励まされ 気持ちも空も 晴れ渡る2008年03月31日 18時27分23秒

今日は今の会社で実務に就く最後の日なのだけど、朝から雨が降っている。
ある意味で人生の転機となる今日という日が重たい空模様、何とも言えず不安を感じてしまう。

最後の実務と言っても作業の引き継ぎは殆ど終わっていて、残っているのは挨拶周りくらいだ。
挨拶をすべき相手も殆ど客先で作業をしていた俺の場合、お世話になった先輩も殆ど居なくて精々で社長と会長くらいだった。

最初に総務の方へ顔を出して、ひとまず規程集を一足先に返却した。
そのついでに国民保険へ加入するために必要な書類を何時に受け取れるのかを確認した。
話によれば 4月18日に社員証や保険証を返却した時にまとめて貰えるそうで、俺の知らない書類も含めて 6枚ほど束を見せられた。
どうやら下手に心配して口を挟むと、逆に恥を掻きそうな印象なので全面的に任せてしまう事にした。

総務部への入り口の隣に会長室があって、会長さんの姿が見て取れたので心の準備もそこそこに開けっ放しのドアをノックして入室した。
この会長とは 3回ほどしか絡んだ事がないのだが、俺の顔を見た瞬間に退職の挨拶へ来た事を悟ってくれた感じで迎え入れてくれた。

入室した時点では簡単な挨拶を交わして終わりになると思っていた。
ところが、今後の予定で大学の仲間と会社を作る方向で動いている事を報告すると、会長の口から「会社としては融資できないが、私個人として融資しても良い」との言葉が出たから驚きだ。
そのまま話に流されるままにソファーへ座らされて、気が付けば 1時間にも渡ってお話しする事となった。

会長さんの話をまとめると、
今の会社を巣立って頑張ろうというチャレンジャーを応援したいという意味で、貸付金ではなく資本融資として 100万円くらいは出しても良い。
それに加えて、自分の古い友人が関わる株式上場を予定する会社が人手を欲しがっており、希望するなら派遣契約の口利きもしてくれるとの事だ。

何というかあまりにも唐突で親切すぎるくらいの提案に正直なところ困惑してしまうほどだった。
非常に有り難い話だし、派遣契約ならリスクも少なく固定収入としては申し分ない。
しかも、将来的に固定客を手にできる可能性もあるから悪い話ではないと思う。
残念ながら俺等のやりたい業務と直結しないのだけど、それだけの理由で反故にするのは勿体無い話だと思う。

突然ふってわいたような話に朝方の不安が消し飛んだ頃、空からも日が差し始めていたから不思議なものだ。
これはもしや天もこの話に乗って行けと言っているのではないと本気で思ってしまった。

会長との話から昼休みを挟んで 4時間後、年間を通して行われている入社試験の役員面接に出席していた社長さんが戻ったところを見計らって社長室へ行ってきた。
こちらの社長とは新人研修の強制参加させられた旅行の中で、オタクとは何なのかを語らされた思い出が非常に強く印象に残っている。
その関係からか社長さんも俺の事を良く覚えてくれていて、簡単にアドバイスを交えて励ましてくれた。

どうやら先ほどの面接の関係で忙しいらしく役員との長期戦 2連発とはならなかったけれど俄然やる気が出てきた感じだ。
何はともあれ丸 4年という時間を過ごした会社を辞めて、ある意味で後戻りはできない状態になった今日この頃。
明日はゼロからのスタート、まずは仲違いしているメンバーとの対話から始めるとしよう。