【まったり空間】

昨日のネタにした中川財務相の居眠り問題について、今朝のニュースで辞任を表明したことを報道されていた。
当然の結果ではあるのだけど少し面白い黒歴史を作っていて、昨日の朝刊で続投、夕刊に予算審議後に辞任、そして今朝の朝刊で辞任となっていた。
つまり、昨日の朝刊から今朝に至るまで新聞の一面及びワイドショーのトップニュースは中川の居眠り問題が独占していた事になる。

政治家のいう事なんて全く信用できないと思っていたけれど、ここまで発言がコロコロと変わる様が新聞に残るのは実に珍しい。
何よりも笑える事は居眠りの原因として疑われていた飲酒について、最初は「飲んでいない」から「たしなむ程度に飲んだ」と変わっていた。
今朝のニュースで聞いた所では会議の最中に振る舞われるワインだけでなく、会議の前にも同行記者と共に酒を飲んでいたという証言があるそうだ。
ここまで来ると大切なG7の会議中から泥酔していたのではないかと疑われるところまで話が発展しそうな気配を感じた。

この手の不祥事や問題発言といったニュースは良く見るのだけど、その度に政治家は一般人と明らかに違う感性を持って生きていると思い知らされる。
誰の目にも明らかで絶対にバレる嘘を言った上に証拠や証言が出てくる度に発言内容を変えていくパターンをよくあるのだが全く理解できない。
何故にバレないと思い込めるのか、という話もあるが平気な顔で嘘の上塗りをしていく様を見ていると呆れてしまう。

自分が晒した醜態がどれほどの意味を持つのかも理解していないだけでなく、発言に対する責任さえも感じる事はないらしい。
こういう場面を見慣れるほどに繰り返して発生していると、国会はとても大きな詐欺グループなのではないかと思えて仕方がない。
麻生総理にしたって中川もと財務相を親友だからとかいう私情の下に罷免しなかった辺りをみると、彼もまた同じ穴の狢なのだろうと思ってしまう。

これをキッカケに国会が空転する事態は想像に易くて、また景気対策が遅れる事になるわけで何とも迷惑な話だ。