安全の 神話が一つ 崩れ去る2015年09月10日 23時51分51秒

昨日から関東北部を襲っている記録的な大雨により、鬼怒川の堤防が決壊して多くの被害をもたらしている。
多くの地域が水没している胸が報道される中で、決壊した堤防の1つに関して民間業者が自然堤防を掘削した影響と噂されている。

調べてみると2015年7月25日に開かれた市議会の議事録に記録があり、民有地の自然堤防が太陽光発電事業者に買収されて、整地の課程で幅150m×高さ2mが掘削された事や問題視している。
建造物を有さない施設である事から市への届け出はなく、同議事録によれば大型の土嚢を積むなどの対策を求めているとしている。

問題の太陽光発電所から浸水している様子は決壊の報道からも明らかで、原因と一端を自然堤防を掘削したからだと疑われるのも当然だろう。
問題の箇所より大規模な決壊が他にあるらしいが、決壊する場所が少なければ被害も小さくなるはずで、堤防を掘削して問題にならないわけもなく、被災者の信条として人災だと言いたくもなるだろう。

さらに掘り下げていくと、民主党政権の目玉として行われた事業仕分けにおいて、スーパー堤防を建設事業が白紙撤回されているという話まで出ており、事実であるなら今回の水害は防げたはずの災害だった可能性もある。
堤防の建設が間に合うか否かは疑問だけど、民有地だった自然堤防の買収されていた可能性なら十分にあり、もしかしたらと考えたくもなってくる。

太陽光発電事業者による掘削が堤防決壊の原因と断定できない状況だけど、一時に堤防が2mも削り取られた状況であった時期が存在していて、その時点で大雨に降られていたら今回より避難する猶予もない水害が襲っていた事だろう。
太陽光発電は広い土地を必要とする割に、地盤が脆くても大した問題とならない事から考えると、今回のような立地条件で設置されている事例が多くありそうだ。
そして、設置工事の際に堤防が脆くなる何かの行われた可能性を否定できなくなったわけで、推進派が完全無害と神話を唱えてきた太陽光発電事業の落とし穴が露見した事例に思えてならない。
しかも、先日にメガソーラー施設の太陽光パネルが突風で飛ばされて、近隣の民家を破損させた事例も話題となっていたばかりだし、設備工事に関する取り決めの存在しないままで良いと思えない。