台風の 被害動画が 続々と2018年09月04日 22時44分12秒

今日は25年ぶりに勢力を落とさないまま猛烈な勢力の台風が上陸すると予報されており、縦断される関西地方では朝の段階で鉄道の運休が宣言されるなど厳重な警戒態勢となっていた。
関東地方への影響は台風本体でなく余波が届く感じで、日中の大雨と夕方以降の強風へ警戒するように言われていた。

俺個人の予報では見極め次第で雨の影響を受けず、強風への警戒だけで済ませられると踏んでいたとおり、傘を持っていくも出勤から帰宅まで使わないままだった。
予報と言っても雨雲の動きを念入りに観察して出した結論なので、夕方17時まで早めに退勤するかどうか悩んでいたし、予報と呼べるほど先を見ていたわけではない。
それでも予想した通りに雨雲が砕けてくれたおかげで、風にさえ気を付ければ何の問題もなく帰宅できたので、久しぶりに経験の生きる帰り道だった。

上空で起きている風鳴りから突風の長さと間隔を予測できたおかげで、不意を突かれたら危ない突風も難なく越えられた。
ここ最近に多かった異常気象による変則的な荒れた天候に比べたら、今日の台風の方が凌ぎやすかったように感じられる。

しかし、これは余波しか受けていない関東地方だから言える話であって、直撃を受けた関西地方では街路樹や電柱が倒れたり、屋根が吹き飛ばされるなどの被害を出している。
今回は早々に鉄道が運休を発表した事で出勤せず、暇を持て余したのかスマフォで動画撮影する輩が多かったので、色々な被害状況がTwitterなどに投稿されていた。
一歩間違えれば巻き込まれていた危険性のある動画も多くて、スマフォを片手に歩き回っている暇があるなら、身の安全を確保する事に尽力すべきだと呆れるばかりだった。

こういう輩が増える原因はニュース番組の台風中継にあると考えている。
わざわざ危険な岬や港から中継しながら、不要不急の外出を控えるようにと、その言葉に最も相応しい金儲けに目を眩ませた輩が全く説得力のない忠告を垂れ流す。
それを当たり前のようにテレビで流しているから、感覚の麻痺した阿呆が面白半分に動画撮影をしながら出歩くのだろう。
あのような中継は前日に固定カメラを設置して回れば事足りる話であり、わざわざ東京から地方までレポーターを送り込む意味など全くない。
何より危険な場所へ社員を送り込む行為が罷り通るなど、非人道的な悪行であるとして取り締まりの対象となるべきだと感じる。

面白半分に動画を撮影していた輩も居れば、猛威に晒された被害を被った人もいるし、恐怖を感じていた人もいる。
この感覚のギャップこそが何よりも危険なのではなかろうか。