対岸の 火事で終わるか デスマーチ2020年02月20日 20時58分01秒

依頼主から送られてきた設計書が何を言っているのか理解できない、というか完成しないのに修正ばかり繰り返された挙げ句に、設計を取り纏める人までも混乱しているのでないかとさえ思える。
そんな状況なので本来ならどうするつもりだったのか考えながら組み上げて、ある程度の最適解と思しき形が見えたら問い合わせ連絡を用いて、設計書をこちらの都合に合う方向へ誘導する作業となっている。
本来なら訳の分からないままに言葉通りの組み立てを行ってもよいのだけど、結局は差し戻されて二度三度と手間が増えるばかりで先へ進めないので、本来なら範疇にない工程まで踏まざる終えなくなっている。

似たような作業を他の協力会社にも降っているはずなのに、何処かで誰かが指摘していそうなスペルミスさえ放置されていて、デスマーチへ向かって順調に進行しているプロジェクトに見えて苦笑するしかない。
俺は受託する作業量を調整してもらえる位置にいるので、デスマーチに飲み込まれる心配がないからと他人事として見えているけれど、空想の事象が目の前で現実となっているような不思議な気分でもある。
転職してから最初に宛がわれたプロジェクトなので、きっちりと終わってくれて達成感を味わいたかったのだけど、どうにも綺麗な結末となりそうになくて苦笑するしかない。

そもそもに開発段階へ進んでいるのに設計書が完成していなくて、開発している横で設計書の改編が繰り返されている時点で、最終的に酷い事となる布石が打たれていた気もする。
そんな不安の芽が順調に育って大輪の花を咲かせようとしていて、対岸の火事で済むはずと分かっていても不安な気持ちになってくる。