くつろいで イビキを立てる 犬が居る2010年07月21日 20時06分01秒

このところ暑さが半端でないこともあって、G社長の飼い犬であるユウ君をエアコンの聞いている室内へ置いているのだけど、甘えようと動き回って仕事のじゃまをしてしまうため、睨みを利かせられる俺の近くに寝かせている。
本当は冷房の直撃コースに当たってしまうので、体温調節の苦手な犬を置いておくべき場所ではないからと、少し気に掛けていたのだが、イビキを立てながら寝ている姿を見てからは馬鹿らしくて放置していた。
恐らくはエアコンの性能があまり良くない事に加えて、設定温度も高めにしてあったから冷えすぎずに済んだのだろう。

室内での過ごし方は本当にユウ君なのかと疑ってしまうほど大人しくて、出掛ける準備を始めたG社長を見つけた時に立ち上がったりしたけど、一喝すれば渋々と言った感じで座ったので、随分と利口にしていた印象がある。
来客があった際も3度ほど吠えようとしたけれど、俺の睨みが聞いたらしく相当に小さな声だったし、3回ほど注意した後は耳をピンと立てながら警戒しつつも、鳴き声を漏らすこともなく静かにしていた。
今日を振り返ってみると、ユウ君は寝ている時が最もうるさかった感じで、それさえなければ随分と大人しい利口な犬に思えるのだけど、イビキを立てたり寝返りの際に声を漏らしている様子が間抜けで仕方がなかった。

特に寝返りを打つ打つ時に漏らす鳴き声は、休日の中年男性がテレビの前で欠伸をしているような印象で、犬とは思えないほど人間くさい音を出していた。
しかも、そんな声を漏らすタイミングが30分に1回くらいのペースで、忘れた頃に繰り返されるため、何とも言えない可笑しさがあって、煮詰まった頭に程良い刺激の潤滑油となってくれた。

今日の様子を見ていて感じた事として、やはり飼い主であるG社長のご一家のいう事をあまり聞かないのに、俺の指示は良く聞いている辺りを見ていると何か不安を感じてしまう。
場合によっては飼い主を群のリーダーではなく、自分と同列の仲間といった具合にしか認識していない可能性も考えられる。
俺のいう事は大概に聞いてくれるので、暴走するような事件は発生しないと
思うけれど、釈然しない感覚があって何か喉元が気持ち悪く感じられる。

やはりユウ君の躾を徹をするためには、飼い主である御一家の意識改革が必要な気がしてならない。