恐らくは 拒絶する子が 増えるはず2018年03月25日 22時48分52秒

小学校の必修科目にプログラミングが追加されるらしいのだが、この話を持ち出してきた連中はIT技術の何たるかを理解していない上に、何事も幼い頃から慣れ親しめば技能向上に繋がるという先入観に捕らわれているのだろう。
そんな頭の硬い連中の考えたカリキュラムが成功するはずもなく、数学や理科のように強い苦手意識と拒絶反応を示す子供が大量に生み出して、むしろIT業界の担い手が減少する末路を辿りそうな予感がしている。

そもそもプログラミングは数学に属する分野であり、数学の基礎を習得していない時点で教えようとしても本質へ辿り着けると思えない。
プログラミングは手続きを命令式へ変換して記述する事を主とするのだが、物事は別の形で表現して最適化している作業が数式変換に該当して数学に結び付く。
因数分解や図形の話が正しくプログラミングへ通じていて、グラフを書くための数式変換を行って最適する作業や、目的の角度を導き出すためにさまざまな特性や規則を駆使する過程が該当する。
そして、この二つは数学を嫌いになる原因として取り上げられる項であり、嫌われる原因に教える難しさであるとしたら、同様にプログラミングも上手く教えられずに嫌われる危険性が高いと言える。

直前と言っている事が矛盾すると言われそうだが、プログラミングを行う上で必要な論理的思考と呼ばれる考え方は、授業として教えるまでもなく遊びや学習の過程で普通に芽生えるはずであり、特別な技能でも何でもない。
論理的思考より先のプログラミング技能を教えようとしたら、間違えなく数学分野へ踏み込むので学習順序が出鱈目になってしまう。
しかし、論理的思考だけなら特別に授業枠を設けるまでもない内容であり、他の教科を学習する過程に混ぜ込んでやれば十分に済む話だと考えられる。

何も知らない連中がプログラミングに何か特別な技能を必要とする特殊な職業と勘違いしている。
そして、そういうプログラマから最も遠い位置にいる輩が勝手な妄想を膨らませて、拒絶反応を植え付けようとしている流れにしか見えなくて呆れる他になる。
勘違いしている連中が学習させる教師に適切な準備を提供できるはずもなく、何たるかを分かっていないままに授業を行う運びとなる事も必然となり、どう考えてもまともな授業となる気がしない。