意図しない 王手を放ち 呆然と2010年07月09日 20時15分51秒

昨日に残業する原因となってしまった通信関係のプログラムは、参考資料として広く使われている割に信頼性を確認する所から再スタートとなった。
土台となる根底部分の検証を念入りに行いながら、酷く趣味の悪いコーディングを修正したりといった調整を繰り返していると、あっと言う間に午前中が終わってしまった。
そのため期限である今日中に終わらせられるのかと不安を感じながら、疲弊した頭をリセットしながら昼食を食べるつもりだったのだが、目の前にある心配事が気になってしまい、あまり落ち着いた気分になれなかった。

昼食を食べ終わって暫く頑張った所で、基本となる部分が規格通りに動作する事を確認し終えて、ようやっと正しいスタートラインへ立つことができた。
ここからmixiが組み込んだ独自仕様へ挑む事になったのだが、情報が殆ど後悔されていない上に、セキュリティ強化と名目を付けているけど思想が良く見えなくて、情報も少ないために殆どが手探りな状態だった。
それでもネット上に同じ苦しみを味わって悶えた同胞の悲鳴があったので、それらを掻き集めては検証するという繰り返して、削りカスのような情報を少しずつ蓄積していった。

昼食後の眠気が襲ってきた頃、手元で表示されているエラーは「認証キーが一致しない」という内容で、午前中の検証作業で本来の規定通りなら通過するはずの認証が通らないという状況に陥っていた。
何処まで独自仕様にしてしまったのだろうかと頭を抱えつつ、襲ってくる睡魔を何とか振り払おうと踏ん張りながら、大して期待をしていない小さな思い付きを試していた。
そん中で眠気の影響で思考能力が低下していたらしく、エラーメッセージが示している認証とは関係のない部分へ手を入れている自分が居て、軽く仮眠くらい取っておいた方が良いように思えた。

試す時期を間違えた回収の影響で出てしまった記述ミスによるエラーを取り除いて、構文エラーがないことを確認するため実行したテストの結果を目にした瞬間、何が起きたのか理解するのに2秒ほどの時間を要した。
その時に何が起きたのかと言えば、構文エラーが消えただけでなく、先ほど消えなかった認証エラーまでなくなって、命令が正常に処理された事を示すメッセージが表示されていた。
つまり、治る要素が全くないと思っていた修正が全てを解決する一手となったのだから、嬉しいとか考えるよりも驚きと混乱の方が先になっていて、呆然としてしまったわけだ。

数秒後に先ほどまで返されていた「認証に失敗」というエラーがでたらめだった可能性は思い当たると、辛うじて目の前の状況を理解する事ができて、それと同時にこの上のない喜びが沸き上がってきた。
結局のところ最後まで混乱だらけだったけど、何とか問題を解決する事ができたので、今日は久しぶりに気分良く帰宅できる事になった。