どちらとも 褒められなくて 救えない2018年06月22日 23時26分59秒

受動喫煙対策の強化を柱とする健康増進法改正案の審議において、参考人として日本肺がん患者連絡会の理事長が招かれた歳、自民党議員から酷い野次が飛ばされたと問題になっていた。
しかし、国会の中継映像を見る限りではマイクが小言を拾っていただけに聞こえて、参考人も気にしている様子もなく聞こえているのかさえ疑わしい雰囲気だった。
これを野次と呼ぶのであれば、野党から聞こえる声は野次と生易しい表現でなく、罵声や恫喝と呼ぶべきでなかろうか。
それが与党側から聞こえただけで小言が野次と言われる偏向報道に呆れるばかりだ。

小言だから許されるとは言わないけれど、参考人に関しても本来の意義を損なうような発言が多くて、反対意見の支持者から見たら苛立ちを覚えるのも致し方ないように感じた。
参考人は完全禁煙を求める立場で招かれたのだけど、肺がん患者である事を執拗に誇張した発言が目立っていて、俺の目には同情意見の増強を目的とした心証操作に見えた。
例えば、満員電車に恐怖しながら来ただとか、病気で背骨が細くなって負荷を掛けると半身不随となる危険性を負っているなど、肺がん患者としての悲壮感を煽っているだけの言葉が多く聞かれた。

俺も煙草の煙で過呼吸などの発作を起こす可能性があるので、分煙を徹底してほしいと願っている立場である。
それでもなお、病人が病気の辛さを披露して想起した共感を利用して、別件の主張も一緒に支持してもらおうとする言動は許容できない。
そもそもに、満員電車は時間帯を外せば十分に回避できるし、電車でなくてもタクシーを使うといった対策があるのに、敢えて危険を冒して大変だった苦労したと主張する言動に卑しさしか感じられない。
また、参考人は連絡会の理事長であって医師や学者といった専門家でなく、それにも関わらず肺がんになった原因は煙草であると発言している事も、如何なものかと呆れる部分である。


こういう不快感が積もりに積もった末に漏れた小言であれば、良いと言わないまでも漏れてしまうのも頷けてくる。

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