その病気 老人性と 呼ぶのだが・・・?2017年06月14日 23時39分02秒

今朝のニュースで誤嚥性肺炎が死亡原因の上位へ上がっていて、雑誌でも多くの特集が組まれていると言って解説し始めた。
誤嚥性肺炎は老人性肺炎とも呼ばれていて、気管への異物侵入を防ぐ生理機能が老衰によって低下して、入り込んだ異物から肺炎を引き起こす病気である。
説明した通りに老衰するほどの高齢者が主な患者であり、急死する原因の多くが誤嚥性肺炎であると言われていたはずだ。

そんな高齢者の病気が死亡原因の上位へ入る状況を素直に考察すると、高齢者の死亡率が跳ね上がっているはずであり、それは高齢化に歯止めが掛かるのでないかと期待させる。
しかし、そういう話が聞かれないので疑問に思うところだが、誤嚥性肺炎が若年層に広がっているも考えにくくて、俺は情報に誤りがあるのだろうと推測している。

恐らくは高齢者の死亡原因として台頭しているのに、日本人の死因と言い換えて誤認させているのだろう。
高齢化社会の日本において高齢者の方が多いので、あながち間違っていると言い切れない辺りが悲しいところだが、あたかも中高年にも患者が増えている言い回しに疑問を覚える。
テレビでは呼吸器の専門医が呼ばれていたけれど、老人性肺炎とも呼ばれる症状であると一度も口にしていなかったし、話題として盛り上げようと調整している思惑がありありと見えて気持ちの悪いことだ。

誤嚥性肺炎が死因の上位へ入る要因としては、老衰した高齢者の割合が増えた事で老人の死因が収束して、逆に中高年以下の世代が掛かる病気が色々と増えて分散して、統計の偏りが生じている可能性も考えられる。
何にしても誤嚥性肺炎の解説で終わってしまうのは間違っていると感じる。