【まったり空間】

今年も気付けばクリスマスの時期となっていて、別段にイベントを催すような人柄でもないから基本的に素通りとなる。
通勤で利用する駅が変わった影響もあって、クリスマス向けの販売を多く見掛けられたのだけど、その中で裏通りの人踊りが少ない場所に即席の販売所を設けている店があった。

その販売所は駐輪場の利用者しか通らなそうな場所にあって、客層が薄すぎるのでないかと心配になると同時に、呼び込みの声が自分へ向けられている気がして異様に居心地が悪かった。
薄暗い場所なので歩行者との接触を恐れて歩いていたので、尚更に射程範囲へ入っている時間が長くて地味なストレスを受けていた。
ストレスというか何か申し訳なさを覚えている印象で、何というか見てはいけない物を視界へ入れてしまった気分だった。

そもそも店舗のある場所とさえ認識していない場所だったし、諸々の不安もあって買わずに通り過ぎたのだけど、何とも言えない罪悪感が尾を引いていて非常に面白くない。