【まったり空間】

年明けから１ヶ月も経たずに眉を寄せるような事件や事故が続いていて、話題になっていた芸能ニュースはあっさりと過去へ押し流された印象がある。
事件としては異物混入のために廃棄とされた食品が廃棄事業者によって転売され、スーパーの陳列棚へ並べられるという事件が起きた。
大事が起きたと思っていたら、格安スキー旅行のツアーバスが深夜の山道から転落して、多くの死傷者を出す事故となって明け方からニュースを一色に染め上げた。

ツアーバスの事故は遅れからスピードを出し過ぎていたとの話もあるけど、そもそも構想道路を使わず、山道を夜通しに走るルートが安全なはずがもない。
今年は暖冬傾向で積雪こそなかったけれど、通年通りであれば雪道という悪条件まで追加されるわけで、運転者の過労が無くても相当なリスクを背負うことになる。
そういった諸々を含めてみてみると、こんなツアーを申し込む奴が居るのかと思えるし、起きるべくして発生した事故だと言って良さそうに感じられる。

廃棄品の転売事件も格安バスツアーの転落事故もそうだけど、一度は安さの理由をしっかりと考える必要性に気付くべきだ。
直売を安全と見ている人も多いけれど、市場という生産者以外の目に触れていないので、農薬や病原体が付着しているリスクか存在する。
交通機関に関しては人件費の節約が最も手っ取り早い値下げの手段となり、安さは安全を切り捨てた故と見て間違えないだろう。

第一に安全とは買うものであって、当然の如くに提供されるサービスではない。
事件や事故を起こすような企業が淘汰されるように、安さばかり追求する思考をいい加減に終わらせねばならない。
誰も買わなければ仕入れないし、誰も乗らなければ走らない。