雨水に 沈んだ道路 掻き分けて2010年07月06日 19時48分54秒

今朝のニュースを眺めていると仕事場のある東京都北区で局地的な大雨があり、道路が冠水するなどの被害が出ていたと報道されていた。
俺は急激な風の変化から嫌な気配を感じ取ったので、大雨の第一陣が通り過ぎた直後に会社を飛び出したため、道路の海水による被害に遭うことはなかった。
俺が帰宅してから 1時間ほど遅れて会社を出たというT社員は、くるぶしまで雨水に沈めながら駅まで向かう羽目となったそうだ。
しかも、大雨に見舞われた地域が局所的だったため、電車内では一人だけズブ蒸れという浮いた存在となってしまったそうで、その状況は想像するだけで哀れで仕方がない。

さて、ここで俺が空を読める能力を持っていたため冠水した道を歩かずにすんだと、喜びの記事を書けたのなら良かったのだが、そうはならなかった。
何故なら自宅まで残り100mという地点で道路が水没していて、夜盲症のせいで状況を正確に把握できないまま深みへ進んでしまい、涙ながらに水中へ足を沈めてペダルを踏む羽目となってしまった。
実際のところ水中へ足を入れる瞬間は、不快感よりも自分がどういう状況へ置かれているのか分からない恐怖の方が強かった。
水の抵抗を受けて減速してしまった自転車を走らせて、更に前へ進んでいくとサドルへ座った状態で膝まで水へ浸かってしまった時は冷や汗が吹き出した。
地形から考えて腰まで水に浸かることはないと分かっていたが、自分よりも自宅が床上浸水なんて事態に見舞われているのではないかと、心配で仕方がなかった。

水中を20mほど進んだ所で水から出ることができたのだけど、自宅がある路地よりも手前にある道路を覗いてみると、街灯の明かりがゆらゆらと揺れる睡眠を映し出していたからゾッとした。
自宅は水没していた路地と1本しか違わなかったので、帰宅後に畳を上げたりといった大事が待っていそうだと諦めの溜め息を吐いていた。
しかし、実際に自宅のある路地を曲がってみると5cmほど水が溜まっている場所もあったけれど、自宅前まで水が来ておらず床下浸水すら起きていなかった。

どうやら道路が水没した原因は排水に使われる下水道から、許容量を越える雨水が逆流していたらしく、我が家はマンホールから遠かったので被害を免れたようだ。
さらに自宅のある路地へ来ている下水道は本線から離れていたので、逆流した水の量も少なかった事も幸いしているようだった。
しかし、これほどの被害が出た背景に少々の疑問を感じてしまうのだが、とりあえず家が無事だったことが嬉しかった。

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