安さには 理由があると 考えよ2013年07月28日 20時30分05秒

今朝のニュースで高速ツアーバスの制度が廃止されるとの報道を耳にした。
規制緩和による影響は過度な価格競争を煽る格好となり、その結果として安全性を度外視した厳しいスケジュールでの運行する業者が現れ、最終的に居眠り運転による事故が多発した。
事故の調査から浮かび上がってきた実態と危険性に加えて、ツアーバスは停留所を持たずに路上で乗り降りさせるため、渋滞の引き金となるなどの問題もあっての制度廃止となったらしい。

規制による弊害も確かに存在するのだけど、安全性を消失させてまで緩和していく必要があったのか疑問を感じる。
規制を緩和する事で発生する問題を見通せず、結果的に多くの犠牲者を出した政府の政策に怒りを感じると同時に、安さばかりを追求する消費者に対しても呆れている。
どんな商品やサービスであっても原価が存在するわけで、値段を引き下げるために何かを削ぎ落す必要がある。
無駄を無くしての効率化による結果であればよいけれど、更なる値引きを繰り返していくと、最後に消えていくのは安全性となる。

安い商品を追い求めるのも結構だけど、安全という品質を求めるのなら相応の金銭を支払う必要があると心しておくべきだ。
安全性は決して無料で提供されるモノではなく、安いだけの粗悪な商品へ手を出さずに悪質な業者を淘汰するなど、消費者の判断によって選別して保っていく必要がある。

必要な物にはそれなりの金銭を払うべきだ。

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