【まったり空間】

システム開発において作業の進捗状況に合わせて幾つかの環境を用意する事がある。
開発環境、単体テスト環境、結合テスト環境、本番環境といった例が挙げられて、前にあるほどゴミデータや設定値の更新漏れなどが原因で不安定になりがちである。
開発環境に至っては必要なデータすら十分に揃っていない事さえあって、新しい部品を開発する際に下準備が必要だったりして、総合的に見たら正常に動いていると言えない場合すらある。

しかしながら、現在の所属プロジェクトは本番環境が不安定な状態となっていて、結合テスト環境の方が安定性ばかりか動作速度まで良い状態となっている。
結合テスト環境の複製として本番環境が作られているにも関わらず、本番と銘打たれて最も重要な環境が不安定となっていて目も当てられない。
セキュリティ制限などの問題から動作しない機能があるので、開発環境や単体テスト環境より本番環境の方が優秀だけど、実行可能な機能に限ってみれば開発環境が最も安定している有り様だ。

そんな不安定な本番環境で動作テストを行っても正常な結果が出ないわけで、動いているはずの機能がエラーになったと報告を受けて、調べてみたけど何の問題もないと盛大に空振りする場面が続いている。
調査に時間の関わるけれど原因不明と本番環境以外での正常動作を確認したと報告するしかなくて、調べるのが面倒になって適当な報告をしているような罪悪感に苛まれている今日この頃だ。