聴衆を 馬鹿と見下す 演説者?2018年11月20日 23時16分05秒

今日の帰り道に駅前の広場で演説している政治家がいたのだけど、聴衆を何も知らない馬鹿ばかりと思っているのか出鱈目ばかり言っていて、思わず鼻で笑いながら通り過ぎてきた。

俺が通り過ぎる数分の間に何を言っていたのか要約すると、次のようになる。
私が総理大臣になったら消費税をゼロにする。
消費税のなかった時代へ戻して、金持ちに税を払ってもらえば消費税分の税収を確保できる。
滞納されている税金の6割が消費税の滞納である。

まず最初に言える事として、総理大臣になっとしても議会を通さずに消費税の廃止できないし、議会を味方に付ければ野党議員であっても消費財廃止を訴えられる。
それほどの有益な法案であるなら総理大臣へ就任するまでもなくて、国会や政治に対する理解が根本的に足りていないと言える。

税金に関しても同様の事が言えて、税金の役割として富の再分配がある。
つまり、富を再分配してきているので消費財の導入以前と比べて金持ちの総数が減っていて、居ない人からの税収で不足する財源を確保すると言っている事になる。
以前に民主党政権が永田町の埋蔵金という幻を旗印に掲げながら、何処にもないので増税すると鮮やかな手の平返しを見せたけれど、それ以上に酷い話をしている。

それに何よりも消費税は金持ちから多めに徴収する仕組みなので、廃止するより消費財の増税へ走った方がよほど堅実だろう。
よって、この演説者が総理大臣になったなら費税を廃止するどころか、増税する方向へ舵を切って爆走するに違いない。

こんな出鱈目な話を信じる輩が居ると思えないけれど、むしろ居ると思って演説しているのなら聴衆を馬鹿にしているとしか思えない。