健康に 何を食べたら 良いだとか・・・2019年08月27日 21時12分04秒

父親が就寝するよりも早く帰宅したので、普段なら「下らない」の一言と共に消してしまうタイプのテレビ番組を見る羽目となった。
内容としては健康のために減塩と塩分の排出を助ける食材の活用といった感じなのだけど、こういった趣旨の番組は信憑性に欠ける部分が多すぎて、テレビの視聴率が下がる原因でないかと考えている。

健康を題材とした時に必ず「日本人は諸外国に比べて」という言葉と共に、塩分を取り過ぎているだの睡眠時間が足りていないだのと言ってくる。
健康という題材に用いるのであれば、日本人は諸外国に比べて平均寿命が長くて健康的な生活を送っているとされている事を第一に持ってくるべきだ。
何だかんだと言いながら、日本人の平均寿命は世界有数であり、それだけ見ても諸外国より健康的であると考えるべきであり、日本の生活を海外へ合わせる必要があると思えない。
強いて言うなら、食の欧米化に警鐘を鳴らすのであれば理解するけれど、その流れで言った場合に減塩の流れが逆行する事は間違えない。

減塩が健康に繋がるという発想がどうにも納得できない。
実際の数値を取ったわけでないけれど、熱中症が急激に増えた時期と食料品や飲食店の多くで減塩が推し進められた時期が重なっている気がする。
日本食の多くは保存のために塩分を用いている場合が多くて、塩分の多さが不健康に繋がるのであれば、そもそも長寿国と呼べるようになっていないはずだ。
それに何よりも強制的に減塩が推し進められたのに、高血圧の改善に繋がっていない現状を見ても、塩分を減らす事と高血圧予防の因果関係を否定していると思えてならない。

減塩よりも余分な塩分を体外へ排出する機能の低下が問題であり、その原因が運動不足や食の欧米化にあると考えた方がよほど自然だろう。
こういう検知を全く無視して、日本以上に健康と思えない諸外国を基準に話されても信憑性などない。