のんびりと 過ごせぬままに 日が暮れる2013年03月03日 20時10分31秒

日頃の疲労もあって午前中は殆ど寝たまま過ごしていた。
自室のストーブを買い換えへ行くなどの用事があったので、それなりに早く動き出そうと思っていたはずなのだけど、気力の方が折れた感じで起床した後もPCの前に座って過ごしていた。

12時を過ぎてから空腹で腹が鳴り始めても、父親がリビングへ居座っていたのでゆったりと過ごせそうもなく、部屋が空かないものかと考えながら1時間ほど様子を続けていた。
どうにも独りでの食事が難しそうだと諦めてリビングへ行き、話し掛けてくる父親へ適当な相槌を打ちながら、昨日に面白半分で購入してきたイカスミソースを食べてみようと、真新しいコンロでスパゲティを茹で始めた。
大きめの鍋をコンロに掛けて、昨日までなら沸騰するまで飽きる程度の待ち時間があったのだけど、新品らしい素晴らしい火力で食器の準備が終わる頃には湯気が立ち始めていた。

コンロの火力が上がっても茹でる時間は変わらないのだけど、それでも今までに比べたら断然に早い仕上がりとなり、軽く感動さえ覚えながら食卓へ茹で上がったスパゲティを持っていく。
それからイカスミソースを掛けていったのだけど、暖めておかないと馴染んでくれないらしく和えるのに苦労して、ようやっとスパゲティ全体が黒く染まったのだけど、やはり食欲をそそる色じゃないと思った。
それでも食欲が失せるほど酷い色でもないので食べ始めたけれど、目新しさを感じるほどの味わいでなく、サツマイモの甘みを抽出したような印象があった。
美味しくないとまで言わないけれど、唇に付着したイカスミがコップに移ったりするなどするのも面白くないし、何よりも後片付けの面倒が増える事を考慮すると、半額セールでもない限り次に食すことはないだろう。

昼食を済ませてから自室のストーブを買い換えるためにホームセンターを覗いてみると、希望に合致した純国産メーカーの石油ストーブが在庫処分の70%オフで売り出されていた。
値段がやや高めという印象もあったけれど、他を探し回る気力もないで購入しようと決断するも、持ち帰り方法について売り場で10分ほど苦心する羽目となる。
順当に行くなら父親に電話を掛けて車を出してもらうのだけど、人を頼るという行為が好きでないので、苦心の末に自転車を台車の代わりにして転がしながら徒歩で持ち帰る事にした。

駐輪場で前カゴに購入した商品を乗せると、前方の視界が殆ど奪われてしまう上に不安定だったため、自転車を走らせられる状態になくて予定通りに徒歩での帰宅となった。
人通りの少ない道だった事もあって、順調に自宅へ向けて歩いて行ったのだけど、途中で尿意を催してしまって四苦八苦とする羽目となる。
しかも、視界を確保しながらハンドルを安定させる必要があったため、グリップではなくハンドルの中央を握っていたので、指先から徐々に伝わってくる冷たさが尿意を加速させていた。

ストーブを無事に持ち帰って自室へ設置すると、段ボールを小さく畳んで所定の場所に置いてこようとしたら、無造作に積み上げられた段ボールの数々に唖然とさせられる。
仕方がないので全ての段ボールを引っ張り出して折り畳み、踏み付けて厚さを奪ってから戻すという作業を繰り返して、スッキリした所で自室へ戻ってみれば、何時の間にやら小説を書く時間が消え失せていた。
プロットを練ってあれば書けたかも知れないけれど、今週も慌ただしくて何も考えていなくて気力が萎えてしまった。