被災地が 他の被害を 抑えてる2019年10月15日 23時23分06秒

今日の昼休みに都内を歩いていると、そこかしこで先日の台風を話題としていたのだが、その多くが「大した事がなかった」や「誇張して騒ぎすぎだ」といった内容だった。
こういう発言を平然とできる人達は別の場所で水害が発生したからこそ、自分に被害がなかったのだとは考えもしないのだろう。

堤防が決壊して浸水危害を受けると同時にダムとして機能する事となり、下流域で水害の発生を抑制する事に繋がる。
下流でなくても対岸地域の浸水被害を抑制する事にもなるし、諸々の事情を考えるなら何処にも被害が出なかった場合を除いて、大した事がなかったなどと言うべきでない。
河川は色々なところと繋がっているので、余所の被害があったから難を逃れたのだと考えるべきだし、次の被害が自分の地域となる可能性を覚悟すべきだ。

何事もなく済んだのであれば治水行政の素晴らしさを誉める事こそあっても、騒ぎすぎだと小馬鹿にして良いはずがない。
いつぞやの事業仕分けという悪魔の所行で無駄な事業と言われた事もあるけれど、治水事業を何よりも身近な災害なので対策を講じすぎる事はない。
しかしながら、勘違いしては行けない事として深刻な被害を防ぐために、敢えて被害を被るように設計された地域も存在して、被害をゼロにする事を求めては行けない。

地下鉄も一時的に水没させて排水とする施策もあるし、水害の発生している最中にテレビ出演するような暇な学者の言葉など聞かない方が良い。
そもそも悲願をゼロにできる前提で話している輩など素人だと胃っても良い。

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