ふりかけを 塩分過多と 切る阿呆・・・2017年09月15日 22時54分19秒

中学校の給食を昨年から導入したところ、生徒から不評で殆どの生徒が食べ残して、廃棄となる割合が平均で2割、酷い時は5割を越える異常事態となっているとのニュース記事が流れてきた。
最初は中学生の我が儘が横行しているのだと思って冷ややかな目で聞いていたのだが、31人のクラスで1人しか完食していない事実に目を疑った。
ここまで極端な数字が出てくると、生徒の我が儘だと切り捨てるわけに行かないと真剣に見えてみれば、何やら怪しい雰囲気が漂ってきて笑えなくなってきた。

問題の給食は昨年から町が導入して、献立を町職員の栄養士が作成して、業者に調理と配送を依頼するデリバリー方式で運用されているらしい。
生徒に行ったアンケートによると、味の薄さと冷めている事が不評の要因として上げられており、どうにも栄養士と業者の両方に問題があるように感じられる。
配膳の時刻が決まっているのに冷めた料理を配達する業者への疑問もさることながら、根本的な問題点は町職員の栄養士が作成する献立にありそうな気がする。

食べ残しの多さへ対応するための方策として、塩分過多になるからと禁止していたふりかけの利用を検討するとの一文があり、これを見た瞬間に老人食と同レベルの献立しか思い浮かばなかった。
ふりかけや佃煮は栄養バランスを補う上で重宝する一品なのに、それを塩分過多だと切り捨てる時点で呆れるし、ふりかけの塩分が多いと言い出したら味噌や醤油も使えず、食塩も当然に使用禁止となるだろう。
こうなってくると味付けが殆どできない状況となりそうで、味が薄いという不評の理由とも合致している。
導入前に行われた試食では美味しいと好評だったとの話もあるので、町職員の栄養士が最初こそ頑張っていたけれど、途中で面倒臭くなったか極端な思想に捕らわれて壊れたのではなかろうか。