無理のある 心証操作 馬鹿らしい2017年06月27日 23時45分52秒

今朝のニュースを見ていると、どこぞの政治家が「アレで女性ですよ」という発言を失言だったと取り消していて、この件についてコメンテーターが「アレが女性を指していたなら差別発言だ」と述べていた。
この一連の報道を長めながら唖然とするばかりで、一昔前まで新聞やニュース番組は知的なイメージだったはずなのに、今は見ていると人間として腐っていく程度の低いコンテンツに思えてきた。

まず最初に「アレで女ですよ」は何ら失言になるような言い回しでなく、その前後にこそ失言の本質があるにも関わらず、この発言が撤回されている事に大きな疑問を感じる。
語感の悪さから悪い事柄に使う言い回しと思い込ませようとしている節も感じられて、間違った日本語を吹聴するような物言いに憤るばかりだ。
「男勝りの勇ましさ、アレで女性ですよ。なんと頼もしい事か」と使った場合を見てみると、失言とされた一節は前に述べた事柄を強調する働きしかしておらず、言葉の印象は前後の文章に委ねられる。
つまり、失言とされた「アレで女性ですよ」は良くも悪くもなくて、報道に載っていない前後で何を言ったのかが重要なのに、肝心な部分に全く触れないまま終わったので呆れてしまった。

実際の報道としては「アレが女性を指していたら差別発言だ」というコメントによって印象付けが成されており、これ以上にないほどの後付けは明らかな心証操作だと言える。
そもそもに「アレ」が女性を指しているのなら、文書として置き換えが可能であるはずなので書き換えてみると「女性で女性ですよ」となる。
日本語として明らかに間違っている事もさることながら、女性を女性だと呼んで差別になるという発想が何処から来るのかと呆れるばかりだ。
どうにかして差別発言をでっち上げたくて無理矢理に考えた苦肉の策なのだろうが、あまりにも頭の悪い心証操作に呆れてしまうと同時に怒りさえ覚える。