唐突に 降って沸いたり ASP2009年08月06日 20時52分13秒

本来なら先月中にある程度まで完成させておく予定だったのに、先方からのレスポンスが滞っていたことが原因で進捗が遅れている案件がある。
しかも、使い勝手を見てもらうために提出したプログラムが一部の環境で正常に機能してくれないというトラブルが発生してしまって、どうしたものかと首を傾げていた。
ひとまず正式に完成するまで控えようと考えていたインストーラを作成して配布しようと考えて準備をしていた昨日になって、唐突に Webシステム化するという話が持ち上がってきた。
何が何やら分からないまま要求されるまま見積もりを提出したところ、昨日の内に Webシステム化が決定事項となってしまったため、今まで Windowsアプリケーションとして作成してきたシステムをリメイクする事になってしまった。

恐らく現状の動かないPCがあることに対する懸念から、利用者サイドで用意すべき環境がインターネットブラウザのみで済んで、環境問題が発生しにくい Webシステムへの移行という話が出たのだろう。
もちろん別途の予算が付くので困った事ばかりではないのだが、システムを最初から作り直していられるほどの時間的な余裕がないため、作りかけのプログラムを何か流用したいと思うのは当然の流れだ。
どうやって開発期間を短縮するかと悩んでいると Webシステムの要となるサーバ環境はこちらの好き勝手ができるとのお達しが届いたので、作り途中だったプログラムの大部分を流用する事のできるASP .NETでの Webシステム化を図ることとなった。

ここまでの話はサクサクと、というより怒濤の勢いで決まったのはよいのだけど、俺は残念なことにASP .NETでの開発経験が無かったりする。
もちろん Webシステムの開発経験はあるので完全なゼロスタートでは無いのだが、ここから新しい環境へのチャレンジをしなければならない事に焦りを感じてしまう。
しかも、泣き言を言っていられるほどに余裕のある案件ではないためプレッシャーを感じて苦笑いを浮かべながらも、今日の午後から初めてのASP .NETでの開発が始まった。

幸いなことにG社長がASP .NETの経験があったので Webシステムの開発で最初の壁となる環境整備はサクッと終わらせる事ができた。
懸念していた環境が予想よりも楽に終わってくれてホッとしながら、作りかけだったプログラムを流用するための加工する作業をしながら、大雑把なASP .NETの作り方を見て回っていた。
初めてのASP .NETを触ってみた感想は「何やら変な構成のシステム」という印象で、過去に経験している Webシステムと異質な感触があって慣れるまで扱いにくさを感じそうだ。
意味が全く分からないといった難解さは無くて、どちらかというと「本当にこれは Webシステムなのか?」と思ってしまう違和感のような印象が強い。
ひとまず今日の作業で単純なログイン画面をひょうじさせる事ができたので、明日からは色々と弄くり回して扱いに慣れることが目標となりそうだ。

このタイミングで新しい開発環境に挑戦することとなるなんて予想外の更に外を行く事態ではあるけれど、技術者として新しいことにチャレンジできる事を喜んでいる節がある。
願わくば、最後まで楽しい気分のままで終わって欲しいところだが、世の中はきっとそんな風に甘くできていないはずだ。