」と言われるも、無事にインド人の作る本格カレーをランチメニューで頂けて大満足だった。